米国株、ダウ反発し43ドル高 値ごろ感の買いも金融引き締め長期化観測は重荷 ナスダック反発
米国株、ダウ反発し43ドル高 値ごろ感の買いも金融引き締め長期化観測は重荷 ナスダック反発
2023年9月26日 5:37
【NQNニューヨーク=川上純平】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前週末比43ドル04セント(0.12%)高の3万4006ドル88セントで終えた。前週に下げが続いた後で、一部の銘柄には値ごろ感からの買いが入り、指数を支えた。一方、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化することへの警戒は根強く、指数は下げて推移する場面もあった。
ダウ平均は前週末までの4日間で660ドル下落していた。値ごろ感の買いを誘い、相場を支えた。売買の動向にはっきりした方向は出にくかったが、指数の構成銘柄ではアナリストが投資判断を引き上げた化学のダウの上昇が目立った。機械のハネウェル・インターナショナルや航空機のボーイングといった景気敏感株の一部にも買いが入った。
半面、ダウ平均は下げる場面が目立った。FRBがより高い政策金利を長期にわたって維持するとの見方から、25日の米債券市場では長期金利が一時4.5%台半ばと2007年10月以来の高水準を付けた。金利と比べた米株の相対的な割高感が意識された。
個別では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、スマートフォンのアップルも上昇した。一方、工業製品・事務用品のスリーエムやクレジットカードのビザ、飲料のコカ・コーラが下落した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。前週末比59.513ポイント(0.45%)高の1万3271.320で終えた。人工知能(AI)開発の新興企業と資本・業務提携すると発表したネット通販のアマゾン・ドット・コムが上昇した。半導体のエヌビディアも買われた。
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