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自分の生きやすい場所『グアテマラの弟』を読んで

片桐はいりさんのエッセイ『グアテマラの弟』を読んだ。

「片桐はいりさんの本」というだけで購入したので、何の話かいつの話か分からないまま読み進めた。私は度々勢いで本を買う。

弟のような存在のグアテマラ人がいると解釈していたが、実際はグアテマラに住む片桐はいりさんの実弟の話だった。片桐はいりさんに弟がいたことも、年が1つしか離れていないことも初めてしった。

さらに、何も考えずに手に取ったため、「1993年の秋だった」と書かれていて目を丸くした。この本はそんなに昔の話だったのか。

しかも、『グアテマラの弟』の感想をXでポストしたら、片桐はいりさんの弟さんの奥さんがすでに亡くなられていることを知った。時の流れは早すぎた。会ってみたかったなと思った。

さらに、現在はロスから直行で行けるという情報をもらい、片桐はいりさんがグアテマラに行ったときより交通の便は良くなっているようだ。

その他にも、私のポストに反応をくれた方がいた。

私が想像していたよりグアテマラと日本の距離は思ったより近いのかもしれない。


日本を飛び出しグアテマラ住むようになった片桐はいりさんの弟さんは、非常にグアテマラとの相性が良かったようだ。

日本が生きづらいと感じている人はこの世界のどこかに自分が生きやすい世界があるのかもしれない。日本を生きやすいと思っている人でも、今以上に生きやすい場所があるのかもしれない。そんなことをぐるぐる考えた。

そう思うと日本語以外も話せるようになっておくべきだったと反省した。英語すらままならない私にとってスペイン語はもちろん、ドイツ語、中国語など他の国の言葉は分からない。いや、もしかしたら異国の開放的な気分で言葉が分からなくてもなんとか会話できるかもしれない。片桐はいりさんのように辞書を持ち出して時間をかけて会話ができるかもしれない。今は便利なスマホというものがある。きっと昔の日本人が経験したより言葉の壁はないはずだ。

それでも「よし海外に行ってみよう!」という気にならないのは、今の生活を手放す勇気がないからだ。今の私には日本が一番生きやすい。日本の食事からもエンタメからも離れられない。日本を拠点に世界各地を旅できるぐらいの大金持ちになりたい。そう思った。何にも知らない場所を旅するのは面白いからね。

この広い世界で自分に合った場所を探すのは至難の技。遠いグアテマラを見つけられた弟さんは幸運だったのかもしれない。

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団子。
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