日本人妻を持つネパール人 その2
(続き)
もうひとりは家族滞在で来日、その後日本人女性と結婚をしたSさん。
家族滞在ビザから日本人の配偶者ビザへ、そしてめでたく永住者へとステップアップしながら日本に住んでいる。
ところが永住者へとなるがいなや奥さんに離婚話を切り出したからさあ大変。奥さんは年上で子どもを産んで育てる年齢じゃないけど、Sさんと共通の趣味を楽しみながら一緒に暮らせたらという意味で、この結婚は本当の結婚じゃないけどって思っていた。片やSさんは奥さんに情は感じていたけど、本当に本当の結婚じゃないと思っていたらしい。それでも絶妙なバランスをとりながら毎日を暮らしていたところ、Sさんにネパール人の彼女ができたから話がややこしくなってきた。
ことの発端は彼女にお見合いの話がもちあがったこと。親同士の結婚のとりきめにネパール人の彼女はうんと言わなかったらしい。さんざん周りがつついて奥さんのいるSさんとお付き合いをしていることが発覚。(いわゆる不倫)おとうさんは怒り狂って家族滞在ビザを延長しないぞ!とまで言ったのに最後までお見合いにいい返事をしなかったんだとか。
SさんはSさんで日本人の奥さんと離婚してネパール人の彼女と結婚すればすべてハッピー、自分たちは愛し合っているんだし、僕の幸せを考えてくれている日本人の奥さんは喜んで離婚してくれるはず。。。という目論見が、蓋を開けてみたら、奥さんは離婚を断固拒否。協議離婚するべく離婚調停までするけど、結局のところ話は平行線で、離婚はできないわ生活費の一部は奥さんに渡さなくちゃいけないわで踏んだり蹴ったりの状態。奥さんにしてみたら自分たちの結婚で得ることのできた永住権で彼女にも在留許可がおりるのがどうにも許せないらしい。
「永住権を放棄してネパールに帰るなら離婚する」「離婚してからネパールに帰る」と両者譲らず。Sさんはどうしてもネパール人の彼女と結婚して日本で暮らしたいらしい。どっちも叶えたいなんて欲張りじゃないのかい?(どっちかにしようよ)
そして家族滞在ビザを延長しないと言っていた彼女のおとうさん。なんだかんだいって延長したってことよね。(彼女は帰国をするそぶりがないから)
どいつもこいつもいい加減なもんだ。