米国株、ダウ小幅続伸し66ドル高 ハイテク決算控え様子見ムード強い ナスダックは反落

米国株、ダウ小幅続伸し66ドル高 ハイテク決算控え様子見ムード強い ナスダックは反落

米国・欧州株概況

2023年4月25日 5:34



【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前週末比66ドル44セント(0.2%)高の3万3875ドル40セントで終えた。今週は主力ハイテク株を含む米主要企業の決算発表がピークを迎える。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を左右する経済指標の発表も控えており、様子見ムードが強くダウ平均は方向感を欠いた。

今週は時価総額の大きいハイテク企業の決算発表が相次ぐ。25日にソフトウエアのマイクロソフトと検索サイトのアルファベット、26日に交流サイトのメタプラットフォームズ、27日にネット通販のアマゾン・ドット・コムが予定している。ダウ平均の構成銘柄では航空機のボーイングやバイオ製薬のアムジェンなど10社以上が週内に発表を控えている。前週は動画配信のネットフリックスや電気自動車のテスラが決算発表後に売られており、慎重に見極めたい投資家が多かった。

注目度の高い米経済指標の公表が相次ぐことも低調な売買につながった。27日に1~3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値、28日はFRBが重視するインフレ指標である3月の米個人消費支出(PCE)物価指数や1~3月期の米雇用コスト指数が発表される。市場では「5月に利上げ停止となるのか見極めたい雰囲気が強い」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声が聞かれた。

ダウ平均は前週末終値を挟んで小動きで推移する場面が目立った。積極的な売買が見送られるなか、原油先物相場の上昇を背景に石油のシェブロンや建機のキャタピラーが買われ、ダウ平均を支えた。医療保険のユナイテッドヘルス・グループや金融のゴールドマン・サックスも高い。

半面、アナリストが投資判断を引き下げたマイクロソフトが売られたほか、顧客情報管理(CRM)のセールスフォースや半導体のインテルも安い。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと同業のビザも下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前週末比35.252ポイント(0.3%)安の1万2037.204で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや電気自動車のテスラ、画像処理半導体のエヌビディアが売られた。

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