女はダイエット、男は下ネタ
属性によって、定番で盛り上がる話ってあると思う。
女性が数人集まれば、
揃いに揃って「最近太った、痩せたい」と言っているし、
男性が数人集まれば、随所随所で軽い下ネタを投入しては笑いが起こっているのを目にする。下ネタは世界共通っていうくらい、心の距離が縮まるって言いますもんね。
年齢問わず、属性やグループ問わず、
それなりに共通で盛り上がる話のネタな気がする。
特に女性の「ダイエット話」は、
これまでの人生、どこに行っても誰かがその話を始めていた。
「今日は良い天気ですね」と同じくらい多様されている気がするし、やたらとその話題で場が盛り上がったり、打ち解けたりしている。
新しい職場や新しいコミュニティーなど、距離が遠い関係値の会話ほど、この話題が展開される。
正直、これがかなり苦手だ。
そもそも私はかなり痩せていて、その話にうっかり口をだすと、
「あなたには分からないでしょ」とでも言わんばかりの視線を向けられるし、
ひっそりとやり過ごしていても「痩せているから羨ましいよ~」といった、
全く悪気の無い角度から話を振られて、困るだけだ。
「そんなことないですよ」と言うのが正解なのか、
何かうまい切り返しをするべきなのか。
実際、そんなことないですよといった安易な謙遜は、
「そんなこと言ったら私達の体型はどうなっちゃうのよ」などといった流暢な切り返しによって、八方塞がりな状況に陥る危険性もある。
「痩せているから羨ましいでしょ」と言えるようなスタイル抜群の体型であれば、こんな小さなことは気には留めないが、
実際問題、私は痩せているだけで、ウェーブ体型で脚は短く、内臓が下がってお腹は少しでているし、そもそも背も低くスタイルが悪い。
それなのに、ただ「痩せている」のカテゴリーにいれられたからって、
万人が使える話のネタに入ることも、共感を示すことも出来ないなんて、あんまりだなぁと思う。