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【李健太 選手】2024.9.7 WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE vol.22 FIGHT WEEK👑

👑日本Sライト級タイトルマッチ10回
 
李 健太選手(帝拳)
  VS
  山本ライアンジョシュア選手(ワタナベ)

李 健太選手ってどんな人?

★日本スーパーライト級王者、WBCスーパーライト級23位、OPBFスーパーライト級2位、WBO Asia Pacificスーパーライト級2位

所属ジム:帝拳ジム
出  身:大阪府東大阪市出身
生年月日:1996.3.9 (28歳)
身  長:180cm
スタンス:左ボクサーファイター
プロ戦績:8戦7勝(2KO)1分
アマ戦績:112戦102勝10敗
     高校6冠

「負けることが想像つかなかった」という前回の試合の話。

ー試合前はどのようなお気持ちでしたか?
勝つ気しかなかったですね。負けることは想像つかなかったです。

ーそれは対戦相手の戦略ができていたからですか?
 それとも気持ち面ですか?

気持ち的に勝つしかないと思っていましたし、余裕を持って臨めました。相性もあるんですかね。どう見ても負けることが想像できない相手でした。

ー試合中はどのように感じていましたか?

やってみるとパンチは強かったです。
パンチが硬くて、石で殴られているような感じでした。そこがちょっと嫌でしたね。大きな怪我もなく終えられました。

ー試合終わった後の心境はどうでしたか?

ほっとしました。通過点ではあるんですけど、肩書きがやっとできたので。
今までは"アマチュア何連勝"という紹介が多かったですけど、勝てたことでプロとしての肩書きを作れたことが大きいですね。

2024年4月9日(火) ダイヤモンドグローブ
日本Sライト級 タイトルマッチ10回戦 VS 藤田 炎村(三迫)
(出典)ボクシングモバイル

ー周りの方々の反応はどうでしたか?
 
めちゃくちゃ喜んでくれましたね。それを見るのが嬉しかったです。

ー前回の試合、大応援団でしたよね。
 何人くらい応援が来ていましたか?

370人いて、それに加えて50人当日券で買ってくれたみたいです。
地元の大阪からは20人も来てくれました。ほとんどが東京の人で、100人くらいは地方とか韓国とか遠方の方でしたね。

ー1番喜んでくれたのは、どなたでしたか?

1番喜んでくれたのはですね。
親が喜んでいる顔が見られて嬉しかったです。「日本チャンピオンになったから、もうボクシング辞めていいよ」と試合の後に言われました(笑)親はボクシングに対して、ずっと反対派なんです。

ー何歳からボクシングを始められたのですか?

中2から始めました。高校へ入学する時にボクシング部に入ることを親に反対されて、土下座して「やらせてください」と言いました。

ー土下座してまでやりたいと思ったのは、何か目標があったからですか?

目標というよりかは「これしかない」と思いました。当時は、ボクシングが楽しくて好きで中学時代は部活でバレーボールをやりつつ、片道40分かけてボクシング教室に行っていたので、それくらいボクシングが好きでしたね。これだったら続けられるなと当時思いました。

ー試合前とか試合後とかでご自身も含め周りで変わったことはありましたか?

チャンピオンだから周りが祝勝会にたくさん呼んでいただいてるんです。でも行き過ぎず、ほどよく付き合っています。
帝拳は、世界チャンピオンがいなくて地域王者がいる状態で、下の世代に刺激を与えられるような姿を見せられるような練習姿勢を心がけていますね。

ージムの今後のことも考えているなんてチャンピオンの鑑ですね。

やっぱりそうやっていくと帝拳でチャンピオンが増えていくと思うので。
帝拳の黄金時代をつくっていきたいと思っています。

(出典)ボクシングモバイル

実力差を見せつけて相手の心を折ることを目標とする次戦の話。

ー防衛初戦ということですが、今回の試合のご自身にとっての位置づけは?

相手の実力的に「そこまで強くない」といったらおかしいですけど、くる時はくるので。実力差というのは側から見ればあると思うので、その通りになるように相手の心を折って、倒して勝ちたいと思っています。

特別なトレーニングなどはしていなくて、前回のトレーニング内容の強度を上げてはいます。
フィジカルもそうですし、ミットも同じくですね。
大和トレーナーとは、的確に相手の顎やテンプルを狙うトレーニングとして一点をぶらさないようなミット打ちをしています。
カルロストレーナーとは、撃ち合っていけるようなトレーニングをしています。
前回4Rやった内容を6Rやったりとか、強度を上げていくイメージですね。

ー目的によってトレーナーを変えてミットを行うのは帝拳ジムでは普通のことですか?

特殊ですね。1人のトレーナーが1人の選手をみることが基本なので、色々な人の許可をもらって練習させてもらっています。
村田さんのような世界チャンピオンレベルはそういう(特殊なトレーニング)があったんですけど。自分のレベルでさせてもらえることは今までなかったですね。世界を見越してそんなトレーニングをしたいと思っています。

人生の転機①「怪我をきっかけにサッカーを辞め、最終的にボクシングに出会う」

ーここからは人生の転機を教えてください。

1つ目の転機は、大好きだったサッカーを辞めたことですね。
小1からサッカーをやっていたんですけど、靭帯がのびて手術をしないといけなくなって、サッカーを辞めざるを得なくなりました。
その前にサッカーの試合でも靭帯がのびて、そこから立て続けに交通事故で足首をタイヤに轢かれて、また同じ場所の靭帯がのびってしまって・・・。
計3回靭帯がのびているんですよ。

ー靭帯の怪我は、ボクシングに影響はないんですか?

怪我をしてからは治療を重ねて、靭帯を修復させるケアをしてきたので今はそのおかげで動いたり、ステップを踏んだりできています。

ー大好きなサッカーをお辞めになって、バレーボールに転向されたんですか?

本当はバレーボールしたくなかったんですけど(笑)
自分、9人家族で親含め6人がバレーボールをやっていたので自然とバレーボールに転向していました。背が高いのは僕だけです(笑)

ーボクシングと出会ったきっかけを教えていただけますか?

お兄ちゃんの影響ですね。
6つ上のお兄ちゃんが大阪朝鮮高校のボクシング部で「自分もやりたいな」と思ってボクシング教室に通うようになりました。

ーボクシング教室はご自身で探されたんですか?

大阪朝鮮高校の元監督のリャン先生が教室を開いていました。
アマチュアボクシングで活躍している藤木勇利、勇我もその教室でボクシングを習っていました。リャン先生は教える才能がピカイチですね。

人生の転機②「高校3年間のキツい練習が今のボクシングを支えている」

ー大阪朝鮮高校に入学されてから何か変化はありましたか?

ボクシング部はキツかったですね。
大阪朝鮮高校は高校からボクシングを始める人がほとんどで。
同じ地区の興国高校の子は小さい頃から始めているので、興国高校の子に勝つために練習量を増やすしかなくて地獄のような練習メニューでした。

ー大阪朝鮮高校と日本大学、どちらがキツかったですか?

高校と大学では、キツさが違いますね(笑)

高校は、”尻をたたかれてやる”みたいな。ランニングでも監督が自転車に乗って、後ろから笛を吹かれていました。
大学は、朝から20Rやっていましたけど、高校の時の方が量は多かったし、キツかったです(笑)

ーキツかったエピソードなどありますか?

北朝鮮合宿ですかね…。全国の朝鮮学校3-4校のボクシング部から選ばれた選手が平壌へ行く合宿があるんです。
自分は、高2の時と高3の時で2回行っているんですけど、2年の時は合宿で行って、3年では修学旅行と同時で行くんですよ。
ボクシング練習以外は、2つに分かれるんです。午前中は練習、午後はみんなと合流みたいな。みんなが朝から遠くへ出かけにいくとなったら、ボクシング部は練習しかしないんです(笑)
練習量もですし、食事も合わなかったのでキツかったです。

ー食事が合わないというのは、味付けが辛いとかですか?
味が薄かったです。キムチも水っぽかったですね。
自分は韓国の方が口に合いました。

ー現地での練習はどのようなものなんですか?

1人の選手につき、北朝鮮のトレーナー1人ついていました。
朝5時起きで5時15分にはランニングが始まって。馬のように走らされました(笑)練習場所の床が剥がれていて環境が整っていなくて・・・キツかったです。
でもそのトレーナーたちは北朝鮮がアマチュアボクシングで強かった時代の世界選手権やオリンピックでメダルを取っていたような方々でした。

ー合宿を通して得られたものなどありましたか?

気持ち重視の国なので、「負けるな」とよく言われていました。合宿を通して強い気持ちの作り方を学べました。技術とかは気持ちの後の話でしたね。

ー前回の試合では、その強い気持ちがあったからこそ余裕をもって戦えたんですね。

その通りです(笑)合宿で学んだことを活かせました(笑)

ーちなみに、日本大学を選ばれたきっかけは何でしたか?

実は、芦屋大学と日本大学で迷って。
そこで占いに行って、「日大の方が良い」となって日大を選びました。それと日大のパンフレットを持った方と芦屋大のパンフレットを持った方の力の入り方を見て、日大の方が力が入ったことも日大を選んだ理由の1つです(笑)

(出典)ご自身Instagram

ジュニアのレベルが急上昇中。今後活躍するであろう注目の選手の話。

ーボクシング業界で何か変化を感じられていますか?

ジュニアのレベルは上がっていますね
世界選手権とかでメダルを獲る子がでてきたりとか。

ージュニアで注目している選手はいますか?
藤木勇我ですね。
色々なプロボクサーをボコボコにしているという噂を聞いていますね。
ボクシング教室の時にボコボコにしといたら良かったかな(笑)

きっかけは引っ越し。環境の変化と最近ハマっていることの話。

ープライベートで何かお変わりありますか?

引っ越したことですかね。
ずっと帝拳の宿舎に5-6年住んでいたんですけど、チャンピオンベルトを獲ってやっと引っ越しをしました。

ー家を探す時のポイントは何かありますか?

綺麗なところですね(笑)
治安も良いところで住みやすさが1番のポイントですね。

ー最近何かハマっていることはありますか?

中国ドラマにハマってます(笑)ドラマの名前は忘れたんですけど・・・
”大富豪で身分を隠していて、実は経営者でした”みたいな話を観ています(笑)韓ドラより自分に合ってます。

★U-NEXTでの視聴はこちらから

9月7日(土)17時45分開始


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