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キャラクター作り武者修行(6)【創作ブートキャンプやってみた】

本記事は2023年10月22日開催の創作ブートキャンプにて教わった創作方法に基づき、作ったキャラクターを発表している記事です。

※イベント詳細は以下の記事をご覧ください。

前回作ったキャラはこちら


13人目:ライラ(女性)

・表向きの立場:⑦フリーランス
・キャラの正体:⑥改造人間
・出自:⑦経済的困窮
・経験1「学生」:⑲ライバル
・経験2「仲間」:⑥海外逃亡
・ターニングポイント:⑲暴走
・信念:⑱継承

「12人目:光野希実」と同じ世界線のキャラです。ぜひ一緒にお楽しみください。
※希実版で「聡美」として登場したキャラです。(現在は修正しています)

貧しい家庭に生まれたライラは、4歳の時に両親に売られた。買った組織は悪趣味な団体にライラを売り、5歳の時にライラはこの国にやってきた。南洋に浮かぶ孤島の孤児院に身を寄せ、同じ境遇の子どもたちと親交を深めた。(ただし人身売買されたのはライラだけ)

実はライラには特別なことが3つある。1つめは赤ん坊からの記憶があること。2つめは暗号を作るのが得意なこと。そして3つめは、未来が少しだけわかること。ただし未来予知は限定的な力で、自ら使うことはできない。ある日突然、重大な映像が限定的に見れるイメージだ。

島にやってきて一カ月。諸々の検査や手続きが終わった頃、ライラは適合手術を受けることになった。子どもたち──何より親友でありライバルである希実──から祝福され、素直に喜ぶライラ。

しかし手術目前に<最悪な未来>が見えてしまう。これまでの記憶を消されては困ると思ったライラは、今知るすべての情報を暗号で隠した。そして術後。記憶はすっかり消えてしまったが、手記のおかげで事情をおおむね把握していた。

それから施設に違和感を覚え、独自に調査を重ねる。未来予知のおかげで調査が捗ったり、ロボット戦において有利に動けたり。富豪の娯楽に使われていることを気にしなければ、いたって順調に過ごせていた。

「このままでもいいかも」

そう思うライラだったが、近いうちに自分は殺される未来を見る。しかも仲間の誰かの手で殺されるのだ。自分の死はまだいいが、この件で憔悴した希実も次の戦闘で死んでしまう。二人が生きるためにも、自分を殺す人物を見つけなければならない。

調査を重ねるライラだが、罠にはめられ、急いで島から逃げることに。単身去ることに罪悪感を覚えるも「死んだと逃げたとじゃ、ショックの度合いも変わるだろう」と覚悟を決める。

あと一歩で島外──というところで何者かが現れ、ライラは殺されてしまう。

これで予定通りに未来が進むだろう。犯人は満足していた。だが犯人は知らない。ライラが暗号を隠し、希実に全情報を残していたことを。そしてその暗号によって、未来が大きく変わることを。

創作メモ

「フリーランス/改造人間」と出て、「希実と同じだな」と思いました。希実の話はもっと広げたいと思っていたので「同じ世界線で作ろう!」と決めました。特に役割は決めてなかったのですが、「継承」があったので親友ポジに。必須ポジションだったので、作る手間が省けました。

実は「親友」には色々とギミックが必要なので、「考えるのが面倒だな」と思ってました。しかし今回の課題でスラスラ作成。「だから○○ができたんだ!」と自分が驚くほどにスッキリ設定が決まりました。

全然どうでもいいんですが、実はキャラデザは「少女革命ウテナ」の姫宮アンシーをイメージしています。浮かんできたので特に理由はありません。これまでキャラのビジュアルを考えたことがなかったので、何気に初めての体験でした。

アンシーをイメージしたので、キャラの名前も外国風に。一応中東をイメージして「ライラ」となりました。アラビア語で「月がない真っ暗な夜」という意味だそうです。希実が希望に満ち溢れた光属性なので、希望がないという意味でもピッタリだと思いました。

ただ私は勝手にアンシーをイメージしてますが、「ライラ=ライラの冒険」が浮かんだので、割とどんなビジュアルでもいけると思います。

14人目:結城 司(ゆうき つかさ/男性)

・表向きの立場:⑬弁護士、検察、裁判官
・キャラの正体:⑧タイムリーパー
・出自:⑱英雄/悪人の子
・経験1「学生」:⑲ライバル
・経験2「一般」:⑤喪失
・ターニングポイント:⑤裏切り
・信念:⑧使命

「業界きっての名判事」と太鼓判を押される裁判官を父に持つ司。同じ道では父を越えられないとして、幼少期から弁護士を目指していた。小学校からの悪友・真人と切磋琢磨しながら勉学に励み、一緒に事務所を構えるのが二人の夢だった。

そんな中、真人が逮捕されてしまう。すでに某事務所で新米弁護士として働く司は、無償で真人の弁護を引き受けることに。どう見ても冤罪なのだが判決を覆せず、真人に有罪判決が下されてしまう。

悔し泣きする司に、先輩がこう言った。

「あの前例がなければ勝てたかもしれないのにね」

司は真人の件と類似した前例について調べることに。前例も確たる証拠がなく、冤罪に近い。父が判決を下したことを知った司は、早速前例について尋ねる。しかし「終わったことだ」と教えてくれない。

無力感に襲われる司。「自分があの時にいれたら、二人の人生が救えたのに」と落胆する。

しこたま飲んで帰ると、道中で怪しい人物に会う。自称悪魔だというその人は、ある人とすでに契約していて、司を迎えに来たという。

「御代は既に頂いております。あの事件をやり直してみませんか?」

酔った勢いもあり、快諾する司。目が覚めると、前例となる事件の裁判前に戻っていた。被告人・浮月に面会し、弁護を申し出る司。やる気がない国選弁護人にはない熱意を感じ、怪しみながらも浮月は弁護を許可してくれた。

こうして若き日の父の前で、司は弁護をすることに。前例がないため上手くいくと思ったのに、裁判は真人の時と同じ流れになる。

「何かがおかしい」

資料では知れない情報を調べるうちに、浮月はとんでもない陰謀に巻き込まれていることを知る司。さらに父が加担していることが判明。この件が、とんだ汚職の一端であることを知る。

理想の父像が崩れる司。不幸な人を生まないためにも、父の手を汚さないためにも、司は真実を暴くことを決意する。例え未来が変わって、自分が生まれないとしても……

創作メモ

「弁護士」の要素が出た時、「あ、無理だ\(^O^)/」と思いました。

だって法律とか苦手なんですもん! 法定ドラマも全然見ないんですもん! 仕事でも法令が絡むと、途端に思考が停止するんです、私。

しかし「タイムリーパー」が出たことで「日本は前例主義らしいから、変な前例を潰す話にしよう」と閃き、ようやく興味が湧きました。他の要素もいい感じに出て、面白くなりそうな予感がします。

迷ったのは「前例キラー」としてコミカルに描くか、父の汚職と対峙するハードボイルドな感じにするかです。
私に法律の知識がなさすぎて、前者は無理でした。後者は1件だけ何か見本の事件があれば書けそうなので、今回はこちらに寄せています。

どちらにせよ、協力者がいないと本作は書けないですね! 面白そうなのにもったいない!

「アイデア協力してもいいよ」って方や「取材用意できます」って編集さんがいたら、ぜひ声をかけてください。書きたい気持ちはあるので、一緒に続きを作ってくれると嬉しいです。


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団 卑弥呼
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