【全文無料】【CS3位】 6000円で楽しむ水自然レクスターズデッキ
Sobo (そうぼう) ( @danhayata ) と申します。
週末の大会で遊ぶのがささやかな楽しみの、三十路のデュエマプレイヤーです。
私は王来編から登場した「レクスターズ(水文明)」という種族が大好きで、彼らを使ったデッキを普段から回しております。
これらのカードは全体的にシングル価格が割安ということもあり、最近では格安構築という縛りも設けて遊んでいます。
その研鑽の成果と引きが噛み合って、CS にて水自然レクスターズデッキを使ってベスト8入賞を7回、ベスト3入賞を2回果たすことができました。
この記事はそのデッキの解説となります。
注:あくまでもカジュアルに楽しめるデッキとしてご紹介いたします。
口が裂けても「環境デッキ」などというつもりはございませんので、暇つぶしの読み物としてお楽しみ頂けますと幸いです。
デッキレシピ
設計思想 - 銀の弾丸戦術
「それはどうかな?」
大好きな言葉です。
カードゲーマーなら誰しも、対戦相手に対して言ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
ありますよね。
あるという前提じゃないと記事が始まらないので、これ以降はその前提で進めます。
例えば……
・相手が意気揚々と繰り出してきた手札破壊に対して、『斬隠蒼頭龍バイケン』を提示する
・次のターンで起動しそうな『卍 新世壊 卍 』にカード指定除去を当てる
・革命チェンジしそうな相手に対して『空間型無限収納ストラトバッグ』を配置する
どれも心がWINWINするシチュエーションでしょう。
しかし、多種多様なデッキが活躍する現代デュエマ において、全ての相手に対して、的確なタイミングで的確なカードを当てる、というのは難しいです。相手をメタるよりも、自分の動きを通した方が強いケースの方が多いですしね。
それでも、です。あらゆる相手に対応しながら「それはどうかな?」と(内心で)言ってみたくはありませんか?
そんな夢をかなえるのが今回のキーカードです。
マニフェスト <リーフ.Star>
「好きなカードを2枚まで、相手に見せずに、手札に加える」ことができます。 銀の弾丸戦術の権化、カードゲーマーの夢を体現したようなテキストですね。
このカードを使って、対面に刺さるカードを的確なタイミングで引っ張ってくることができれば、「それはどうかな?」することができます。
さて、こいつをデッキの主役にしようとすると、いくつかの問題にぶち当たります。
1.『リーフ. Star』 を引けなかったときのゲームプランが難しい
2.グッドスタッフ構築にすると汎用カードにデッキが乗っ取られる
3.相手のシールドを攻撃する必要がある
1.は当たり前のことなのですが、これを解消しようとする場合このカードならではの悩みがあります。
例えば、『リーフ.Star』をサーチするカードを採用すると、それを使って、『リーフ.Star』でサーチする先のカードを、最初から引っ張って来ればいい、という本末転倒な状況が起こります。
ただでさえ1ターンの重みが大きくなってきている現代デュエマにおいて、サーチ用のカードをサーチするだけのターンは避けたいです。
2.1の悩みへの解決策としては、デッキをグッドスタッフ気味にする=強いカードをいっぱい積んで、『リーフ.Star』 を引けなくても戦えるようにする、があります。『切札勝太&カツキング -熱血の物語-』と革命チェンジ獣のパッケージを入れたり、『天災 デドダム』を入れたり。
が、これらのカードを入れようとすると、予算が5桁を超えます。
まあ、格安構築は、自分で勝手に設けている縛りなので置いておくとして、それよりも深刻なのが「デッキが乗っ取られかねない」ことです。
パワーカードをどんどん入れて構築を進めていくと、『リーフ. Star』が主役じゃなくなり、下手するとデッキから抜けていき、別のデッキになりがちです。
もちろん、この課題を解決した素晴らしいデッキはたくさん存在しておりますし、構築は自由です。ただ、私自身は納得のいく構築ができませんでした。
3. 『リーフ.Star』で攻撃すると、自分が欲しいカードを2枚手札に加えつつも、相手にもシールド=手札を2枚与えることになります。
増えた手札の質的にはこちらの方が上だとしても、シールド・トリガーを踏むリスクもあるので、決して嬉しいことではありません。
1ターンの重要性が高まっている現代デュエマにおいて、シールドを2枚割る以上は、次のターンのリーサルプランを持っておきたいもの。
これらの課題に関して、色々と考えた上での解決策が、以下となります。
・『リーフ. Star』 と同じコスト帯で似たような動きができる『マニフェスト<マルコ.Star>』を採用する
・デッキの動きとかみ合い、複数の用途を持てるメタカードをピン差し含めて投入する
・殴った次のターンで決め切れるカード群(侵略Tブレイカー獣)を搭載する
採用カードの解説
コンセプトカード達
マニフェスト<リーフ.Star> × 4
確定サーチ×2 は絶対正義。サーチするカードの強さが、このカードの強さに直結します。
そのため、環境がインフレしても、そのインフレしたカード群を引っ張って来ればよいので、相対的に価値が下がりにくいカードだと考えています。
ゲーム中に最低でも1回は使いたいので4投。
対面デッキに関する知識があればあるほど、的確なカードを引っ張ってこれるので、使い手の腕も問われます。明らかに自分のサーチミスで負けた試合は凹みます。(結果論ですが)
マニフェスト<マルコ.Star> × 4
同コスト帯で同等の動きをしてくれる『マニフェスト』のもうひとつの姿。
『リーフ.Star』が銀の弾丸戦略の権化なら、こっちはテンポアドバンテージのスペシャリストです。
残念ながら環境ではあまり使われておりません。知り合いの【鬼羅.Star】 使いと遊んでいる時に出したところ、「あー、一瞬使ってたわ。真っ先に抜けていったけど」と言われました。ひどい。
しかしよくよく考えてみれば、その効果は強力無比。出た時の効果で盤面を処理しつつ、アタック時に手札を2枚増やすことができます。
往年の【ラムダビート】が、『超電磁コスモ・セブ Λ』と『ドンドン吸い込むナウ』で行っていたことを、1枚でやっているようなものなのですから、インフレを感じます。
『Code : 1500 <アダム.Star>』 への侵略はさらに強力で、盤面をさらに処理しつつ、疑似的な除去耐性まで得ることができます。
自軍をバウンスできるのも忘れずに。盤面に残った『アダム.Star』を自分の手札に戻して再利用することもあります。
『リーフ.Star』と異なり『キャディ・ビートル』などのコスト参照メタに引っかからない、ターン終了時に手札に戻らない、といった利点もあります。
こちらも確実に使いたいため4投。
Code : 1500 <アダム.Star> × 3
同期の『キャンベロ<レッゾ.Star>』君がえげつないロック性能をしているせいで霞みがちですが、こいつもかなり凶悪なカードです。召喚だけを咎めるんじゃないの!? と対戦相手に何度確認されたことか。
(裁定変更は絶対に許さない)
相手の主力クリーチャーの封殺が強力なのはもちろんですが、このカードの役割はさらに3つあります。
① コスト軽減して出した『リーフ.Star』から侵略すると、ターン終了時にその効果でこのカードのみを手札に戻し、『リーフ.Star』を場に残せます。
② 相手が不用意に出してきたシールド・トリガー持ちクリーチャー(『カツキング』等)などをバウンスするとトリガー封じになります。
③ コスト5なので『マルコ.Star』からは繋がらないTブレイカー獣への侵略の起点となります。
ただし、踏み倒しメタにも引っかりますし、『流星のガイアッシュ・カイザー』の効果も誘発させてしまうので、あえて侵略しない、5コストを払って召喚するという選択肢もあることを忘れずに。
足場となるカード達
ジャスミンの地版、ヘルコプ太の心絵 × 4
言わずと知れた名カードたち。アドバンテージを取りながら除去されにくい進化元になってくれます。(エレメント指定除去なんて知らない)初動として確実に打ちたいのでそれぞれ4投です。
パーリ騎士の心絵 × 3
墓地肥やし対策と進化元を兼ねるパワーカードです。
2023年5月*現在、DM WIKI の該当ページに更新が無いことからも、使われていないのが丸わかりの不憫な子ですが、このデッキでは輝きます。
進化すれば、マナ+1手札+1。私はこれを遅効性『デドダム』と呼んでいます。マナ加速がタップインなため、そのターン使えるマナは増えない点だけ注意が必要です。
ピン差しのカードが多いこのデッキにおいて、マナから好きなカードを戻せるのは心強い。
『リーフ.Star』 や『神ナル機カイ「亜堕無」』とはかなり相性がよく、彼らは自身の効果で手札に戻ることができ、次のターンもシンカパワーを使うことができます。継戦能力の塊です。
後述の『ストラトバッグ』と合わせて【サガループ】対策の札が4枚になるよう、3枚積んでいます。
*5月27日についに『パーリ騎士』の Wiki の項目が更新されておりました。
珊瑚妖精 キユリ ×4、異端流し オニカマス ×0-3
「選ばれない」効果持ちの足場です。最後のシールドを割った後のダイレクトアタック役でもあります。
『キユリ』はコスト軽減ができるため、『ヘルコプ太』からつないだ場合、次のターンに自身を残しながら『リーフ.Star』を召喚することができます。
そのパターンに持ち込めると、後述する侵略Tブレイカー獣を絡めることで、4ターンキルも可能です。
(『リーフ.Star』で攻撃した後、次のターンにTブレイカーで残りのシールドを割り切り、選ばれない『キユリ』でとどめ)
『オニカマス』は革命チェンジや侵略、【鬼羅.Star】、『キユリのASMラジオ』などの対策ができる一方で、刺さらない相手も増えてきております。なので、メタに合わせて入れ替える枠となります。(6/12 加筆修正)
フィニッシャー達
超奇天烈 ガチダイオー × 0-1
マナに置くと、相手にテキスト確認されるカードの筆頭です。
『リーフ.Star』がWブレイクした次のターン、Tブレイカーで残りのシールドを割り切り、リーサルに貢献するのが主な役割となります。
もう1つ、除去耐性持ちクリーチャーの対策札としても機能します。
こいつのバウンス効果の2行目は「1体のかわりに3体まで戻す」という置換効果なので「置換効果は連鎖しない」裁定を利用して、強力な除去耐性を持つ『アビスベル ジャシン帝』や『聖魔連結王ドルファディロム』などを有無を言わせず手札戻しできます。
環境によっては、後述する『神ナル機カイ 亜堕無』と差し替える枠となります。(6/12 加筆修正)
革命類侵略目 パラスキング × 0-1
侵略持ちのTブレイカー獣。2枚目の『ガチダイオー』でも良いのですが、緑マナ確保のため散らしています。
革命の効果はほぼ使いませんが、発動に成功した場合は1ターンでえげつない打点をたたき出すことができるようになります。1マナ『リーフ.Star』は強い。
また、自分のカード全てを染色する効果で、【5Cコントロール】に搭載されている『ドルファディロム』の効果から自軍を守ることができます。
この枠は、【赤単我我我】が多い時は、後述の『トテントン<ベア子.Star> 』と差し替えています。
神ナル機カイ「亜堕無」 × 2-3
1枚で様々な役割をこなせる強力なフィニッシャー。
『百鬼の邪王門』や『ナウ・オア・ネバー』等の厄介な呪文を止めたり、邪魔なブロッカーを無視したりできます。
さらに、タマシードを乗り換える連続攻撃効果によって、ガード・ストライクやタップ系トリガーを受けの基本にしているデッキを容赦なく貫通します。シールド・トリガーでクリーチャーが出てきたとしても、追撃時に『アダム.Star』に侵略 ⇒ バウンスして封殺、なんて器用なこともできます。
『奇天烈 シャッフ』と比べると、『ヘルコプ太』で手札に加えられる点や、『アダム.Star』に侵略できる点、連続攻撃できる点などが強みです。
枠が厳しいですが、2-3枚は積んでおきたい器用なカードです。
【サガループ】対面では、コスト3を宣言しつつ、自らの効果で手札に戻して使いまわすことが勝ち筋となります。(6/12 加筆修正)
龍装者 バルチュリス ×1
6月から追加した新メンバー。あと一歩でリーサルに届かない、といった状況を打開してくれる、非常に頼もしい奴です。『リーフ.Star』で引っ張って来たターンにそのまま使えるのが、『ガチダイオー』などとの違いです。
『神ナル機カイ』の連続攻撃効果との噛み合いも非常に良いため、見た目以上に活躍します。というかなんで昔は入れてなかったんだ。(6/12 加筆修正)
銀の弾丸-対策(メタ)カード達
空間型無限収納ストラトバッグ × 1
仮想敵: サガループ / 革命チェンジ / アビス / ナウ・オア・ネバーループ
ループ系デッキを機能停止に追い込める1枚です。『ガチダイオー』同様に置換効果に関する裁定を利用して、除去耐性持ちクリーチャーも処理できます。直近の大会でも【赤黒タマシード】の『EVE-鬼 MAX』を容赦なくマナに叩き込んで勝利に貢献してくれました。
『パーリ騎士の心絵』や『大地門ライフ・ゲート』ともシナジーがあるので忘れずに。
インフェル星樹 × 1
仮想敵: 青魔導具 / アビス
カード指定除去枠です。『新世壊』を割ることができる唯一の札となります。他にも、自分の盤面に並んだタマシード(進化クリーチャーの下にあるものも含む)をマナに送ることで、一気に手札とマナを増強できます。
レクスターズなので、進化元にもなり、ガード・ストライクで最低限の受け札にもなる名役者です。
大地門ライフ・ゲート、超球の超人/父なるタッチダウン× 0-1
仮想敵: オービーメイカー / ミラダンテXII / ゲンムエンペラー / ケンジキングダム / ハザード退化
このデッキは、クリーチャーの出た時の効果を主体に戦うデッキなので、「出されたら詰む」天敵がいくつかいます。それらを除去しつつ、マナから『インフェル星樹』を出してリソース回復したり、処理されにくい『キユリ』を展開したりする、必殺の呪文です。
『忍邪乱武』では、『超球の超人/父なるタッチダウン』という新戦力が登場。シールド・トリガーが無く、『∞龍 ゲンムエンペラー』には引っかかってしまうものの、コストが1低く、進化クリーチャーも出すことができるので、かなりの強化と言えます。
上面も、『スロットンの心絵』『Dの博才 サイバーダイス・ベガス』等、今までケアできなかったシールド・トリガーを封殺できるのが強みです。
(7/18 加筆修正)
光牙忍ハヤブサマル、裏斬隠 カクシ・レシピ × 1
仮想敵: アポロ / CRYMAX ジャオウガ / 赤単我我我 / MAX ザ・ジョニー
ご覧の通り、このデッキの受け札は4-5枚しかありません。その中でも、シノビは、デッキから引っ張ってきてくることで、攻めながら守りも固められるので採用しております。
『ハヤブサマル』は相手に最も刺さるタイミングで『オニカマス』を守るのにも有用です。 (革命チェンジせずに突っ込んできた『カツキング』など)
また、他のクリーチャーをブロッカー化 ⇒ 自分はターン終わりに山札に戻ることで、『リーフ.Star』で使いまわせるのも忘れずに。
貝獣 パウアー × 1
仮想敵: 5Cコントロール / アナカラーハンデス
【5C】の『ロスト・Re:ソウル』が怖いので入れています。流行りの『悪魔龍 ダークマスターズ』を搭載したタイプに当たった場合は諦めましょう。
『斬隠蒼頭龍バイケン』も同じ枠の候補にはなります。ただし『バイケン』は自分のターンに使えない上、リソースを回復できないのが欠点となります。
『バイケン』は『ジャオウガ』に対しても有効ではあるのですが、このデッキはどんどん手札が増えるため、『ジャオウガ』のハンデス効果を受ける際に、手札が5枚以上あることがざらにあります。
その場合『バイケン』をサーチしておいて踏ませる確率よりも、『ハヤブサマル』をサーチしておいてキープできる確率の方が高いので、現在のレシピでは採用を見送っております。
(前者:40%以下、後者:60%以上)
トテントン<ベア子.Star> × 0-1
仮想敵: 赤単我我我 / アビス
『パラスキング』と入れ替えて試している枠です。
赤単デッキに対して、この子でビートダウンを仕掛けると、『ブランド』系でしか突破できない壁と化すため、打点を大きく削ぐことができます。
また、アビスラッシュによって出てきたクリーチャーを棒立ちさせることができます。最近のアビスは除去も豊富なので、信頼度は低めですが。
シノビ同様、手札に加えても能動的に使えるという点が、このデッキのコンセプトに合っている1枚です。
ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙ラッキーナンバーここにあり × 0-1
仮想敵: 赤単我我我 / ジャオウガ系統
『オニカマス』との差し替え候補枠の1枚です。
このデッキは殴るデッキなので、相手のテンポや反撃を遅らせられるこのカードはかなり強いです。(ただし、コスト3なので自分の最速のパターンに絡まない点は注意が必要)
このデッキにおいては、任意のタイミングで引っ張ってくることができるため、下面の呪文も活かしやすいです。『パーリ騎士』が絡んだゲームプランの場合、『リーフ.Star』で殴った次のターンには6マナあることが多く、2マナで盤面のブロッカーを止めつつ、4マナで追加の進化クリーチャーを投入できます。
また、盤面に出しておいたこのカードを『マルコ.Star』で手札に回収し、下面を唱える、と言った挙動もできるのを忘れずに。
(6/12 加筆修正)
デッキの強みと回し方
このデッキの強みは大きくまとめると3つあります。
① 豊富なドローによる、シールド・トリガーや反撃を受けても息切れしにくい、継戦能力の高さ
② バウンスと呪文封殺による、テンポアドバンテージの獲得のしやすさ
③ 確定サーチと豊富なピン刺しカードによる、さまざまな局面に対応できる柔軟さ
もちろん、マイナーデッキタイプあるあるの初見殺しも積極的に狙っていけます。
では、ここからはこのデッキの動かし方を実際に説明します。
2-3ターン目 - 18-19枚入っている足場を立てる
このデッキは進化クリーチャーで殴らないとリソースが稼げないデッキなので、兎にも角にも進化元となるカードを立てましょう。
11枚入っている緑タマシードと、余裕があれば『オニカマス』か『キユリ』を出しておきましょう。
3-4ターン目 - 攻撃して銀の弾丸を手札に集める
『リーフ.Star』 または 『マルコ.Star』を召喚して、相手をぶん殴ります。前者ならシールドの中身の確認も忘れずに。
この時に、対面のデッキに合わせて、異なるカードを持ってきます。
相手が、
・特に動けてなければフィニッシャーを
・【赤単我我我】なら (先行をとった上で)『カクシ・レシピ』や『ベア子.Star』を
・【アポロ】なら『ハヤブサマル』を
・ハンデス主体なら追加の『マルコ. Star』を
・【青魔導具】なら『インフェル星樹』を
・革命チェンジ主体なら『オニカマス』と『ストラトバッグ』を
・【アビス】なら『ガチダイオー』や『パーリ騎士』
・切り札呪文があるなら『神ナル機カイ』を
対面のデッキに関する知識があればあるほど、有利に、楽しく、戦えます。
また、相手の公開領域を見て、リスクが低そうであれば『キユリ』や『オニカマス』でさらに1点刻むのも大事です。
4-6ターン目 - 「それはどうかな?(内心)」と相手を動きを見切って翻弄し、詰め切る
残ったシールド2、3枚を殴りきり、とどめは『キユリ』か『オニカマス』で刺しましょう。
……正直、「採用カードの解説」を読んだらわかる内容だと思うので、いくつか、より詳しい説明を。
対【アナカラー系統】
有利対面です。
基本的には『キユリ』よりも『ジャスミンの心絵』、『リーフ.Star』よりも『マルコ.Star』を優先しましょう。『キャディ・ビートル』の妨害を受けづらいのと、場に残ることで相手のハンデスが追い付かないテンポでドローできるので、速度勝ちしやすいです。
例外は、相手のデッキが『十番龍 オービーメイカー Par100』を搭載している場合。『リーフ.Star』でシノビや『父なるタッチダウン』を持ってきた方が戦いやすいです。
(7/17 加筆修正)
最新のアナカラー系統のデッキはメタクリーチャー+リソース稼ぎクリーチャーをたくさん並べた後、『母なる星域』を絡めて『ジャオウガ』を出して即時打点を出す、というのが強みとなっています。ただ、色的にジャオウガ以外に即時打点を出す方法がないのが弱点とも言えます。
『マルコ.Star』+『アダム.Star』でクリーチャーを蹴散らし、相手の手札とマナは潤沢、盤面はボロボロという状況を作っていきましょう。相手は引き続きリソースは稼げるし、メタクリーチャー(こっちには刺さらない)の展開はできるものの、一手遅く、打点が足りずに沈んでいきます。
対【サガループ】
不利対面です。『パーリ騎士』で相手の墓地をデッキ下に送るのはもちろん、『神ナル機カイ』でコスト3を止めると、『コダマダンス・チャージャー』や『蝕王の晩餐』『「迷いはない。俺の成すことは決まった」』等のコンボパーツがまとめて使えなくなるため、少し楽になります。
ただし【青黒DOOM型サガ】の場合、呪文が止まっていても、強引にサガループ ⇒ 『超神星DOOM・ドラゲリオン』からの『禁断竜王 Vol-Val-8』というルートもあるので『ハヤブサマル』なども握っておきましょう。
3ターン目のサガループは、先攻だろうと後攻だろうと諦めています。
対【5Cコントロール】
五分対面です。『パウアー』が鍵を握るのは勿論なのですが、ここでも『神ナル機カイ』が重要になります。
3ターン目に、コスト5を止めることができれば、基本的には『龍風混成 ザーディクリカ』は次のターンに着地しません。そこで稼いだ1ターンで『ヘルコプ太』 ⇒ 『マルコ.Star』などと動けるとベスト。
『パラスキング』を出して『ドルファディロム』によるカウンターを防ぐのも有効です。
【5C】は盤面に触るのがめちゃくちゃ得意なデッキ、というわけではない(と思っている)ので、押し切れるときに殴っておきましょう。
対【赤単我我我】
不利対面です。
祈りましょう。最近搭載されている『烈火大聖 ソンクン』はタマシードも割ってくるので、足場を過信しすぎないようにしましょう。
対【青魔導具】
不利ないし五分対面です。
打点とリーサルターンを計算して立ち向かう相手です。長期戦になると不利な対面なので、『ジャスミンの心絵』よりも『キユリ』を優先したり、『神ナル機カイ』+『バルチュリス』による刻みを検討したりしましょう。
また『新世壊』が起動してしまいそうな場合も、『神ナル機カイ』で『神の試練』を止める、『カクシ・レシピ』でEXターンを跨いでアタッカーを止める、などの打ち手があることを忘れずに。
(7/17 加筆修正)
対『赤緑アポロ』
かなり厳しい不利対面ですが、
① 足場となるタマシードを出し
② 4マナ以上たまっている状態で
③ 『リーフ.Star』で殴る (下手に『ブラックゾーン』などで封印され、足場がなくなることを避けるため侵略はしない)
ことを目指します。
『リーフ.Star』でシールドの中身を確認しつつ、次のターン、『アポロ』に走られた後に、下記の挙動を高確率で取れるようにパーツを集めます。
① 『アポロ』の攻撃を『ハヤブサマル』でブロック
② 次のターン、『ヘルコプ太』等を出して足場を2つにする
③そのまま『神ナル機カイ』を召喚、1点 刻み、2回目の攻撃時に『アダム.Star』と『バルチュリス』を同時に宣言して、リーサル。
勿論、『オニカマス』などで足止めするのも有効ですが、『リーフ.Star』が絡まないとリーサルプランを取ることが難しいので、あくまでも上記の動きを取ることを目標にしてゲームメイクしましょう。(7/3 加筆修正)
こんなところでしょうか。『リーフ.Star』というカードは自由度が高い分、プレイ難易度も少し高めです。(というよりも、感想戦したとしても、正解が何だったかわからないことが多々ある)
なので、どんなデッキにも言えることではありますが、どんどん回してみて負け覚えしていくのが成長への一番の近道です。
改造するなら
『リーフ.Star』のおかげで、ピン刺しのカードを環境に合わせて変えられるのがこのデッキの強みです。しかも相手に読まれ辛い。私も毎週リストを変えています。
自分としては「あらゆる相手と渡り合える」デッキが好きなため、環境に少ないデッキタイプも想定して、パーツを吟味・入れ替えております。
より実戦的にするのであれば、ある程度、仮想敵を絞ってしまうのも良いと思います。
パーツの入れ替えですが、例えば『ライフ・ゲート』の枠だけでも、以下のようなカードなどが考えられると思っています。どれも一長一短あります。
新弾が出るたびに、環境が変わるたびに、自由枠を見直すことで対応できるデッキなので、試行錯誤の甲斐があると思います。遊びましょう!
終わりに
このデッキの好きなところはいろいろあるのですが、特にお気に入りな点は、【リーフ青単】や【マルコ・ラムダ・ガネージャビート】といった、往年の「ドローしながら殴る」中速ビートダウンの設計思想が受け継がれているところです。
背景ストーリーでも現実でも歴史の継承者たるカードたちが織り成すデッキ、是非とも楽しんでいただけますと幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
最後に、いつも調整に付き合ってくれる仲間、大会の対戦相手ならびに運営の皆様、漫画の引用を快く許諾頂いたワタル様、に感謝を述べて、終わりとさせて頂ければと存じます。
あとがき - 戦績と現環境前の構築
一応、参考までに過去の大会で優勝したときのレシピを記載します。実際にはこの6-7倍は負けまくっています。
今見ると「何考えているんだこいつ」と過去の自分を小一時間ほど問いただしたくなるような構築なので、御笑覧ください。
「ゴッド・オブ・アビス 第1弾 伝説の邪神」環境
最初期は、銀の弾丸戦術よりも、2点切った次のターンに決め切ることを重視していたようです。「それはどうかな?」はどこに行ったんだ。
『バイケン』3枚採用、受け札1枚、と突っ込みどころ満載なのが笑えます。『ジャオウガ』に親でも殺されたのか……。
ただ、ハンデスされた『バイケン』から『パラスキング』の侵略もできるので、見た目よりは強かった記憶があります。
この頃は『希望のジョー星』が使えたんですよ……これが本当に強かった。
1戦目: 青黒緑ハンデス 先攻
2戦目: 火自然アポロヌス 先行
3戦目: 火自然ギャラクシー 後攻
3戦目: 青黒緑ゲンムエンペラー 後攻
「ゴッド・オブ・アビス 第2弾 轟炎の竜皇」環境
様々な対面に負けまくった結果、銀の弾丸が徐々に増えてきています。Tブレイカー獣が3枚と攻めっ気盛んなのに対し、受け札が2枚と紙耐久なのは変わらず。
この頃は『生命と大地と轟破の決断』が使えたんですよ……これが本当に強かった。
1戦目: 緑単オービーメイカー 先攻
2戦目: 4Cウェーブストライカー 先攻
3戦目: シード
4戦目: 青黒緑フシギバース 後攻
格安構築で、ほぼ同じデッキができるのではないか? と気づいて作ってみたときの構築です。
侵略Tブレイカー獣の3枠目の代わりに『推進型無重力ジャイロボール』が入っています。こいつを使うと『九番目の旧王』で『カマス』や『キユリ』が死ななくなるので、結構強かったです。
『有毒類罠顎目 ドクゲーター』君は、格安構築だと『インフェル星樹』(当時価格)が積めないことから入れていました。
この頃から【赤単我我我】にほぼ勝てないことに課題感を感じ始めていた記憶があります。
1戦目: 白青ネバーループ 先行
2戦目: 青赤緑ミケラトレス 先行
3戦目: 黒緑ケンジキングダム 先行
4戦目: 5C蒼龍 後攻
5戦目: 青黒緑ジャオウガ 後攻
「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」環境
新殿堂が施行され、さらに『絶望神サガ』が登場した後の構築です。『ジョー星』と『ネイチャー』の禁止によって弱体化したと感じつつも、逆に枠が空いたことで色々と試すようになりました。
赤単を見るために『カクシ・レシピ』を2枚採用していました。
『ジャオウガ』対面で弱くなるので、今は『カクシ・レシピ』と『ハヤブサマル』1枚ずつに戻しています。
1戦目: 青黒緑ジャオウガ 先攻
2戦目: 水闇魔導具 先攻
3戦目: 闇単アビスロイヤル 後攻
4戦目: 闇自然アビスロイヤル 後攻
「アビス・レボリューション 第1弾 双竜戦記」環境
本記事の初稿の時点での構築です。昔に比べたら大分こなれてきたように思います。このタイミングでは、まだ『バルチュリス』を入れておらず、また、『神ナル機カイ』が2枚しか入っておりませんでした
(6/12 加筆修正)
予選
1戦目: 青黒DOOMサガ 後攻○
2戦目: 赤単我我我 先攻×
3戦目: 4C 邪王門 後攻○
4戦目: 青黒緑ジャオウガ 先攻○
5戦目:青緑ジョラゴン 先攻⚪︎
本戦
1戦目: 青黒DOOMサガ 先攻○
2戦目: 赤黒バイク 後攻×
スイスドロー形式
1戦目: 4Cハザード退化 後攻 〇
2戦目: 赤黒レクスターズ 後攻 〇
3戦目: 5Cコントロール 先攻 〇
4戦目: 5Cコントロール 先攻 ×
5戦目: 5Cハイランダーボルコン 先攻 〇
「スタートWINデッキ 聖沌・クノイチ・チェンジ」環境
(6/12 加筆修正) 6/12 現在の最新の構築です。
カード仲間に勧められた『バルチュリス』と『ボン・キゴマイム』が堂々加入。さらに【サガループ】ならびに【5C】対策として『神ナル機カイ』を3枚へと増量致しました。代わりに抜いたのは『ガチダイオー』1枚と『オニカマス』2枚です。
追加戦士たちはどれも今の環境にマッチしており、回していてもより動きやすくなった印象を受けます。
予選
1戦目: 赤単我我我 後攻 ×
2戦目: 青黒ダンタル型サガ 先攻 〇
3戦目: 青黒サガ 先攻 〇
4戦目: 青黒緑ジャオウガ 後攻 〇
5戦目: 赤緑メタビート印鑑パラス 先攻 〇
6戦目: 青魔導具 先攻 〇
本戦
1戦目: 青黒ダンタル型サガ 先攻 ×
「アビス・レボリューション第2弾 忍邪乱武」環境
(7/17 加筆修正) 『超球の超人/父なるタッチダウン』を得ました。
また環境に【赤緑アポロ】が増えたことと、【ライオネル】系統が『♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今』を得て母数を伸ばしたことを踏まえ、両方を見られる『オニカマス』の枚数を3枚に戻しています。ここら辺はメタ読みをして『曲通風』や『ボンキゴ・マイム』あたりと入れ替えるのが良いでしょう。
予選
1戦目: 青黒緑ジャオウガ 先攻 〇
2戦目: 青魔導具 後攻 〇
3戦目: 5Cコントロール 後攻 〇
4戦目: 青黒ダンタル型サガ 先攻 〇
5戦目: シータRX 先攻 〇
本戦
1戦目: 青黒緑ジャオウガ 先攻 〇
2戦目: 赤黒邪王門 後攻 ×
スイスドロー形式
1回戦: bye
2回戦: 青魔導具、後 ○
3回戦: 赤単我我我、先 ○
4回戦: 赤単我我我、先 ×
5回戦: 4C邪王門、後 ○
6回戦: 青黒ダンタル型サガ、先 ×
CSでの直近の戦績はこんな感じです。
福福トレカCS: 16位 / 56人規模
カードラックCS: 7位 / 61人規模
おもちゃのぶんぶくCS: 8位 / 78人規模
湘南CS: 29位 / 64人規模
BM秋葉原杯 : 5位 / 50人規模
はっちcs チーム戦 : 40位 / 61チーム (183人)規模
チェルモ 公認 CS: 8位 / 64人規模
DM飛梅CS in TSUTAYA西友町田店61位 / 128人規模
はっちcs in 竜星の嵐新宿店8位 / 80人規模
ドラスタ池袋カップ31位 / 80人規模 (記憶が曖昧)
はっちcs in 竜星の嵐新宿店19位 / 80人規模
はっちcs in 竜星の嵐新宿店23位 / 80人規模
こちらで本当の本当の最後です、読んで頂き本当にありがとうございました!
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*2023/5/8 一部加筆修正。
**2023/6/12 一部加筆修正
***2023/7/17 一部加筆修正