DOPING PANDAの再結成で、最高にエモくなって、語りたくなった
2012年に解散したダンスロックバンド「DOPING PANDA(ドーピングパンダ/ドーパン)」が再結成するというニュースが飛び込んできた。
それをきっかけに10年ぶりに彼らの楽曲を聴いてみたら、予期せず感情が突き動かされた。当時の記憶が閉じ込められていたみたいだ。
ドーパンを夢中で聴いてた頃、私は沖縄の鬱屈とした高校生で、でも、音楽だけは大好きだった。ドーパンは沖縄でも何度かライブをしていて、私が行ったのは二度。
2006年のライブ(*1)は、志村さんがボーカルだったころのフジファブリックとのツーマンだった。低いステージの上でメンバーがミラーボールの光に照らされていた。フジファブリックのファンが多く、ドーパンファン(ドーパメイニア)は人の間を縫うようにひとりひとりで踊っていた。
2008年のライブ(*2)はワンマンということもあって、ドーパメイニア成分濃いめ。ライブの途中、モッシュでもみくちゃにされた。大男に囲まれて体勢崩した時、年上の女性にぐいっと腕を引っ張られて、その人の耳に稲妻のピアスが揺れていたのを覚えている。
断片的なガラスの欠片みたいな記憶。
ドーピングパンダのフルカワさんは「ロックスター」を自称していて、ファンも彼をそう呼んでいた。
ドーパンは2012年に解散した。
私はいつの間にか冴えない30歳になっていて、当時予想していた場所とは全然違うところで生きている。あの頃の自分は今の自分を見てがっかりするんだろうか。
I am sorry me
ミラクル起こせなくてさ
でもファイヤーは赤く焦がれ続けてる 『CRAZY(2007年)』
私達のロックスターが戻ってきたんだ。
*1 2006年7月20日「DOPING―FUJI」@沖縄CLUB mnD
*2 2008年7月3日 「Tour'08 Dopamaniacs in OKINAWA」@桜坂セントラル