【イベントレポート】「企画のつくり方・ひろげ方」に参加しました
現在noteはクリエイターフェスティバル真っ只中!
創作に役立つイベントが盛りだくさんで、私も多数参加しています。
今回以下のイベントに参加したので、イベントレポートをまとめました。
なお私が「役に立つなー!」と感動した内容を抜粋したので、全体的にボリュームは少なめです。ちゃんと知りたい方は、公式のイベントレポートをご期待ください。
「参加できなかった」「要点だけ知りたい」という方の参考になれば幸いです。
イベント内容をまとめると…
役立つ内容をギュッとまとめたら、目次のようになりました。一つずつ解説していきますね。
※ちなみに、アイデア発想みたいな話はないです。
◆最優先すべきは「作者の作りたいもの」
まずゲストの柏田さんは「売れるとは言えない。ただし面白いものを作る」をポリシーにアニメ作りに取り組んでいます。これは原作ありの作品やオリジナルアニメでも同様とのこと。
では面白いものを作るために、どうしてるのでしょうか。
作品を読んだ時点で、柏田さんなりに「こうしたらいいのでは」という案があるそうです。しかし作者が「何を作りたいか」「何を考えているか」など、作者が作りたいものを優先させます。作家や脚本家などと飲みながらアイデアを話し合い、「何を作るか」を洗練させていきます。
小説と違い、アニメは数十人のスタッフが数年かけて作ります。脚本が分業になることもあるため、作っている途中で方向性がブレることも。その時に戻る指針として、「何を作るか」を使います。
「何を作るか」を明確にすることは、作業をする上でも重要ですし、面白さを引き出すためにも欠かせない要素となります。
◆アニメの企画に欠かせない2つのポイント
数多くの作品を手掛けてきた柏田さん。お話を聞いて、次の2点を大事にしていると感じました。
(1)絵が見えるか
脚本を読んで、映像やイラストが浮かんでくる作品は面白い脚本とのこと。しかしイマイチな作品では何も浮かばず、一行読むのも苦痛だそうです。
これは脚本を学んでいた時に、私も同じことを常々思っていました。アニメだからといった違いはなく、これは脚本特有の事象だと思います。
また柏田さんは「脚本の読み方は習っていないし、この感覚の習得方法はわからない」と言っていました。
私見ですが、私はたくさん脚本を読む&映像と見比べるを繰り返すうちに、なんとなくコツが掴めた経緯があります。一個人の体験談ですが、よかったら試してみてください。
(2)アニメである必要性があるか
意外にも柏田さんは漫画のアニメ化は少なく、小説のアニメ化が多いそうです。
漫画は「作者が描いた絵が正解」であるため、原作の踏襲を意識することになります。
柏田さん曰く「アニメは動いてナンボ」。だから脚本には動きが必要で、セリフやしぐさを大事にするそうです。
また、現在は実写化も多いですよね。実写のクオリティも高いです。そのため「実写とアニメの差別化」が必要になっていきます。
◆未経験者がオリジナルアニメの原作を書くためにすべきこと
オリジナルアニメの需要は高まっており、書き手も求められています。まずはゼロイチの実績が積めれば、未経験でもオリジナルアニメの原作や脚本を書くチャンスはあるそうです。
しかしここで知りたいのは「じゃあどうしたら自分の作品をアニメ化できるのか」です。noteや公募に応募して、チャンスはあるのでしょうか?
結論から言うと「小説サイトに投稿し続ける」が正解だそうです。
萩原さん曰く、大事なのは投稿し続けること。一作目でいきなりデビューは夢がありますが、現実的には数本書いた中の一本が注目されてデビューが決まるといったことが多いそうです。
書く&投稿も大事ですが、ぜひ「見直す」もして欲しい。
なぜなら一作が目に留まったら「他にはどんな作品を書いているんだろう」と過去の作品が読まれるから。
「女主人公はいいけど、男主人公だとどうだろう」「ミステリーが多いけど、恋愛系はいけるか?」といった視点で過去作品を読み、一緒に仕事をしたいと思ったら作者にオファーすることもあるそうです。
そういう意味では「作品の幅を広げておく」も大事になってきます。
もちろんコンテストや公募も効果あり。デビューできたら、もっと可能性は高まるでしょう。
このイベントを受けてのアクション
有意義な情報が多く、楽しんで話を聞いていました。しかし「過去作品も読まれる」という話を聞き、肝が冷えました。
これまで小説サイトの投稿歴は、自分の足跡だと思っていました。創作日記とでもいえましょうか。自分の成長記録だったのです。
しかしプロは「実績(ポートフォリオ)」として過去作品を読みます。
「私こんな作品を書けるんです!」というアピールの場なのだと知り、自分の意識の甘さに愕然としました。
だったら様々な作品をたくさん投稿した方がいいし、連載が止まった作品はすっぱり消した方がいいかもしれません。「最後まで完結できない人」と思われるのが嫌なので、微妙な出来ばえの作品は一旦削除しました。
また遅筆なのも、急に恥ずかしくなってきました。プロは連載を数本抱えることもあるので、これからは同時連載にもチャレンジしたいですね。
「全作品公募用」という意識を持って、作品に向き合っていこうと決意しました。