文房具メーカー「コクヨ」の新たな物流サービスを創造する!
2024年12月12日、千葉商科大学サービス創造学部の大下剛ゼミナールの2年生18名が、文房具やオフィス家具、オフィス用品の通信販売で知られるコクヨ株式会社から提示された課題に取り組み、最終報告会を行いました。4年目になる本年度の課題は、「コクヨのBtoB通販サービス『カウネット』における新たな物流サービスについて」と「ZERO WASTE物流の実現に向けて」の2つ。ゼミ生たちは4グループに分かれ、それぞれの視点から事例を調べ、具体的な提案を行いました。
10月9日、学生たちはコクヨグループの文房具やオフィス用品全般を扱う物流センター、コクヨサプライロジスティクス株式会社を訪れ、廃棄物やピッキング、梱包などの見学や体験を行い、課題解決のヒントを探りました。さらに、コクヨサプライロジスティクスの社員の方々と、2回のディスカッションを行ってアイデアを深めていきました。
最終報告会では、コクヨ株式会社The Campusにて、約2か月かけて練り上げた企画を発表。物流における新たなサービス価値として「配送時の段ボールにデザイン的付加価値をつける」、「物流配達ルートの改善案」を提案しました。ZERO WASTEを目指した物流としては、千葉商科大学と連携して「古紙をリサイクルする仕組み」や「賞味期限の近い商品を生協やプロジェクト活動で活用する」というSDGsを意識した創造的な提案などが出されました。
コクヨの方々からは、実現に向けた具体的な課題についての指摘がありつつも、学生ならではの柔軟な発想や新しい視点が評価されました。社長賞には「配送時の段ボールにデザイン的付加価値をつける」という提案が選ばれましたが、ゼミ生全員が企業の課題に正面から向き合う経験を得ることができました。また、チームで協力しながら課題解決に取り組むことで、議論を重ね、提案を形にする難しさとやりがいを実感する2か月間となりました。