とうとう始めてみてしまった話
こんにちは。
最悪。
単刀直入に言うと、9月3日、人生で本当に初めてたばこを吸ってみた。
自分が小さい頃から母親はたばこを吸っており、その横にずっといた私は、副流煙がこっちに来たり、服にニオイがつくことなどがずっと不快に思っていた人間側だった。
たばこを吸う人たちを否定はしないけれど、歩きたばこや自転車乗りながらたばこを吸ってる人間は本当に嫌いだ。喫煙所がかなり減って、喫煙者が迫害されてきているのは分かるが、それならひと目のつかないところでやってくれと思っていた。
たばこの煙が流れてきたらすぐにわかるし、不快だ不快だという気持ちで脳が汚染されるほどに苦手だ。絶対にたばこなんて吸うことはないと本当にずっと思っていたし、何より自分のようなそもそも底辺な人間がたばこも始めてしまったら、本当に何も取り柄がなくなってしまうと思っていたのもある。
今でも心臓や肺はやや弱く、昔は気管支炎で呼吸器を持ち歩いていた。そのうち症状はマシになったが、中学生ころからは風邪をひくと気管支がやられ咳などをして喉に痰が絡むと呼吸困難になったりするため、たばこと相性の悪い体質なのも理解していた。
今思うと小さい頃から隣で母親のたばこの副流煙を吸い込んでいたからでは?と思えてきたが、発症と関連性があるのかは分からない。小さい頃は体が弱くてよく入院していた記憶もあるため生まれつきの可能性がある。だとしても悪化していることには間違いない。
ここ何年かは母親も親父も加熱式たばこの上に、弟や妹たちから離れて吸ってるのを見ると、あらあら成長しましたねと思う。
9月3日の4時ころ目が覚めると、求職中のパートナーは『チェンソーマン』3話を観ていた。
それから8話くらいまで私も起きて流し観していた。初めてチェンソーマンのアニメを観たのだが、日常を切り取ったような演出が凝ってて、バトルシーンがあるアニメが苦手な私でも飽きずに見続けられそうだと思った。
彼は求職中の持て余らせている時間で、観れる限りのアニメを観ていた。
その中で『呪術廻戦』も映画まで観たようなのだが、割とお気に入りのようだ。
そんな中、どういった流れでたばこを買いに行こうとなったのかはあまり覚えていないけれど、パートナーが1年前ほどに手に入れた“IQOSイルマワン”をいきなり探し始めていたのは覚えている。
朝6時半頃、ほぼ深夜テンションで近くのファミリーマートへ足を運んだ。
普段バイトへ向かうために8時半に家を出る頃には強い日差しが照って暑くて仕方がないのに、そのたった2時間前はこんなにも涼しくて気持ちのいい空気だということを知った。
紙巻きたばこは色々懸念点があると思ったので、加熱式たばこの手を出しやすい価格である”PloomX”を購入してみることにした。パートナーは紙巻きたばこを買っていた。
家に入る前に、さっそく紙巻きたばこをもらって吸ってみた。そこで、私はライターも付けたことがないことも気付いた。
火をつけると、燃えてるなぁと思った。
なんとなくお祭りのかおりがした。
「これってどうやって吸うの?」
ずいぶん前に、2,3度ほど吸ったことあるパートナーに尋ねる。
「普通に吸うだけだよ」
あまり頼りにならない回答だったが、確かにそれしかないので口にくわえて少量を口に吸い込んで、煙を吐き出す。
あれ、意外とおいしい…。
これが私の、終わりの始まりとなった。
ごまだんご
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