キャラクター作り武者修行(8)&ドクターストップのお知らせ
本記事は2023年10月22日開催の創作ブートキャンプにて教わった創作方法に基づき、作ったキャラクターを発表している記事です。
※イベント詳細は以下の記事をご覧ください。
前回作ったキャラはこちら
17人目:骨川不死男(男性)
不死男の父は負けなしの天才弁護士で、不死男も将来は同じ道を辿るのだと漠然と思っていた。
不死男が高三年の頃、初恋の相手が病死した。悲しみに耐えきれなくなり、不死男は自殺を試みる。父に迷惑をかけないよう、事故死に見えるよう橋から落下。それを目撃した人が救助してくれる。が、その救助者は溺死し、不死男だけが助かってしまう。
しかもこの時、身体の一部が死んだことで、不死男の成長が止まってしまう。また一部死んだことで、不死男は不死の身体になってしまったのだ。
さらに不運なことに、救助者はヤクザの一人息子だった。正義感が強く弱き者を助けることを良しとする人物で、不死男が自殺ではなく本当に事故だと思ったのだ。
葬儀の後に、そのことを詰められる不死男。父のことも持ち出され、最悪な状況だ。
「お前が逃げたら親父を社会的に殺す。あとお前を研究施設に送る」
父のこと、不死身の身体のこと。不死男には弱みが多すぎた。
不死男は組の弁護士となり、組に有利な弁護を次々としていった。悲しいかな、滅茶苦茶な理論でも腕がいいために無罪が成立してしまう。
「この場から逃げて穏やかに暮らしたい。でも裏切ったら怖いしなぁ」
そう悩みながら、不死男は今日も働き続ける。
創作メモ
またも法関係が出て焦りましたが「不死者」が出た途端、一気に書けそうな気になりました。初の要素が多くて、楽しみながら作っています。
不死男はメインというより、サブやバディで動かした方が面白い気がします。超アホな熱血刑事が突入してきて、ヘンテコバディとか組んだら面白そうですよね。
これだけサブキャラの癖が強かったら、物語に思わぬ深みが出せそうです。お気に入りとは思っていませんが、何かの機会に使いたいと思いました。
ちなみに「初恋の相手が病死したので、自殺を試みた」は、知人の体験談です。無事失敗したと笑っていましたが、人との何気ない会話が作品に生きると思いましたね。まあ、知人はこんな使われ方してるとは思わないでしょうが(笑)
18人目:フィオナ(女性)
かつて戦争があった。当時の首相の賢明な判断により、被害を最小限に済ませ、迅速な復興ができた。戦後バブルが到来して好景気。「史上最高の首相」と称えられた。
そんな偉大な首相を父に持つフィオナ。社会福祉に興味を持ち、退役軍人などのサポートを行っていた。しかしとある人から「お前の親父は悪魔だ!」と暴言を吐かれる。いつもなら受け流すも、なんだか心にトゲが刺さって抜けない。誰もが好景気に喜ぶ中、「それでも戦争が起きて良かったのか?」と帰路でぼんやり考える。
調べると、自国は最高潮に栄えているが、他国は滅亡寸前で貧しい生活を送っていた。そんな様子に、フィオナは心を痛める。「こんな簡単なことにも思い至らなかったのか」と自分を責め、神に許しを願った。
そこへ天使が訪れる。
「過去に戻って、平和な世の中に正しますか? 歴史が変わることで、あなたが生まれなくなるという危険はありません。しかしあなたの親の名声はなくなります。これまでとは違い、貧乏な生活になるでしょう。それでも過去を変えますか?」
我が家の富を投げうっても世界に平和は訪れないだろう。何よりも平和を願うフィオナは、天使の申し出を受ける。そして過去に戻って、戦争を止めるために行動する。
※戦争をなくして現代に戻った後。フィオナは若手実業家になっていた。貧乏を嘆いたフィオナは若くから熱心に勉強し、起業していたのだ。前よりは貧しいだろうが「自分で稼ぐ」という意味では豊かになっている。何より富や雇用を生み出すことで、世の中に還元していた。「世の中のためになる」は、色んな形があるのだと知るフィオナであった。
創作メモ
約20人くらい作ったせいでしょうか。なんか「あのキャラに似てるな」という要素が多かったですね。差別化に困った時は、経験「世界の秘密」で一発逆転を狙います。しかし「戦争」が出たので、割と既出キャラと似た感じになっています。
しかし一部ずつを寄せ集めると、それなりにオリジナリティが出るなと感じています。「首相の娘」「天使が出てくる」とか「社会福祉」とか、普通に作っていたら出なかったと思います。「前と変えなきゃ!」という意識があればこそのチョイスですね。
ちなみに異世界っぽい感じにしないと、内容的にアウトな気がします。扱いが難しそうなネタだと思いました。
【重要】企画休載のお知らせ
これまで本企画を読んでくださり、誠にありがとうございます。作者から大事なお知らせです。
実はちょっとひどめの腱鞘炎になってしまいました。元々腱鞘炎だったのですが、鍼灸院の先生から「しばらく休んだ方がいい」と眉をひそめられてしまったのです。
そこで仕事と大事な文章以外は、一旦全部書くのを辞めることにしました。本企画も急ぎではないので、一旦休載します。
楽しみにしてくださった方、「参考になった」という方には本当に申し訳なく思います。ごめんなさい。元気になったら企画も復活予定ですので、作者をフォローしてお待ちくださると幸いです。
最後にここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。ではまた、近いうちに。