圧倒的盤面制圧 これ一本でわかる赤紫離宮
赤紫離宮入門
どうも。ここしばらく赤紫離宮デッキを使い続けた結果、分かったことを共有したいと思い、記事にさせてもらいます!
赤紫離宮での優勝1回だけなんですが、それでも色々な事がわかったので説明させてもらいたく思いました。
そもそも赤紫離宮とは
一応明確なデッキの定義などはないですが、”この記事で言う「赤紫離宮」”の意味くらいは定めてこうと思います。
デッキに含まれるマリョクやその他カードの色が赤と紫二色である
森閑たる離宮が採用されている
アーキタイプが妨害GSビート(というしかない・他に的確な用語を知らない)
除去カードを多く採用していること
この4点を満たしたものを本記事では赤紫離宮ということにしましょ。そうしましょ。
出現の背景
一応「知らんけど」の先撃ちにより免責しつつ、赤紫の始まりを知る限り説明しておこうと思います。
二階堂ムギさんの記事「【イジンデン】3弾環境の歴史」でも取り扱われており、こちら大変面白い記事なのでまだなら読んでみてほしいです!
ほんで、
僕はこんだけ偉そうに記事書いてますけど開発、研究には微塵も噛んでませんw
強いていうなら、せいぜい自分のデッキに採用したいカードを色々模索して使えるもの見つけたぐらいの感じです。
じゃあ誰がこのデッキ作ったん?っていうと、普通デッキの開発って個人の名前は上がりにくいもんですが、イジンデンはかなり歴史の浅いゲームです。
しっかり記録がありました!
主な人物はやはぎさんと二階堂ムギさん。
上記記事でも【赤単栄西】と【赤紫手札破壊】を雛形にしていると書かれていますが、自身の所属する「天草サーバー」でのログを軽く確認した限り、2024年7月には二階堂ムギさんが原型になるものを投稿しています。
また、大会で結果を出し始めたのは同年9月上旬、最初は”剣術岡田”という名前でやはぎさんが優勝していますが内容はほぼ同じものになっているようですね。
こうして、二人の強豪プレイヤーにより、現環境ティア1デッキが世に放たれた—
このデッキの生まれもわかったところで、このデッキの強みを深掘っていきたいと思います!
赤紫離宮はなぜ強いのか
※あくまで、これは僕が使ってみた感覚と先人のお話をもとに書いているので漏れがあるかもしれないし、現環境を前提としているので時間が経てば話が変わってきます。
1 ハイケイをほとんど置かなくて良い
現環境はハイケイゲーと言ってもいいくらいにはハイケイが重要です。
「じゃあハイケイなんてなんぼでも置けたらええやん」と、思う方もいるでしょう。
ですが、現環境にはあの緑の悪魔がいるんです。
そう、ハリエット・ビーチャー・ストウ
このカードがいるせいで、下手にハイケイなんぞ置こうものなら1ドローと引き換えにバトルを封じられます。
つまり、強力なカードを使いたいのに何度も使うのは許されないわけです。
なのでハイケイ1種のこのデッキは執筆に止められにくいという仕組み。
2 そもそもトップメタである徴募殺しのデッキ
このできはそもそもが徴募をどうにかするためのデッキらしいです。
その証拠に、このデッキは除去可能札が10数枚、軽除去は6枚前後と明らかに相手鑑真を2t目で潰してしまおうというのが見て取れます。
優勝デッキの約20%を占める青黄徴募をメタれて弱い訳はないですね。
3 その他コンボデッキにも強く出れる
イジンデンはかなりコンボデッキが幅を利かせており、そのバリエーションも多岐にわたります。
しかしそのほとんどに速度勝ちもしくはメタ勝ちできるデッキになっています。
何より、徳川慶喜を無理なく入れれるのがかなり大きいんじゃないでしょうか。
ただ、一部コンボには慶喜が刺さらず少し不利になる対面もあります。
4 相手の構築に付き合わない
この項目はムギさんも言っていますが、赤紫離宮はハンデスやメタ、除去を使って相手のしたいことをなるべくさせない事、そしてあわよくば速度も出して相手の本領発揮前に叩き潰すというスタイルになっています。
強みが活かせないならどんなデッキも苦しいのは自明の理ですね。
5 採用カードの多くがトップ解決札
もちろん状況次第ではありますが、除去撃ちながらイジンが立つなら結構捲れるとか、サンボルさえ入れば…ということは結構あり、さらにロイヤリティが引ければそれらの確率はグッと上がり、かつ1枚では対処不可能な盤面も勝ちに持っていけるかもしれません。
ざっとこんな感じでしょうか?
これを見て、赤紫離宮をもっと触りたくなってもらえたんじゃないかと思います!
お待たせしました。
ここからは実際の使い方、回す上での注意点を話していきます!
赤紫離宮の使い方
まずは最強の動きを以下に載せます。
喜びの種→栄西
悲しみの種→森閑たる離宮→北条政子→栄西で2点
この動きが2ターン目までの最強ムーブです。
しかし、まぁお察しの通りこんなの毎回できるわけないんすよ。
なので、マリガンラインを用意しておきます。(あくまで僕は、基準なので好みに合わせてください)
マリガンライン
赤魔力+栄西(そうでない場合は1tに出るイジンとその色のマリョク)
赤魔力+紫魔力+赤除去イジン+ロイヤリティ(の場合は片方の魔力は種)or離宮
なぜ、以上の基準なのか?ですが、1tの動きが確約されている、若しくは2tでの動きが確約されているか?と言うのが一つの基準です。 僕は少しだけ厳し目の基準なのではないかと思います。 理由として、やはぎさんは二色揃ってロイヤリティがあれば良いとしてるらしいです。
本人曰く「緑魔力+ストウ+古墳」セットがマリガン込み約30%ほどなのでそれよりも確率が高いセットとのこと。 こちらの基準でも良いと思います!(というか大先生が言うので信憑性は高い) では、なぜ僕がこの基準ではないのか?ですが…
「臆病だから」ですW
手札にないのに初動が引けるのか?2tまでに動けるのか?と不安になってしまうんですよね…
あとはロイヤリティを使うと3tサンボルという選択肢が基本的に消えてしまうんです。
よって、僕は色々恐れた結果1t動けること、そうでないなら2tに動けることを基準にしています!
どっちの基準にするか、もしくは自分だけの基準にするか、ここも個性が出るっポイントですよね♪
プレイングの注意点
まじでたかだか一回優勝したくらいの奴がこんなこと書くもの烏滸がましいんですが、このデッキにのめり込んでしまったので先人にリスペクトを払いつつ、個人的な気づきを交えていくつかピックアップしようと思います!
まず、イジンデンはまだ歴史が浅いです。
なので、MTG、という先輩にヒントを探しました。
その結果MtGから「Who’s the Beatdown?」を参考にしました。
理由として、カードゲームの根本的な部分を考えさせてくれる名記事だからです。
僕が読んだのは和訳記事にはなりますが、イジンデンに落とし込めるような部分を探しながら読みました。
古い内容ですが、抽象化することでイジンデンの環境にも適用可能な先人の知恵と言えるはずです。
また、イジンデンの”コンボと徴募が多い”という環境、ミラーの可能性なども考慮しています。
以上から以下の点を抑えると赤紫離宮を楽しく使えると判断しました!
除去イジンは役割を果たせる時に出す!
不必要なマリョク配置をしない!
大胆かつ繊細に…
「ビートダウン」と「コントロール」どっちの役割なのか?を意識する!
森閑たる離宮の枚数に注意!
除去イジンは役割を果たせる時に出す!
このデッキにはcip除去できるイジンが6〜8枚は採用されています。
そう、40枚中6〜8枚です。多いと思いますか?
僕は不安なくらいには少なく感じます。(実際は事足りることの方が多い)
なんにせよ、あまりに限られたリソースなのは間違いありません。
そのリソースを有効に使う為には相手のデッキを予測し、魔力ゾーンにある色、手札枚数、墓地を把握し、必要と判断できる時以外は除去のできるタイミングでのみ召喚すべきです。
なので、イジン召喚をするかしないかというのはとても大事で、(ミラーでの考え方になりますが)2t以降はお互いイジンを出す出さないというのを慎重に吟味し、間合いを図るような展開になることも結構ありますw
そこで相手に先に除去をされると除去ラリーが始まり、先に動いた方が先に墓地にイジン2体を溜め、先に除去が切れるということになりかねません!
なので「除去イジンは役割を果たせる時に出す!」と言えるわけです。
不必要なマリョク配置をしない!
これ、僕は以前よくやってしまった間違いなんですが、”マリョクを配置できるとしてもしない”という選択肢はかなり有力にも関わらず、何も考えずマリョクを置いてしまっていました。
なぜ、これがいけないのか?魔力たくさんあったらマホウ撃ち放題やん!と、なりますが、このデッキは森閑たる離宮を2t以降置けるならほぼ確実に1枚は置くデッキです。
リーサルがとかハンドがとかそんなのは関係ありません。
相手に除去通せるなら置くんです。
ですが、そうなると自分の手札もやばいのでは?そうなんです。
やばいんです!なので、手札が残る可能性がある枚数場合は魔力を捨て札として温存しておくことが真に守りたいカードを保護することにつながるのです。
その結果残せた北条政子で勝ちを掴んだこともあります!
だから、「不必要なマリョク配置をしない!」訳です。
大胆かつ繊細に…
このデッキは3tサンボルや、多くの除去札、可能なら殴り続けるスタイルなどの大胆な側面と、相手のデッキを見て殴れない場面を判断したり、除去と離宮の順番、除去対象の選択、出せるイジンを出すか出さないか?、マリョクを配置するか?といった繊細な側面の両方を持ち合わせます。
どちらも制することで、大胆に攻撃し、繊細に妨害を通すことができます!
具体的な場面で言うと、2tに除去が撃てず、相手の徴募が発動し、複数体の異人が並んでしまった場合の3t目にオーブ2種1裏1の状態でも岡田以蔵を出し、サンボルで逆転を図る大胆さと、相手のメアリーと洪秀全が戦場にいる時に政子で除去する対象を選ぶ際、徴募で再利用される可能性のあるメアリーは除去しない繊細さなどです。(例示したケースは他の要素で別の対応を求められることもあり得る)
「ビートダウン」と「コントロール」どっちの役割なのか?を意識する!
これはつまり、「現状維持」と「打開」どちらを望むか?と言うことでもあります。
まだピンとこない方もいるでしょう。
「ビートダウン」「コントロール」はデッキの方向性でもありますが、戦いの中でこの二つの立場を行き来したり、ビートダウンデッキがコントロールしたりすることがあると言うことが前提にあります。(その逆も)
ではそれがなぜ起きるのか?なぜそうなるのか?というと、アドバンテージを稼いでいて、有利な側のプレイヤーは「現状維持」したいのではないでしょうか?
逆に不利な側のプレイヤーはアドバンテージを稼いで「打開」をしたいはずです。
お互いに究極的には相手に何もさせずに完封したいわけです。(気持ちではなく、勝利するという目的に向き合うならと言うこと)
つまり、攻めのデッキが受けを強いられたり、受けのデッキが攻めを強いられたりすると言うことですね。
紐解けば結構当然というか真っ当なことに思えます。
これを赤紫離宮に当てはめると?
このデッキはコントロールデッキ的側面とアグロ・ビートダウンデッキ的側面を持ちます。
なのでどちらの動きもするわけです。
そして、「今何をすべきか?」と言う問いに集中し、「今自分はイジンの数で有利を取っている。この差を縮められないように立ち回らなければいけない」などのように理解できれば必然的に”コントロール的立ち回り”が求められると理解できます。
すると無闇にイジンを減らしたり、攻撃したりはしなくなり、必要と思えるタイミングかを測るようになります。
逆に今はもっと差をつけないと、打開策を用意しないといけないと理解すれば、リソースを切って攻めに行くでしょう。
よって、「『ビートダウン』と『コントロール』どっちの役割なのか?を意識」することが肝要と言えます。
森閑たる離宮の枚数に注意!
赤紫離宮の名前にもなっているこのカードはもちろんキーカードではあるんですが、脳死でポンポン置いていけばいい訳ではありません。
大前提として、このデッキは離宮を一番雑に使えるデッキでもあると思っています。
ですが、持ってるからといって2枚3枚と雑に出していい訳ではないんです。
では何を基準にするのか?
1.自分の手札枚数
2.相手の手札枚数
3.予想される相手からの破壊数
4.自分の手札の中身
です。
まず、自分の手札に次のターン以降使いたいカードがあるか?あるなら慎重に。
次に、2枚目の離宮を置いた後の手札枚数が離宮効果で0になりそうなら置かない。
また、相手の手札が数枚あり、それを全て捨てさせるOR1枚のみに削ることができるなら置いてもいいかもしれない。
次に相手からn枚破壊されそうだと予想される場合、戦場の離宮*nが手札枚数以上だったり、捨てれる札の枚数を超える場合は置かない。
などといったことを考えて場に出す離宮の枚数を考えます。
自分の手札が元から枯れる時やいらないカードのみの場合は遠慮なく全置きしてしまいましょう!
といった感じで、枚数で勝敗が変わることもあるので「森閑たる離宮の枚数に注意!」と言える訳です。
これで赤紫離宮のコツや魅力などは伝わったのではないでしょうか?
赤紫離宮は枚数調整や採用カード、サイドデッキで個性を出しやすいデッキです。
研究のし甲斐がある面白いデッキなので皆さんもまずは組んでみて遊んでみてほしいです!
さいごに
長くなりましたが、ここまで見てくださりありがとうございます!
色々小難しいことを書きましたがそのほとんどは自戒でもあります…
これからも巨人の肩に乗るつもりで色々なアイデアを出したり理解を深めたいと思っています。
この記事が赤紫を始めたいという方の助けになれば幸いです。
皆さんの楽しいイジンデンライフを願って…
ダイブトゥイジンデン!
おまけ
2024/10/29現在使用中の赤紫離宮のデッキリスト
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