米国株、ダウ反落し68ドル安 アップル株安が重荷 ナスダック反落

米国株、ダウ反落し68ドル安 アップル株安が重荷 ナスダック反落

米国・欧州株概況

2025年1月17日 6:25

【NQNニューヨーク=川上純平】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに小幅反落し、前日比68ドル42セント(0.15%)安の4万3153ドル13セントで終えた。前日までの3営業日で1200ドルあまり上げた後で、短期的な過熱感が意識された。アップルなど個別に悪材料の出た主力株に売りが出て、米株相場の重荷となった。半面、米長期金利が低下したのは相場を下支えした。

ダウ平均の構成銘柄のうち最も下落率が大きかったのがユナイテッドヘルス・グループで、6%安で終えた。16日朝発表の四半期決算で売上高が市場予想に届かなかった。スマートフォンの販売が中国で苦戦していると伝わったアップルは4%安となり、ダウ平均を下押しした。

もっとも、米株相場の下値は堅く、ダウ平均は上昇する場面もあった。米債券市場では長期金利が4.6%程度と前日終値(4.65%)を下回っている。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが一部の主力株に入った。

16日発表の2024年12月の米小売売上高は前月比0.4%増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(0.5%増)に届かなかった。ただ、伸びは続いており「消費者の支出は大半の領域で良好だ」(PNCフィナンシャル・サービシズのガス・ファウチャー氏)との見方もあった。消費関連株の動きはまちまちで、ウォルト・ディズニーアメリカン・エキスプレスが下げた一方、ホーム・デポやビザは買われた。

そのほかのダウ平均の構成銘柄では、エヌビディアアマゾン・ドット・コムが下げた。半面、ジョンソン・エンド・ジョンソンシャーウィン・ウィリアムズボーイングは上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。前日比172.944ポイント(0.88%)安の1万9338.290(速報値)で終えた。テスラやアルファベットが下落した。

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