米国株、ダウ続伸し146ドル高 金利上昇の一服が支え ナスダックも続伸

米国株、ダウ続伸し146ドル高 金利上昇の一服が支え ナスダックも続伸

米国・欧州株概況

2024年4月30日 5:43

【NQNニューヨーク=矢内純一】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比146ドル43セント(0.38%)高の3万8386ドル09セントで終えた。アップルとテスラの上昇が投資家心理を支えた。長期金利の上昇が一服していることも、株買いにつながった。

アップルが2.4%上昇して終えた。アナリストが投資判断を引き上げたほか、対話型生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手掛けるオープンAIと技術利用に関する協議を再開したと前週末に伝わった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、中国で運転支援機能「フルセルフドライビング」の実用化への期待が高まったテスラは15.3%高だった。

市場では「米長期金利の上昇が一服しており、株買いにつながっている」(ウェドブッシュ証券のスティーブ・マソッカ氏)との指摘が聞かれた。米長期金利は前週におよそ5カ月ぶりに4.7%台まで上昇したが、29日は4.6%台前半を中心に推移した。

主力株への買いが一巡した後、ダウ平均は伸び悩んだ。30日にアマゾン・ドット・コム、5月2日にアップルの四半期決算の発表がある。内容を見極めたいという雰囲気があった。

5月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表がある。政策金利を据え置く公算が大きいものの、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見で、今後の政策運営についてどのような発言をするのかに注目が集まる。週内には4月の米雇用統計など重要な経済指標の発表もあり、積極的な買いを入れる動きは限られた。

ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングアムジェンキャタピラーが上昇した。半面、インテルやマイクロソフトユナイテッドヘルス・グループが安かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比55.184ポイント(0.34%)高の1万5983.084で終えた。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が買われた。半面、アルファベットとメタプラットフォームズが下落した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?