米国株、ダウ続落し198ドル安 金利上昇が重荷 ナスダックも続落

米国株、ダウ続落し198ドル安 金利上昇が重荷 ナスダックも続落

米国・欧州株概況

2023年9月7日 5:44



【NQNニューヨーク=矢内純一】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比198ドル78セント(0.6%)安の3万4443ドル19セントで終えた。午前発表の米経済指標が景気の底堅さを示す内容で、米長期金利が上昇(債券価格が下落)した。金利の上昇で相対的な割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売られた。足元の原油価格の上昇がインフレや企業収益の悪化につながるとの懸念も引き続き株式相場の重荷となった。

午前発表の8月の米サプライマネジメント協会(ISM)の非製造業(サービス業)景況感指数は前月比1.8ポイント高い54.5だった。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(52.5)に反し、改善した。個別項目では雇用や価格が前月から上昇した。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期に及ぶとの見方につながった。

6日の債券市場では米長期金利が上昇し、一時前日に比べ0.04%高い4.30%を付けた。金利の上昇によって、株式の相対的な割高感が強まり、高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが出やすかった。

米原油先物相場は6日の取引で一時、1バレル88.08ドルとおよそ10カ月ぶりの高値を付けた。原油高が物価上昇圧力の高まりや企業のコスト増につながるとの見方が広がった。ダウ平均の下げ幅は300ドルを超える場面があった。

ダウ平均の構成銘柄では、スマートフォンのアップルの下げが大きかった。航空機のボーイング、外食のマクドナルド、金融のゴールドマン・サックスなどが下落した。半面、顧客情報管理のセールスフォース、化学のダウが上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比148.481ポイント(1.1%)安の1万3872.471で終えた。半導体のエヌビディアが3%安。電気自動車のテスラも下げた。

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