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久々にケミカルXを見に行った話

ケミカルXについては最後の方に。内容については2%も触れていません!!!なぜならケミカルXだから!!!!


お店に行くとき、調理場が見える席を選ぶ人がいる。私は特にこだわりはない、ただ調理場が見える席だとちょっと嬉しい。その次に嬉しいのは周りの視線を感じない奥の端っこの席だ。

今日私が訪れたお店は串焼きがメイン。目の前の焼き台でが次から次へと肉が焼かれていく。途中でシシトウや玉ねぎを挟みながらどんどん回っていく。

私が注文した焼きおにぎりがいつの間にか焼き台にいる。ボーっと眺めていると視界の斜め右からウーロンハイがやってきた。私は噛みきれなかったアスパラガスを加えたまま、ウーロンハイを受け取る。1杯目はとりあえずビールだ。2杯目はその日の予定や体調に合わせる。ちなみにウーロンハイはウーロン茶と同じだと思っている節がありちょっと酔いが覚める気がする。

そうこうしているうちに私の焼きおにぎりに醤油がかけられた。目の前で「お客さんの作ってますぜ」と言われているようで愛着が湧いてしまう。大量に並んだ串焼きの中に私の串が紛れている。正直一口大に切られた肉から簡単に部位を予測することはできない。あぁちゃんと炭で焼いている。途中でトングを取り出して炭を調節する姿を見て思う。

焼き台の隣にある機械からはハンディからの注文がひたすら印刷されてナイアガラの滝のように流れている。私だったらまとめて注文してくれとキレてしまいそうだ。いやゲーム感覚でノリノリでやるかもしれない。タスクをコツコツこなしていくのは好きだ。反対に接客は無理すぎる。特に居酒屋は酔っ払いの対応が必要になる。現に私の横に座っている男女は席の時間だからと伝票を渡されたのになかなか支払いをせず店員さんに2回促されていた。それなのに支払いを行なった後も居座っている。話し声が大きいのは居酒屋だし多めに見るが、店員さんや店に迷惑をかけないでほしい。

そんなことを思っていたら私の焼きおにぎりが消えた。悲しい。私のではなかったのか。どこへ行ったのか。悲しい。焼き台で見守っていたのに。寂しい。寂しい。

先ほどの男女だが、男がトイレに立った。女の方は帰り支度を始め、店員さんが運びやすいように皿やグラスを1箇所にまとめた。そういうのはいいよねと思う。たまに机を散らかしたまま帰る人がいるがある程度綺麗にするのは礼儀だと思う。正直、店員さんによってはこの置き方してほしくないなとかはあるだろう。それでもご馳走様でした。美味しかったです。の意味込めて席は綺麗にしたい。なんなら店員さんに美味しかったですと言って帰りたい。できれば作っている人に感謝を伝えたい。私が歳をとって「生意気だ!!」と言われないぐらいの年齢になったら「シェフを呼んでくださるかしら」というだろう。死ぬまでに言ってみたいセリフだ。

そんなことを思っていたら焼き台に新しい焼きおにぎりがセットされた。今度こそ私のだ!!じっくり見守りたいがタレの壺が邪魔で見えない。見たいのでおにぎりの場所をずらしてくださいとは到底言えない。その結果、定期的に身体を捩らせおにぎりを覗き見る妖怪になってしまった。

3杯目は金宮サワーを選択した。金宮があまりよく分かっていない。サワーもだ。ただ私は好き嫌いがない&それなりに飲めるのでとりあえず注文してみるという技を繰り出す。ほんのり杏仁の風味を感じる。そんな印象だった。食事に合うのかはわからないが私の中で甘みのあるお酒は食事に合う印象がない。

金宮について考えていると左に焼きおにぎりが場所を移動して見やすい位置に来た。とてもいい。そしてしばらくして私の元に焼きおにぎりやってきた。いい焦げ目具合と香ばしい匂いがする。

私は炭水化物に目がない。好きなものは何かと聞かれたご飯だ。ただご飯というとなんか微妙な気がしてハンバーグやネギトロと答えてしまうのが私だ。あと、伊達巻きも好きだ。

4杯目は緑茶ハイ。本来ならお酒とカウントしないためハイボールを頼むのだが、今日はこの後にお笑いライブ『ケミカルX』を見にいく。泥酔している場合ではない。

ライブの前のお酒を飲む習慣は大学時代からだ。元々お酒が好きでテンションを上げるためというのもあったが半分ぐらいはパニック発作を避けるためだ。私は昔からライブ前に息がしづらくなり意識が遠のきそうになることがある。駅のトイレで吐いてからライブハウスに向かったこともある。酒はある程度感覚を鈍らせ、物事を円滑に進めてくれる。

5杯目はウーロンハイだ。店員さんに乗せられて頼んでしまった。アルコールの取りすぎというより水分の取りすぎである。そう言えば先日テレビで水だと無理なのにお酒だとなんであんなにガバガバ飲めるのかという疑問に答えていた。答えは飲んだ分以上の水が排出されるからだった。通りでトイレに行きたくなるわけだ。ということはお酒を飲みまくれば浮腫は解消されるのだろうか。飲み会の後むくむのはツマミなどの濃い食事が原因だと考えられる。ということはツマミなしで酒を飲めばいい。そんなことができるのだろうか。ツマミはどう考えても必要だ。

そんなこんなでギリギリまで飲んでしまった。開場時間のギリギリだ。まあ別に近くで見たいわけではないの開場時間を過ぎたところで構わない。ただ「この時間集合ね!」と言われているのに遅れるのはなんか嫌である。結局会場であるしもきたドーンにたどり着いたのは53分だった。開場が45分だったので遅刻だ。会場では40番台が呼ばれていた。私は20番だったのでもう倍以上進んでいることになる。階段を上がってすぐにチケット画面を見せ、料金を払った。会場に入ると暑すぎた。アルコールが入っている上に焦って移動したせいだ。席が密集しているのもあるだろう。

会場に入るとニャースのキャラソンと思われるものが流れていた。私はニャースの『ニャースのうた』が好きだ。なんともいえない物悲しいエンディングが今でも忘れられない。懐かしい。

遅れて入った会場だが、アイドルがライブを行うドームやアリーナに比べればどこから見たってあまり変わらない。なんならケミカルXは近くで見ない方がいいと思っている。なんかよくないものを浴びている気がするからだ。この会場にいる人間は全てその良くないものを浴びに来ている。私はケミカルXを見るのは2回目だが、前回は倉田さんが休みでリップグリップの岩永さんのピンネタ古畑が見られた。めちゃくちゃ笑ったがどこにも披露できないネタすぎた。

肝心なケミカルXは企画から始まった。

『乳首ハンガンマン』

『ハン』とはハンコだった。なかなか意味不明ではあったがケミカルXらしいと言えばらしい。倉田さんの「草食動物の乳首」という発想が面白かった。

相変わらずケミカルXはどこからどう触れていいのか分からない。ケミカルXだったとしか言いようがない。最後ソーラン節で終わるライブなんてこの世に存在してはいけないはず。謎の一体感で響く「ソーラン!ソーラン!」の掛け声。不思議と謎の団結感と充実感を与えた。

具志堅さんがうまくいかずに「時間がない」と漏らす中「大会前日か!」という徳原旅行さん。

あー日常生活では摂取できない奇妙なものを身体に取り入れた。ソーラン節で暗転しライブは終了。見ていたお客さんたちはゾロゾロと会場を後にする。みんなそれぞれの日常に戻っていく。乳首ハンガンマンも賢者人狼も、意味不明なソーラン節もない日常へ。ケミカルXのせいで悪夢を見ないように願って帰宅する。

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