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キャラクター作り武者修行(5)【創作ブートキャンプやってみた】

本記事は2023年10月22日開催の創作ブートキャンプにて教わった創作方法に基づき、作ったキャラクターを発表している記事です。
※イベント詳細は以下の記事をご覧ください。

前回作ったキャラはこちら


11人目:不動愛羅(ふどう めら/女性)

・表向きの立場:⑩ホスト/ホステス
・キャラの正体:①スパイ/泥棒
・出自:経済的困窮
・経験1「学生」:⑦病弱
・経験2「一般社会」:⑮子宝
・ターニングポイント:②拒絶
・信念:⑭支配

愛羅の家庭環境はかなり悲惨だ。不倫の末に母は一人で出産し、ほぼ男のもとで過ごしていた。育児放棄されて愛羅は育ったのだ。

ろくな食べ物がなかったせいで栄養が足りず、愛羅はすぐに体調を崩していた。汚部屋なので喘息になったのだが、母は我関せず。外出時に倒れて救急搬送されるまで、愛羅はろくな治療を受けることができなかった。しかも金がないといって、母はその治療すら渋る始末。子どもの医療費は無料にも関わらず、母はそれほどに、愛羅への愛情がなかったのである。(愛羅を出産したのだって、不倫相手と結婚するための交渉材料でしかなかったのだ)

母から罵詈雑言を受けて育った愛羅。「母が望むような子になれば、自分を認めてくれる」と思うようになる。母がいつも「金がない」というので、高校卒業と同時に風俗店で働くことに。しかし母から「張り合う気か!」と罵倒される。母も水商売で働いているが、加齢により指名がとれなくなっていたのだ。

家に金を入れても報われず、愛羅はやさぐれるように。男性と体を重ねることで寂しさを埋めていたが、誤って妊娠してしまう。

「孫ができれば、母も喜ぶだろう」

そう思ったが、母の反応は真逆。「お前のようなものがろくな親になれるものか」と罵倒され、腹を蹴られてしまう。その結果、愛羅は流産。そこでようやく愛羅は目が覚める。

「私の人生、いつまで母に支配されるんだろう」
「支配されないように、こっちが母を支配しなきゃ」

そう思っている矢先、母が男を連れてきた。これまでも多数の男を連れてきたが、今回はどうも違う。しおらしい母の反応を見て、母が本気で惚れていると知る。男は見るからに人が良さそうで、いい所のお坊ちゃんといったタイプだった。

そこで愛羅は義父となる男を奪うことを決意。彼を操作することで、母を操作しようと企んだ。

はたして愛羅の企みは上手くいくのか。この母娘に救いはあるのか──

創作メモ

「ホスト/ホステス」と「スパイ/泥棒」が出て「またかよ!」と言いたくなりました。これだけ作っていると、一回使った要素が重複することがありますね。どちらも苦手な要素なので、ちょっとガッカリしました。

しかし初の要素「病弱」「子宝」「支配」が出たのは面白い。「どう調理しようかな~」と思った時に、不倫逆襲系を思いつきました。(ちょうど今日読んでたんですよね!)

家庭環境的に、毒母との対決が一番面白いと思いました。「支配し返す!」みたいな。それでも生い立ちが悲惨すぎて、作ってて悲しくなりましたよ……。

新しいジャンルと世界を切り開いてくれた愛羅に、最大限の感謝を送ります。

12人目:光野希実(こうの のぞみ/女性)

・表向きの立場:⑦フリーランス
・キャラの正体:⑥改造人間
・出自:①天涯孤独
・経験1「学生」:①親友
・経験2「仲間」:①仲間
・ターニングポイント:⑤裏切り
・信念:⑯勝利

南洋に浮かぶ孤島。そこは国防の要となる、重要な島だった。島民たちは日頃は普通に働いているが、敵国のロボット兵を確認したら人型ロボットに乗り、すぐに迎撃する役目を負っていた。

希実もパイロットの一人だ。普段は在宅で基地で使うプログラミングコードを書いているが、警報が鳴ればすぐさま出撃する。

島の孤児院で育った希実は、小学生卒業と同時に適合手術を受けてパイロットとなった。手術の影響で手術以前の記憶を失ったが、仲間と共に楽しい日々を送っており、特に疑問も支障もなく生活していた。

パイロットたちは全員同じ孤児院育ち。だからとっても仲良しだ。中でも親友のライラとは、事あるごとに一緒にすごしていた。家族のいない二人は「W結婚式をするのが夢!」と語り合っていた。

いつものように語り合った翌日。何の変哲もないある日。突然「ライラが島から脱走した」と警報が鳴った。

信じられない希実。すぐさまロボットに乗ってライラを追走する。思い出の海辺でライラを確認できたが、なぜかライラは大怪我して負っていた。今にも瀕死の状態だ。

駆け寄った希実に、ライラはわずかに言葉を振り絞る。

「今すぐ逃げて。この島はおかしい」

多くを語らないまま絶命するライラ。この時、希実は初めて今いる環境に疑問を覚えた。

調査を続けるうちに、希実は衝撃の真実を知る。この島全体が賭場で、今まで戦っていたのは、自分たち同様に教育されたパイロットたち。しかも自分たちは孤児ではなく、ロボットに乗れる素養のある子を誘拐して、無理やり脳を弄っていることを知った。(ライラは自分の日記にて、過去の記憶や自分が置かれた状況を知ったとのこと)

希実はこの狂った賭場をぶち壊すべく、戦うことを決める。

娯楽のために殺される命を救うために。
誘拐されて悲しい思いをする子を減らすために。
そして何より、ライラの想いに答えるために。

▼ライラの話は次の記事(13人目)で紹介しています。一緒にお楽しみください。


創作メモ

自分でもわからないのですが、突如「ロボットものにしよう」と思い、その勢いで組み立てていきました。あまりロボットものに詳しくないのですが、なぜか気に入ってしまい、楽しく作りました。

どうも約束のネバーランド感があるなと思いましたが、星新一の作品に似たような話があったので、その点は深く考えないようにしています。

作る時に一番気になった要素が「天涯孤独」。生まれた時から記憶がないのか、ある程度大きくなってから親を失ったかによって、自分の出自への興味って大きく変わると思うんですよね。また改造もどの程度か、本人の許諾があったかで感じ方が大きく変わると思います。その点を探る意味でも、今の形はいい感じにまとまったな~と思ってます。

個人的にめっちゃ続きが気になるんですが、皆さんどうでしょう? 「こんなエンドがいいよ!」とかあったらぜひご提案ください。(今の頭の状態で考えると、約束のネバーランドっぽくなってしまうので、どうかぜひ……!)


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団 卑弥呼
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