「さらば青春の光」東ブクロ氏で思う、ファンに手を出して良いか悪いか。

いわゆるカキタレ。日本の芸人の中ではマスメディアでも普通に「ファンに手を出す」事をよしとする風潮がある。果たしてそうなのだろうか。

アメリカやヨーロッパ、中国(香港)や韓国。トップ芸能人が「ファンに手を出しまくってます」なんて話を聞いた事があるだろうか。共演者や関係者(スタッフ)との話はあってもファンに、というのは聞いた事が無いと思う。これは芸能人とは支持するファンがいての商売であり、その立場にはそれ相応の責任がある、というのが各国色々違いがあっても当然だからだ。なので高給であり、恵まれた生活をできる。その代わり、例えば韓国で言えばファンに笑顔で接するのが当たり前であり、少しでもスカした態度を取れば叩かれる。そしてネットで誹謗中傷されるのも高給の芸能人ならそれぐらい当たり前という風潮もある。アメリカでは人気があるからこそメディアに出れるのだ、という事でパパラッチに自由に追われる事が当たり前であり、私生活は常に追われる身だ。芸能人とはそれだけ責任を追っている。

通常、各国では専門のプロの接待会社(時に芸能事務所)もあり、基本性処理はプロだ。ま、それが性接待という問題になるのは騙してやっている韓国や中国等のアジア系。

残念な事に全世界に芸能人と肉体関係を持ちたいという女性は溢れている。芸能人という特別な人間、外見と想像する中身が理想の人間に抱かれたい。それによって自分も特別な存在になれる。間違えた承認欲求の塊の女性。そいう女性に手を出しまくる事は果たして良いことなのだろうか。確かに性接待は各国ある。モデルという肩書の女性があてがわれて芸能人とのパーティー等で相手をする。アンジャッシュの渡部建氏もその部類なのだろう。渡部氏は相手がセミプロなのをいいことに、一線を超えて女性をモノ扱いしてしまった。そこに問題があったが、東ブクロ氏のようにDMしてくるファンの女性に手を出しまくるのはどうだろうか。

先に述べた通り、承認欲求が枯渇して身体と若さの価値を履き違えている女性は多い。それは日本社会の女性蔑視、年齢差別社会が深くバイアスとして植え込まれている事による。自分の肉体を守るのは自分という性教育がされていない日本社会ではこういう事がおきる。そしてこの一般女性達はそれだけ精神疾患を抱えているようなものだ。確かに、多くのファンの女性に手を出した結果(もしくは少ない数でも)、ファンの女性と結婚したという芸人も多くいる。しかしその裏に比べ物にならない数の精神疾患をさらにこじらせ、肉体と精神が分断されてしまうような女性も多いはずだ。「女性側も同意だ」と自らが芸人(公人)である立場を利用してファンに性欲のままに手を出す事はそれだけ数多くの女性の人生に傷を付けている行為だ。女性側にだって「いい思い出!」って人もいると思うが、そんな割り切った性行為が出来るような人の方が少ない。これは学校の教師が生徒に手を出す時の関係、男性側の心理に似ている。「女性側も同意」という事で教師という立場場の優位性を利用する。舞台(テレビ)に立つ人間という優位性を利用する芸人と変わらない。

このような女性は日本社会が女性蔑視を止め、性教育をしっかり出来る社会になって初めて減っていくと思われるが、現状は難しい。そうなると精神疾患を抱えていると思われる承認欲求の枯渇した女性の救いの手に立場を利用して手を出し続ける芸能人を許していいのだろうか。

もちろん、職業の選択の自由はある為、そういった芸能人(芸人)が仕事をし続ける事は構わない。しかし。公共の電波でそういう芸能人(芸人)を出し続ける事はそういった人間達をPRし続ける事になり、一般女性が餌食になり続ける事にテレビが加担している事にならないのだろうか。

テレビは公共の電波ある以上、ファンに手を出し続ける人間を出すべきじゃない。彼の行為に加担する事なるしその行為の問題が露呈しても出し続けるという事は、被害女性達の人格、人間性が否定される事になる。ここまで言っても「女性側が勝手に連絡した自己責任」という人もいるだろう。タイトルの例で言えば、東ブクロ氏はテレビで活躍していなければアクセスする女性も減るのだ。このテレビに出演している人=特別な人、に惹かれる人が多数出没するから、現実社会で問題を起こす人は出演させてはいけないという事は麻原彰晃氏でテレビ側は学んだはずなのに。当時麻原彰晃氏が出演していた番組は子供の私でも学校でまったくのバラエティとして捉えていた。面白いペテン師が出てきた、とよく真似をしたものだ。しかしそれを本気で信じた人達もいたのだ。それを自己責任とだけ言えないのは多くの若者が高学歴だった事もある。東ブクロ氏の場合も同じだ。テレビで作り上げた幻想を利用する芸人。一般的にはクズ芸人として笑うだけ。しかしだからこそ惹かれる人も多く出てくる。一般女性側だけの自己責任として片付けられない。

テレビ局の責任は大きい。公共の電波を少ない局で支配しているからこそ、責任を自覚すべきだ。

なんて色々考えちゃう。

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