自然に出来るクラブのフロアの雰囲気 EDGE HOUSE編

フロアには雰囲気というのがある。あくまでも音箱(女性が無料だったり安くならない箱)の話だが。有名DJの場合、そのDJが登場の時が人が一番多くてフロアの雰囲気が決まっている(定まっている)時となる。それがどう決まるかというと。

0時過ぎ頃まで日本人ってほぼ踊らない。人が少ないから多分恥ずかしいのだと思う。私は他人の目など気にしないですぐ踊る。場所はいつも決まっている。最前列から一歩後ろのDJブース中央よりちょい左側だ。ここをキープできるかどうか、がこの日が楽しくなるかどうかが決まる。なぜこの場所か。それは最前列はスマホの撮影&SNSの更新で大して踊らない人達が陣取ったり、公式カメラマンが踊っていても関係無く押しのけて撮影するからだ。この人達の為に最前列を開けておく。そして、中央は特にライブのような立ちんぼが増えるので避ける。長年クラブに行っているからこそのベストボジションといったところか。

メインは大体2時過ぎに登場する。それまでに登場するDJ達によってフロアは人が集まってくるだけでなく、自然とフロアの雰囲気が決まってくる。メイン登場時は最前列周辺は撮影隊が前に来るのであまり踊らない人達が多くなり、踊りたい人達はその後ろ~左右にわかれる、という感じ。私のようにずっと踊っている人のまわりには自然と踊る人が集まってきたりする。

しかし、前日のEDGE HOUSEというイベントでは面白い事が起きた。メインが登場する前に入れ墨バリバリのDJのお友達&今さっきプレイを終えたDJがこの自然と雰囲気が出来つつあるフロアで人を強引に押しのけ、最前列に来て騒ぎ始めたのだ。DJのお友達だから盛り上げているつもりなのだろうが、明らかに周囲とノリが違うし、その外見とふるまいは単純に「ヤバい奴」にしか見えない。墨入りでもパーティー好きは男女関係無く盛り上がるのだが、この人は暴れておいて最前列の女性の空いた背中をツツーと触り、結局ナンパして連れていった。彼らが暴れた時間は賞味20分程か。しかし、このヤバい雰囲気の彼らから距離を置いていた人達は彼らがいなくなった事でフロアは再構成される。本来は自然と出来る人分けが強制的に起きてしまったのだ。

なのでメインが登場した後もなんかフロアがちぐはぐ。踊る人とそうでない人の区分けがしっかりしていない。これが自然に戻るには1時間以上かかった。このDJのお友達は戻ってくる事はなかった。

そういえば、このDJのお友達(もしかしてDJなのかもしれないが)は以前もEDGE HOUSEのイベント時、人がほぼいなくなった朝方、私が気持ちよく中央で踊っていたのだが、集団でフロアになだれ込んできて、円陣を組んで走り回ったりしていた人だ。もちろん、私は端に追いやられた。

EDGE HOUSEとはとても挑戦的なイベントで、サイバージャパンダンサーズを取りれたり、パフューマーを入れたり、全体の雰囲気作りから凝っているのだが、DJ自身がそれを壊してしまうというのはどうなのだろうか。別に騒ぐ事が悪い事ではない。お友達のDJを応援したいのであればフロアを盛り上げるべきで、自身が好き勝手に騒いだあげく、せっかく最前列にいる女性を連れ去るという行為はせっかくのイベントが台無しにならないだろうか。

ま、別にいいんだけど。

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