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クロダイ・キビレの釣り方(初心者向け)

釣りのターゲットとしてかなり身近でよく引く魚としてクロダイ・キビレは人気の魚種です。基本的な食性は同じで、甲殻類・貝・小魚・ゴカイ・海藻と本当に何でも食べる魚です。釣り方も様々でオキアミのフカセ釣り、カニの落とし込み釣り、ルアーの釣りでは小型ポッパーかワームで狙う事が多いと思います。シーバスと違って警戒心がかなり強いので奥の深い釣りです。今回の記事では初心者の人でも釣れる釣り方を紹介したいと思います。

  • 経験上、どこで何を食べて、どんな状態の時に釣り易いのか?
    波止場とかテトラ帯に棲みつく魚です。回遊性はほとんどないと思います。餌になるイガイ、フナムシ、カキがテトラポッドに沢山いればそれを餌にしていると思います。口を見ればわかりますが、貝殻を噛み潰す歯が発達しており、釣った魚の胃を割いて見ると粉々になった貝殻が沢山出てくることが多いです。これは推測ですが、おそらく意図的に貝殻を食べることで胃の中の内容物をすりつぶして消化を助けているのではと思います。指先くらいの大きさのイガイを食べている個体が多いです。どんな時に釣り易いかですが、海が荒れててテトラ帯に潮がよくぶつかっている時が狙い目です。海底が引っ掻き回されて餌がテトラから洗い流されて浮遊してる状況だと、警戒心を失って荒食いすると思います。

  • 落とし込み釣り
    テトラ周りで餌釣りするなら6号くらいの管付きチヌ針にフロロ2号を1.5mで良いと思います。もしテトラで擦れることを考えるなら2.5号とかを使うと良いと思います。二枚貝を餌にするなら貝を開いて貝柱に針を引っ掛けましょう。カニを餌にするなら足から針を通してふんどしの際から針を出します。自然に餌をテトラ際に落とし込めば落ちる途中で食ってきます。くれぐれも気をつけないといけないのは、クロダイ・キビレは海中から水面をかなり警戒して見ています。気配に敏感な魚ですから自分を水面に映した状態ではほぼ釣れないと思ってください。

  • フカセ釣り
    針とラインは落とし込み釣りと同じです。オキアミなら尻尾を切ってそこから針を通して腹側に針先を出します。誘導ウキにして2ヒロくらい沈めてテトラ際を流すと良いと思います。ただ、凪の日はまず釣れません。海が多少荒れた状態が条件です。

  • ルアー釣り(ワーム)
    波止場で底が砂地ならば10gくらいのジグヘッドに3 inch程度のシュリンプ系ワームをセットして細かいアクションを入れながら巻いてくると釣れ易いですが、初心者の人は底をとる感覚が難しいかも知れません。初めはもう少し重いジグヘッド(15gくらい)を使うといいかも知れません。海底でエビが飛び跳ねて逃げてるイメージで細かいアクションを加えましょう。

  • 初夏早朝のトップゲーム
    これが初心者に一番おすすめです。初夏の早朝に水面がざわついている時に小型のポッパーやトップウオーターを投げてチャポチャポしてみてください。水面が爆発してかなり簡単に釣れます。バス釣りをやったことがあれば楽勝ですよ。

  • ワカメ+ジグヘッド
    これ、実は冬場の釣りでかなり有効で面白い釣りです。ワカメの養殖業者に話を聞いたことがありますが、寒くなってきてワカメの養殖をやってるとクロダイが目が伸びてきたワカメをムシャムシャ食べるらしいです。試しにワカメをジグヘッドに抜い刺しにしてテトラ周辺で探ってやると、ちゃんとクロダイが釣れて驚いたことがあります。

  • まとめ
    クロダイ・キビレは食性がかなり多彩です。一年を通して食べるものが変わっていく少し変わった魚ですがグングンと下に潜ってよく引くので楽しい釣りになります。潮通しの良い場所で釣った魚なら持って帰って食べても美味しい魚です。キビレは少し水っぽくて味が一段落ちますが、しっかり脱水してあげれば刺身で食べても美味しいですよ。ぜひチャレンジして見てください。

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