米国株、ダウ続伸し61ドル高 連日の最高値 軟着陸期待で S&P500種も最高値
米国株、ダウ続伸し61ドル高 連日の最高値 軟着陸期待で S&P500種も最高値
米国・欧州株概況
2024年9月24日 5:56
【NQNニューヨーク=矢内純一】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比61ドル29セント(0.14%)高の4万2124ドル65セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げによって米経済が軟着陸(ソフトランディング)に向かうとの観測が引き続き株式相場を支えた。ただ、ダウ平均の上昇基調が続くなかで、主力株には持ち高調整や利益確定の売りが出やすく、上値は重かった。
FRBは前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決めた。23日はアトランタ連銀のボスティック総裁とミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が講演やエッセーで雇用情勢に配慮する姿勢を示した。シカゴ連銀のグールズビー総裁は同日、「経済の軟着陸を望むなら、後れをとるわけにはいかない」と述べた。市場では「FRBの継続的な利下げを支えに株高が続くだろう」(ベンセニョア・インベストメント・ストラテジーズのリック・ベンセニョア氏)との指摘があった。
S&Pグローバルが23日発表した9月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値は製造業が47.0と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(48.4)を下回った。サービス業は市場予想と一致した。PMIを受けた株式市場の反応は目立たなかった。
一方、ダウ平均は小幅ながら下げる場面があった。ダウ平均は前週まで2週連続で上昇し、1700ドルあまり上げた。株式相場の上昇基調が続き、高値警戒感も意識されやすかった。
ダウ平均の構成銘柄では、投資ファンドが出資を検討していると伝わったインテルが3%あまり上昇した。ボーイングとウォルマートも高かった。半面、メルクやセールスフォースが売られた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前週末比25.949ポイント(0.14%)高の1万7974.270で終えた。テスラが5%近く上昇した。アナリストが目標株価を引き上げたメタプラットフォームズも高かった。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も反発した。前週末比16.02ポイント(0.28%)高の5718.57で終え、最高値を更新した。
アプリで開く