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☆こんな私が処女卒業できた喜び☆

はじめまして、ともこです。
25歳、消極的で人見知り、恋愛未経験のまま私は処女喪失した。
なぜ今回の経験をnoteに書き留めようと思ったのか、
それは
とにかく誰かに聞いてほしかったから。
それと、処女を失うことで女の価値が下がってしまうと思い込み、中々 一歩を踏み出せずにいる 私と同じ様な女性への参考になればと思います。

最初にハッキリ言ってしまうと、SEXというものをいざ自分が経験してみると 人による価値観の違いはあれど「20代や30代で未経験だとしても焦る必要は全く無いし 恋愛感情の無い人が相手だったとしても後悔することもないし気に病む必要も無い」というのが私の感想です。
自分の性格や将来への不安 等々・・・色々ウジウジと悩んでしまうくらいなら覚悟を決めてスパッと一度経験してしまうのもありだなーと。

極度の人見知りである私は高校を卒業後、社会進出することから逃げるように専門学校へと入学。洋服やコスメは最低限しか揃えておらず 友達も少なくほとんど遊びに出掛けないこともあり 我が家では「毎月のおこづかい」は無く、本当に必要な物を買う時だけ親にお金を貰うという制度でした。
私が人付き合いが苦手なことを両親は常に心配してくれていて、お恥ずかしながら 専門学校の学費も両親が準備し「お金のことは気にしなくて良いから 卒業まで2年間頑張れ!」と送り出してくれて 絵画を学ぶために芸術系の専門学校へと進学しました。

専門学校に入学後、消耗品であり高額でもある画材を購入するのが苦しくなり毎日悩む日々が続きます。クラスメート達はアルバイトをしながら学校に通い 自分で画材を用意している、それに比べて私は・・・。
毎回親にねだり 購入する自分に罪悪感を感じ、1年生終了時に中途退学することを選びました。

専門学校を辞めてからはアルバイト(パート)を探すことになりましたが、
「人の輪に入るのが苦手・人と目を合わせられない」という私にとって 社会に出ることが恐怖でしかありませんでした。
それから数ヶ月、バイトを決められないまま毎日を過ごしていましたが 高校時代の数少ない友達「Sちゃん」から「たまには どこかでお茶しよう」と誘われます。

喫茶店で久しぶりにSちゃんと再会して紅茶とケーキを注文。
お互いの心境報告をしていると、Sちゃんは大学に通いながらバイトをこなし、更にはお付き合いしている男性がいるとのことでした。
「彼とは初体験も済ませたんだ」と聞いてかなりの衝撃を受けました。
同い年なのに私は男性とまともに会話すらしたことも無いのに・・・。

そんなSちゃんとの会話の中で、仕事探し中であることを相談すると
「スーパーで働いてみたら?」と提案されました。
私の中で『スーパー=レジ打ち』という接客業のイメージでしたが、「食品部門なら他の従業員やお客さんとずっと対面で会話するわけじゃないから務まるよ。体力は必要だけどね」と経験者からのアドバイスをもらいました。
そして家から少し離れたスーパーマーケットに応募・採用され、早朝から夕方までフルタイムで働くことが決まりました。

スーパーの食品部門でフリーター(パート)として働き始め、発注を任されたりお客さんのご案内や力仕事も多々ありましたが、レジに立たされることはなく(夕方からの学生バイト達はレジも兼任)毎日が過ぎていきました。

私が入社して数ヶ月で食品部門リーダー(正社員)が多店舗へと異動となり、代わりに20代後半の若い男性が うちの食品部門に配属されました。
(うちの会社は年に2回 人事異動があります)

以前のリーダーは私の父親と同じくらいの年齢で
「安いよ安いよ~ハイ!広告の品はコチラ~いらっしゃい いらっしゃい!」と 店頭で品出ししながら元気に言えるかなり威勢のいい男性でしたが、今回異動して来た若いリーダーは細身な体形で少し控え目でおとなしく、私の性格に少し重なるところがあるような気がして親近感を覚え、男性との会話が苦手(女性も苦手ですが)な私には好印象でした。

それから4年半ほど経過しました。
スーパーは従業員の入れ替わりが比較的激しく、様々な性格の主婦達が入れ替わり入って来ました。飲み会を開催したがる主婦(Tさん)が食品部門に入って来て数ヶ月が経過した頃、うちの食品リーダーの異動が発表されました。
リーダーは男性ですが、今まで出会った男性の中では一番会話がしやすく、食品メンバー達からの相談にも親身になって答えてくれる優しい人でした。
パート主婦Tさんの提案で、「簡素だけどお別れ会をしよう」ということになりました。今までの人生、こういった飲み会は ことごとく断ってきた私でしたが、流石に今回のリーダーには幾度もお世話になったこともあり参加することに。

来週から来る新リーダーへの引き継ぎ作業が終了して うちの店舗での出勤も終了した現リーダー。みんなとも最後の挨拶を交わし、次の店舗での初出勤まで3日間の休みがあるため
「来れる人だけ明日の午後6時に〇〇店に集合してお別れ会ね」と、Tさんが事前に参加表明(私を含む)していた人達を再確認してこの日は解散。

お別れ会当日。
リーダー+私+他4名(Tさん含む主婦達) 揃って入店。
みんなはビールを注文、私はアルコールが入ると体が真っ赤になって痒くなる体質のため烏龍茶。リーダーはレモンサワー(だったかな?)を注文、普段からお酒は飲まず甘党だとみんなが知っていた。ちょっと可愛いと思った。

今までの事を振り返りながらみんなで話をしました。
私は終始 聞いているだけだったけど。
○○さんと○○さんが同時に欠勤した時は休暇のリーダーに電話して駆けつけてもらった話。朝、雪の影響で荷物が届かず午後の荷物とまとめて届いた話。冷凍倉庫が故障してみんなで冷凍食品やアイスを廃棄した話。等々。
私は会話を横で聞きながら思い出に浸る。
「会話は苦手だけど、このリーダーには度々 売場のことで相談したなぁ」
「私の動きを認めてくれて早朝から開店時間までパートリーダーにも選んでもらったなぁ」(私が年齢的に若かっただけかもしれないけど)

主婦の方々は帰ってから家事や子供の面倒を見なきゃならないこともあり、時間も時間なので とうとう解散することになりました。
「じゃあリーダー、お世話になりました」「新天地でもがんばってね」
思い思いの言葉をかけて帰っていく。
時間や交通のこともあり、勤務しているスーパーからは少し遠いけど 歩いて行ける距離のお店で飲んでいたため 主婦達は徒歩で帰宅。私とリーダーは電車通いのため 暗い夜道を駅の方へ向かって歩き出しました。

※以下、これより「リーダー」を名字の頭文字「Mさん」と呼びます

ちょうどこの辺りは街灯が少なく 隣を歩くMさんの顔もよく見えない。
小さい公園の横を通り過ぎようとした時、
Mさんから「ともこさん、ちょっといいかな」と声をかけられ 公園のベンチに座りました。それからしばらく無言が続きます。恋愛は未経験でしたが
この雰囲気から何となく察し、Mさんが口を開くのを待っていました。

「ずっと言いたかったんだけど・・・。ともこさんが好きです」
「いつも真面目で気配りが出来るともこさんのことが好きです」

それだけ言って、長い長い沈黙が続きます。
私は人と話すのが苦手だし恋もよくわからない。
だけど、明日からもうMさんに会えないという事実が脳裏をよぎると咄嗟に
「会えないの寂しいです。一緒にいたいです」と言葉になっていました。
これは あとになって思えば 恋ではなく
「ずっと身近で一緒に頑張ってきた人と離れるのが嫌だ」という
子供のような感情で、それがただ『男と女』であっただけだと思う。

自分の感情がよくわからないままMさんの手が私の肩に乗り
「いい?」と言い 顔を近づけて来たので
私は何も言わずに目を閉じ、唇同士が触れ合いました。
これがキスなんだ・・・。

やがて唇が離れ、真正面からMさんが私を見つめていました。
そしてMさんの手が私の腰の後ろに移動して抱きしめられました。
どうすればいいのか分からず
私もMさんの背中に手をまわしてギュッと抱きしめたところで
「ともこさんを抱きたい」と告げられました。
この「抱きたい」はハグすることではなく「男女の肉体関係を結びたい」ということだと すぐに理解しました。感情の高ぶっていた私は「はい」とだけ返事をし、お互いを抱きしめ合っていた私達は少し離れ 手を繋ぎます。
駅へと向かって歩きながら、私とMさんの自宅は同じ方向ですが Mさんは乗り換えをしなければならない少し遠い場所から仕事場へ通っていることを話してくれました。そのため私達は自宅とは反対方向、夜でも賑わう都内でもかなり大きな2駅先の某駅へと向かいます。
Mさんは私を好きで、両想いだと思って喜んでいるんだろうな・・・
でもきっと私のコレ(気持ち)は恋愛感情ではなく 私を理解してくれる人から離れるのが惜しいだけ・・・優しさに甘えているだけ・・・
不安と罪悪感を抱えたまま私は、Mさんと・・・・・・


続きます


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