日本で本格的に民間軍事会社が活動をする日は来るのか?
お疲れ様どす。Google先生から嫌われているオタミリです。
さて、本日は民間軍事会社、通称PMCと呼ばれるこの組織についての解説をしてみましょう。
現在のウクライナ戦争でも、このPMCは活躍をしています。ウクライナ側にもあるとのことですが、そちらはよくわかっていません。
しかしロシア側のPMCは非常に有名です。
ワグナーグループ、レドゥット、パトリオット、コンボイ・・・このほかにも多くのPMCが存在をします。
その中でも有名だったのは、やはりワグナーグループだったのではないのでしょうか?
2023年の時点では人員85000人とも言われ、戦車などの重兵器を保有。
潤沢な資金源を持ち、政治的権力も保有し、その勢力を急激に伸ばしていきました。
そしてついには国家に対して反乱をするまでに、強大化した組織です。
かつて南アフリカに「エグゼクティブ・アウトカムズ」なるPMCが存在をしていました。(現在再始動している模様。ただしかつての規模はない)
PMCの始祖とも呼ばれる会社ですが、この組織もかなりでかいことで有名でした。
しかしこの会社でも、全盛期のワグナーグループには及びません。
それほどあのワグナーグループと言う組織はとんでもない組織だったのですね。
ところでこのエグゼクティブ・アウトカムズ、なんで解散をしてしまったのでしょうが?
理由は色々あるのでしょうが、やはり一番の理由としては、その存在の脅威でしょうね。
国家によって完全に制御をされない武力組織、この存在自体が国家にとっては脅威であり、できればそんな組織はいてほしくないというのが本音でしょう。
最終的にワグナーグループのように反乱をされてしまったのならば、最悪なこととなりますからね。
よってこのエグゼクティブ・アウトカムズは解散に追い込まれましたが、しかし未だに世界中にはこのPMCが存在をします。
そのほとんどはワグナーグループは勿論、エグゼクティブ・アウトカムズよりも小規模であり、しかも重装備は保有をしていません。
これで一安心と言いたいところなのですが、しかしそれならば、そもそもこのPMCを違法化してしまえば、さらに安心をできます。
何故それをしないのでしょうか?その理由は至って単純であり、便利な存在だからです。
国家とは別の、あくまでも民間会社として動くことができ、しかしそれが国家の利益につながる。
これをよく表したのが、ワグナーグループのアフリカ進出でしょうね。
現在もワグナーグループはアフリカに展開をしているのですが、そもそも彼らはそこで何をしているのでしょうか?
彼らは現地政府に協力をして、政府軍の訓練、そして政府の敵の壊滅、政府重要施設の警備、政府要人の警護、そして選挙時の工作活動、様々なサービスを現地政府に提供をしています。
その見返りとして、PMCは現地の鉱山の利権を手に入れます。
無論現地政府にもこの利益は還元するのですが、しかしこの利権はすさまじいものであり、その一部が手に入ったのならばとんでもない利益になるのですね。
さらにこの地域でのロシアの影響力を増やせますので、ロシア政府からしても、利権を手に入れられ、もう良いことしかありません・・・
しかしそうだとしたのならば、何故ロシア政府が前面に立たないのでしょうか?
特殊工作員やスペツナズでも送り、全く同じようなことをすれば、わざわざ民間会社を通すことはないでしょうに・・・
PMCがアフリカにて行動・・・これって国家がやれば立派な介入になります。
しかも武力を行使しているので、これは軍事介入ですよ。
しかしPMCが介入をしているのならば、
「あれは民間の会社がやっているだけなので政府は関係ありませんよ。
えっ?規制しないのかって?いや~、自由市場なので介入はしませんね~」
との言い訳ができますからね。
非常に便利な会社になりますが、しかしこれって最初にやったのは西側のPMCになります。
西側のPMCがこの方法を使っていましたが、そこは西側、やっぱりこの行動について疑問が生じ、声を上げ批判をしてくる人間が出てきます。
それによってかなり規制をされてしまい、だいぶその規模は小さくなってしまいました。
今でもやっているとは思いますが、かつてとは比較にならないぐらいの規模になってしあっているでしょうね。
その空白を埋めたのがロシアのPMCとなるのですね。
あの国ならばそんな声が出たとしても、どうにでもなりますからね・・・
それとこのPMC、軍の下請けとしてもかなり便利です。
何処の国の軍隊においても、かなりの予算がかかります。
何十万の集団が生活をするわけですから、そりゃお金がかかりますよね。
なのでその軍が担当をする仕事の一部を、民間会社に委託をしてしまうのです。
これを最も分かりやすく説明ができるのはイラク戦争時だと思いますので、それを紹介してみることにしましょう。
イラクで活動をしているPMCが担当をした仕事としては、
イラク軍、イラク警察の訓練、イラクの重要施設の警備、イラク在住の要人警護、重要物資搬送の護衛、軍関係物資搬送時の護衛、軍施設の警備・・・
このような色々なことをやっていましたが、これって全て軍が担当をする仕事なんですね。
この時イラクの治安を担っていたのは連合軍(主力は米軍)であり、これを軍が担当をするとなると、かなりの予算がかかります。
しかしこれをすべて民間に任せるのならば、予算軽減にもなり、しかも人員を他の仕事に回せますので、良いこと尽くめなのです。
よって世界中に、このPMCは未だに存在をしているのです。
ではここで考えたいのですが、この会社って日本にもあるのでしょうか?
イラク戦争時にこのような会社が日本にあったのは事実です。
会社名は控えますが、当時筆者にもこのような会社から声がかかった時があります。
今はその会社があるのかどうかは知りませんが、今でもそのような会社はあるのだと思います。
ですがその規模は大変小さく、普通の人は知らないでしょうね。
そしてそのように小さい規模となると、それほどの活躍は期待できません。
ではここで日本の国防を担う自衛隊を見てみますが、現在この自衛隊の人員不足が深刻です。
目標の半分も新隊員が集まっていないようなので、このままいけば戦闘行動不能になります。
現在色々なことをし、隊員獲得に動いているみたいですが、それが成功をして、この問題が解決するとは思えません・・・
では一体どうすればよいのか?
その時の一つの手段としては、民間の委託があります。
民間に任せれることは民間に任せる!!
こうすれば人材不足になった自衛隊でも、戦闘能力は回復できると思うので、手段としては当然考えられるところでしょうね。
しかし武力組織となるわけですので、かなり信頼をされた会社でなければ、不安は残ってしまいますが・・・
ところでこのPMCの活動を日本でもやるべきだと、大々的に宣伝をした人がいます。
それは絆會会長である織田絆誠会長です。
現在指定暴力団になっている絆會ですが、彼はインタビューの中で、
「世界はPMCが主流になっており、それによって国防をしている。なので日本もそれに倣いPMCを設立すべきであり、私はそれをしたい」
とのことを答えていました。
まさかヤクザがそんなことを言うとは・・・いや、ヤクザだからこそ、そのような臭いをかぎ分けられたのでしょうか?
以上が今回の解説となります。
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