【 第三波、第三者、大惨事 】
〜止むを得ずの<福原通い>に思う〜
フリーランスでいくつかの仕事先に向かうとき、阪急、阪神、山陽、神鉄、そしてJRの全ての電車の発着点として便利な「新開地」まで自宅から軽自動車をとばし、そこに駐車して公共交通機関を使い分けるのが「時は金なり」的にベストなのである。そして新開地の中でも、ソープ街である福原地区の駐車料金が最安値なのである。神戸に詳しい人ならお分りいただけるだろう。
かくして私は、毎日のように、「福原」へと通うことになった。
問題がある。
この地区名がわかる領収書ばかり溜まるのが、気になる。そのうち税理士に「お盛んですな」と言われたらどうする? いや、ちょっと見栄を張ってしまいました。この地区の領収書が何十枚、なん百枚見つかろうと、税理士も妻も、私を問い詰めることは絶対ない。なぜなら、たとえ「あそこはまだ振れる」と見栄を張って大嘘かまそうが、コロナで職を失って立ち直ろうとあがいている現在、とっくに「無い袖は振れない」ことを二人ともよ〜〜〜く知っているから。駐車代は払えても、その何十倍もする注射代を払うことはできまシェ〜ん。
ただ、客引きに「いつもありがとうございます!」と声をかけられたら条件反射のように「まいど!」と愛想を振りまいてしまう自分はどうなんだと言う問題はある。
しかし、コロナ失業からようやく立ち直らんとする今、「節約」のためにはなり振りなど構ってられるか、やむを得ないのである。
そういうわけで、朝も夜も時には白昼も、亀の頭のような頭と顔を人眼に晒してこの街を歩くわけだが、驚くのは、ちゃんと?各店営業していて、普通に客足があることである。大昔は客という当事者として現役だったことはあったかもしれないが、引退して「第三者」となった私にわからないのは、このコロナ第三波到来のさなか、濃厚接触の極みを目的に店の中に消えていく人の心の中だ。こんな中、挑戦?する君はすごいな。飛沫どころではない唾液交換w おっと、みなまで言うまい。
そういえば、野球やサッカーほか現役バリバリのプロスポーツ選手に異様な比率で陽性反応が出るのは、こうした店でなくとも不特定多数の濃厚接触機会との比例関係があるのでは?なんてね(爆)。
こうした「第三者」にはわからないことがきっと世の中にはたくさんあって、それら「感染経路不明」とされる「経路」の集合が「第三波」なのだろうか。と、止むを得ずの<福原通い>に思う今日この頃、「第三者」としては、コロナ禍がこれ以上の「大惨事」にならないことをただ祈るのみなのである。