年齢とは関係なく “縁” は始まる
60歳を過ぎて、のんびりとゆっくりと過ごそうと思ってから、今年で10年になる。
セカンドライフのつもりで、特に将来のために、仕事のためになどと(損得勘定)考えることもない、その日暮らし(言葉の選択が間違っているのか?)はとても楽しい。
とはいうものの、新しい出会いはあるものだ。
私の今の仕事は以前書いた。
最近新しい利用者のお婆さんと出会った。私は彼女に対して、何となく、本当にただ何となく他の利用者さんとは違う感覚を覚えた。
送迎中に話をしていたら、彼女のお孫さんがピアニストだと聞かされて、その感覚に納得した。
なるほど、アーティストの空気を感じ取る私の嗅覚はまだ残っていたようで、とても嬉しかった。
彼女の名前は「東辻純」(ひがしつじ はるか)さんという。経歴などは彼女のサイトを見て欲しい。
6月15日に奈良の秋篠音楽堂でリサイタルがあるので、お近くの方は是非。
ところで、純さんのご一家は、とても素敵だと思う。それは送迎の度に、みんなで見送ったり迎えたりしてくれるからだ。当たり前のようでも、決してそうではないことを痛感しているから、余計にそう思うのかも知れないが、ホント、素敵な家族だ。
彼女は1996年生まれで、私の子供たちよりもずっと若い。こういう若いアーティストを応援したくなる気持ちは、今でも変わらない。成長していく姿を見るのがとても楽しい。
実際のところ、もう “そういう機会と出会うこと” はないだろうと思っていた。でも、案外それは勝手な思い込みだったのかも知れない。
若いアーティストが成長していくように、私自身も成長する(はずだ)
“そういう機会と出会うこと” はないと考えることは、人生からの逃避だ思う。
私は逃げない。
まだまだ新しい縁を結ぼうと思う。
(あ〜あっ、そんな宣言して、ええんか?)
と、思う今日この頃。
この話を妻にしたら、
「良縁だけにしてね」
と、笑われた。
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