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劇場版・機動戦士ガンダムGQuuuuuuX Beginning

劇場版・機動戦士ガンダムGQuuuuuuXを鑑賞して色々と考察します(もちろんネタバレあり)2025.01.17


  • 感想:やっぱり一年戦争の世界観は完成度が高い。絶対に観てください。


    以下ネタバレ

  • パラレルワールドの一年戦争
    シャアがガンダムとホワイトベースを奪取してキシリアとドズルに届けたら連邦とジオンの未来がどう変わるかがこの世界観の始まりです。こう書くとV作戦を邪魔するところから歴史が変わったかのような印象を受けますが、実は奪取されるガンガムがいきなり形状が違ってます。シャアが奪取するガンダムがいきなり我々の知ってるガンダムと違うのです。この時点でもう歴史は変わっている事に留意するべきでしょう。

  • ソロモンに向けてサクサク進むよ
    シャアの大活躍で連邦軍は戦略レベルで後手を踏み、ジオン軍は優勢に戦争を進めます。シャリアブルとシャアが組んだ事でNT兵器の開発がどんどん進んで赤いガンダムにビット兵器が乗っかります。エルメスのコックピットみたいにピカピカひかる脳波感応計器がコックピットに組み込まれシャアは絶好調で遠距離攻撃を行い戦果を上げますが、ジオン軍自体は連邦相手に苦戦。第一次ソロモン戦でセイラがドズルを撃破したという報告もあったりしてソロモンが月面基地のグラナダに落とされそうになります。

  • アクシズショック(ゼクノバ)発生〜連邦敗北
    シャアは相変わらずザビ家のお家騒動を画策しているようで、ソロモンをグラナダに落とすことは阻止する素振りを見せるように動いています。奪取したホワイトベースをソロモンに突っ込ませて赤いガンダムでソロモン侵攻して破壊のふりをしますが、そこでセイラさんの乗ったトリコロール軽キャノンと遭遇したところで例の発光現象(ゼクノバ・アクシズショックと同じ現象)が発生し、ソロモンは限界点をはずれ、外れ赤いガンダムもろともシャアは行方不明になります。グラナダが生き残こり、連邦のルナツーが陥落して停戦交渉に入ってこれで連邦側の負けが決まります。

  • 例のオブジェクトが消失しました!→ゼクノバ発生
    ここで今後の鍵を握るキーワードが出てきます。キシリア配下で研究管理されてた何か(シャロンの薔薇)がゼクノバと同時に消失したらしいです。ララァだったという考察がなされていますが、この世界線のララァはシャアと出会っていないので面識がありません。なのでこの世界線のララァがシャアを次元の狭間に飛ばしたと考えるのは間違っていると思います。おそらく、旧作のララァが次元を超えて今作のシャアに干渉したと考えるのが正解で、シャロンの薔薇というオーパーツのような特級呪物がキシリア配下で研究されていたのだと推測されます。こう考えると旧作でアムロがララァを殺した瞬間から時空が歪んでパラレルワールドが始まった。奪取されたガンダムが旧作と違って技術的に進んだ兵器だったのも、シャロンの薔薇のような特級呪物がキシリアの手に渡ったのも、このせいだと考えていいと思います。

  • 0085(本来ならZガンダム時代)に赤いガンダムが出現
    シャリアブルはシャアを探し続けていますが手がかりはありませんでした。その間にジークアクスなる特殊なNT用のモビルスーツを開発しています。相変わらずいろんな偶然が重なり合ってアマテ・ユズリハ(JK)が乗り込む事になるのですが、正規パイロットですら起動できなかったΩモードを偶然乗り合わせたJKが起動させてしまいます。この辺はまあいつものガンダムですが、アマテ=ハマーン・カーン説はありそうな気がします(後述)。荒廃した難民街で運び屋をやってるニャーンに出会ったり、コロニーの壁に落書きしてる悪ガキのシュウジ・イトウと出会ったりして物語が転がり始めるのですがシュウジが赤いガンダムの乗り手だったり謎がどんどん広がる状況で、これはまあ、今後のTV放送で解き明かされる部分になるのでしょう。

  • アマテ(マチュ)=ハマーンなのか?
    まず書き換えられた世界観から考えるとジオンはなんとか勝利して、戦後アクシズに引きこもる必要はありません。シャアも存在しない状況なのでハマーンが活躍する場は本来なら消えています。ザビ家も残っているので平凡な生活を送ることができる環境です。スマホ片手にJKライフを満喫してても全く不思議じゃありません。しかし、NT能力が残ってて、現実社会の生活に何かしらのズレを感じている模様です。ララァのゼクノバが無かった世界線を本能的に感じるレベルの強いNT(劇中ではΩと表現)を身に宿している証拠だと匂わせてます。アムロですらNT発動のキュピーンが来るまでかなりの時間を要していますので、ジークアクスに乗って途端にNT能力を顕現させるというのはマチュの力の強さを暗示しているように思います。

  • TV放送の流れを予想
    マチュとシュウジとニャーンがどんな未来を作っていくのかですが、おそらく時間を巻き戻す方向に話が進むと思います。おそらくゼクノバを回避してシャアとセイラさんの生存するルートに戻るでしょう。その結果、グラナダが潰されて、ギレンが失脚し、最終的にザビ家の跡取りにガルマが選ばれて連邦とジオンが平和に停戦して戦争のない世界に変わると思います。タイムリープを取り入れる話は個人的にはあまり好きじゃ無いんですが、こういう風呂敷の広げ方をすると、もう避けて通れない状況です。GQuuuuuuXというuの重なりはuniverse(次元宇宙)が他段階に交錯させる能力のあるモビルスーツであることを暗示している気がします

  • GQuuuuuuXには何者かが溶けている?
    歯が生えてるとか拘束具だとかエヴァっぽい表現がなされてて、人が溶けてるのではという予想がされてますが、深読みしすぎでしょうね。ガンダムの世界観とはちょっと合わない感じです。NT-Dモード的な隠しOSが存在してるのはあるかも知れませんが、水星の魔女でやったネタを続けてやるのは流石に無いと思います。

  • まとめ
    令和になって劇場で初代ガンダムの第一話を再現して見せてくれる日が来るとは全く予想していませんでした。制作スタッフの皆さんは本当にいろんな意味で苦労なさったと思います。私自身は非常に楽しむことができましたし、映像作品としてのレベルの高さは閃光のハサウェイに匹敵していると思います。ガンダムというブランドがまた一段階レベルアップしたなと素直に感心しました。TV放送版のこのクオリティを保ってくれればと心から応援しております。

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