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シーバスの釣り方
ルアーフィッシングといえばシーバス、やはりこれは外せないターゲットでしょう。今まで散々シーバスを釣ってきてますが恐らくおかっぱりでトータル300匹くらいは釣ってる気がします。おかっぱりでもボートでも釣れる楽しいターゲットです。ビギナーの頃にはおかっぱりでシーバスを釣りたくて試行錯誤を繰り返す訳ですが、まあなかなか釣れません。シーバスという魚をちゃんと理解していないからです。今回の記事では初心者がどうやってシーバスを釣るかを意識して、詳し目に文章を書きたいと思います。
シーバス(鱸)という魚について
基本的に東北・北陸以南で釣れる魚とされてきましたが、最近は函館など道南でショアから青物狙ってると釣れたという話も聞きます。温暖化の影響で海流が変わってきてるのが主な理由でしょう。
食性はさまざまで季節によって変わります。冬場はボラの子(イナ)やコノシロ、バチ抜けシーズンはゴカイやマイクロベイト、夏秋は豆アジ・サバ子・イワシを食べる感じです。海中の構造物に居着いてる個体と群れで回遊している個体があって、よく引くのは回遊している個体です。ヒレがボロボロになってる個体は居着いているものが多いと思います。
日本国内だとタイリクスズキ、マルスズキ、ヒラスズキの三種類がターゲットになると思いますが、ストライパーと呼ばれるスズキが輸入養殖された時もあったようです。初心者がシーバスを釣る時の狙い目
あまり警戒心の強い魚ではないので基本的にいれば食ってきます。もちろんスレまくってる個体はなかなか釣れませんが、それでも餌になる標的が目の前にくると反応を示すことが非常に多いです。最も釣れやすい条件は「雨が降って増水した時の河口付近」と「初夏の夜の街灯周り」の二つだと思います。
1. 雨が降って増水した時の河口付近
要するに梅雨の時期をイメージしてください。シトシトと雨が続いて濁りはあまり入っていないけど増水した状態、これがベストです。海に向けて上流から小魚が流されてくる状態ならどんなルアーでも釣れます。特に鮎とか銀平が流されてくると、待ってましたとばかりに捕食スイッチが入って釣れやすい状態になります。バイブ系、ミノー系ならなんでもOKでしょう。
2. 初夏の夜の街灯周り
港湾内にベイトが入っている時は大チャンスです。港湾に設置されている常夜灯・街灯にはプランクトンを求めて小魚がいつきます。それを狙って遠巻きに見ているのがシーバスです。時々、「ガポッ」という捕食音が聞こえれば確実にシーバスがいます。早朝のテトラ帯に発生するナブラ撃ち
これは少し難易度が上がりますが、シーバスは決まった場所で捕食している印象があります。河口付近にある広いテトラ帯でもほぼ決まった場所でシーバスによるナブラが発生するのを何百回と見ています。おそらく群れとしてここに来ればベイトが溜まっているというのを学習して知っているんでしょう。まずはシーバスの連れている河口に足を運んでどういう場所でナブラが発生しているのか、早朝見てまわりましょう。それを見つけられれば、もう釣ったも同然です。釣具屋さんで情報収集しましょう
地元の釣具屋さんには周辺の釣果情報が集まってきます。ある程度の規模のお店なら今どんな所でどんな魚が釣れてるのか、信頼できる情報を持っています。SNSも良いですが、信頼できる釣具屋さんから生の情報を得てください。お客さんに餌や道具を売って魚を釣らせるのが釣具屋さんの仕事ですから遠慮する必要はありません。必要なタックル(リール、ライン)
初心者がおかっぱりで遠投するような釣りではないのでC3000番があれば十分です。2500とかでも平気ですが、汎用性を考えるとC3000程度が良いと思います。ストラディック、ツインパワー、ステラあたりが安心して使えるリールですが、私は堅牢性とコスパを重視してツインパワーを愛用してます。ラインはPE2号、リーダーは25lbを1mくらいで良いと思います。もし根ズレするようなポイントなら30lb〜40lbを使いましょう。結束は青物同様FCノットかキングノットが良いと思います。小型のルアーだと丸呑みされてスズキの歯でリーダーが傷だらけになるケースが結構あります。素手でバス持ちすると手の指がボロボロになるので必ずフィッシュグリップを使いましょう。必要なタックル(ロッド)
場所にもよりますがおかっぱりなら8~9ft程度のロッドを準備しましょう。いわゆるシーバスロッドで良いと思います。私がシーバス釣りでおすすめしたいのはスコーピオン2831ですね。もしストラクチャー周りをタイトに攻めたい場合はスコーピオン2651のような短めのロッドを使うと良いと思います。離れたポイントは2831、近いポイントは2651と使い分けています。もちろん趣味にお金をかけたい人はワールドシャウラを使いましょう😅ルアーの動かし方
初心者の人でありがちなのはどれくらいの速さでルアーを巻けば良いのかわからない、これに尽きると思います。これに対する答えですが、釣ろうとしているシーバスの状況次第です。捕食スイッチの入ってるシーバス(ナブラが出てる時)は早く動かすほうが良い反応を示します。底の方からじーっと上を見て魚が通りかかるのを待ってる状況ならスローでゆっくり見せつけるように動かすべきでしょう。
夜間に常夜灯周りを狙うならポッパーとかペンシルベイトで水面をスライドさせる釣りが非常に楽しいです。水面が爆発する瞬間が見られるかもしれません。秋の大食いシーズンは大きめのミノーで広いレンジを探る
秋になるとベイトが大きくなってきます。それに合わせて使うルアーも大きなものを使うのですが、広いレンジを探れるよういろんな種類のミノーを投げてみてください。基本的にシーバスは下から自分の上を通り過ぎる小魚に興味を示すことが多いです。特におかっぱりで狙うシーバスはこの傾向が強いと思います。シーバスの視覚を意識しながら鼻の上を通すイメージでルアーを動かしてみてください。魚を掛けた後に気をつけること
シーバスゲームの醍醐味はえら洗いです。ルアーを食って水面が近づくと豪快にえら洗位をしてルアーを外そうとしてくるのがシーバスです。この姿にみんな病みつきになってしまうのですが、できるだけ竿を寝かしてえら洗いをさせないように巻き寄せてください。パワーのある魚ですから寄せてはドラグを出されて遠ざかり、寄せてはまた遠ざかるを繰り返すと思います。豪快なファイトを楽しみましょう。ランディング
足場が悪い場所での釣りが多くなると思います。40cmくらいまでならごぼう抜きでランディングできますが、これより大きくなるとネットを使いましょう。大きな魚を無理にランディングしてると竿を折る羽目になります。水中の魚は浮力のせいで軽いですが、水から上げる時には浮力はありません。口が硬い魚なのでその分、竿にガッツリと負荷がかかります。まとめ
シーバスは結構身近に存在してる魚でゲーム性が高い釣りを楽しめます。初心者にとってはやや難易度が高いかもしれませんが、まずはどこに魚がいるのかを探し始めるのがスタートラインです。どうしても釣れない、けど釣りたい人はボートシーバスなんかがお手軽でおすすめです。一度釣るとハードルがぐんと下がると思いますのでぜひチャレンジしてみて下さい。