北海道旭川市のいじめ自殺の女生徒続報について。今までのテレビの有識者って。

彼女は絵が得意でネットにUPしていて、その界隈でお友達もいたらしい。つまり、ネットという別世界の住人としてのアイデンティティーもあったわけだ。

今までこうした事件があった時、テレビでコメントする若者文化に詳しい系の人(大概20代~30代くらい)は「昔と違ってネットをもっとやればいい。世界は広いという事がわかれば学校という狭い世界で感じる事が馬鹿らしくなる」的な事を言う人が多い。いわゆる「学校以外に居場所を作れ」という事だ。これは児童教育系の専門家や社会学者と呼ばれる人でテレビに出演する人もよく言う。人によっては地域社会が崩壊して居場所が無くなった事でいじめられっ子が逃げ場が無くなった、とか。NPOの中にはそうした事を真に受けて「居場所作り」を公言する団体までいる。

じゃ、なぜ彼女は無くなったのか。自らの才能を褒めてくれる場所も人もいたのに。

正しい事を言える、正義を貫く事が出来る人間がテレビに出演出来るわけじゃない。テレビに出演出来るそんな事とは関係無い能力と努力、そして運があってこそ。そんな人達に現実の地獄の事なんてわかるわけがない。彼らがわかろうとしてもサバイバーは語らない。理解されないし、ポジティブシンキングで返されても困るから。なので上記のような「自分たちが辛かった時に乗り切った方法」を喋ってしまうのだ。本当の加害者に出会っていないからそんな事が言えるのだ。出会っていないからこそテレビ出演者になれる精神を持てたのだ。

真の加害者は相手が逃げ場が出来て精神を保つ努力をすると更にいじめをエスカレートさせる。精神的に追い込む事を止めない。逃げ場が出来た事で光が出来た分、闇はさらに濃く相手を飲み込んで行く。

なので近年言われているようにスパッと学校に行かない。これが一番。この事は親が常に念頭におかないとならない。教師に対応を願うのは筋が違う。いじめっ子の悪は人間の悪なのだ。

なんて事、色々考えちゃうなぁ。

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