分岐点~学生お笑い奮闘記~#2
『東海学生演芸大賞』
東海4県(愛知、岐阜、静岡、三重)の学生芸人のNo.1を決める大会。
2023年冬に立ち上げられた歴史の浅い大会である。
始まりは、2人の学生芸人のふとした思い付きだった。
私は、『東海学生演芸大賞』発起人の上野おつりです。大学3年生の学生芸人でもあります。
『東海学生演芸大賞』は、2023年11月に構想が始まり、2024年1月に開催されました。
始まりは、私と当時、名古屋大学落語研究会4年生であったアルデバランの山岸さんが
「東海地区の学生芸人大会を作りたいな」
と軽く雑談していたことがきっかけでした。
山岸さんは、学生お笑いの大会で最大規模の『大学芸会』でアルデバランというコンビで特別賞を受賞したほどの実力者で大学お笑い界では名の知れた方です。
山岸さんとの出会いは、大学1年の夏に私の所属している愛知学院大学お笑いサークルあまりりすと山岸さんの所属していた名古屋大学落語研究会の合同ライブでの共演がきっかけでした。
そこから何度か交流をしていくうちに、「東海地区の学生お笑い大会を作りたい」というような話をするようになったのです。
当時、東海地区学生芸人だけの大会は存在しておらず、学生お笑いの大会は東京で行われる全国大会しかありませんでした。
そんな中で東海地区の学生芸人だけがあつまる大会を開き、しのぎを削りあえば、東海地区の学生お笑い界のレベルアップにつながるのではないかと考えたのです。
そこで、私と山岸さんは東海地区の学生芸人大会を開催するべく、動き出したのです。
しかし、その構想が始まったのは2023年11月。
当時、山岸さんは大学4年生でした。
つまり、山岸さんと共に大会を作り上げるには、残された時間は数か月しかありませんでした。
そこから急ピッチで構想を加速させました。
「出演者をどうやって集めるのか?」
「優勝特典はどうするか?」
「ルールはどうするのか?」
本当にがむしゃらでした。
出演者の確保のために、東海地区のお笑いサークルに直接連絡し、熱意を伝えて出演してくれないかと交渉をしたり。
優勝特典として、ラジオ出演権をもらうためにCBCラジオまで足を運び、プロデューサーさんに直訴したり。
「公平性を保ち、盛り上がりのあるルールはなんなのか?」深夜に2人で話し合ったり。
そうして、12月にすべての大枠が固まり、開催決定の告知を出すことができました。
最終的に大会は無事、2月11日に大盛況で幕を閉じることができました。
山岸さんと2人で、一から作り上げたこの大会。
これから何十年も、ずっと続く大会にしたい。
山岸さんは卒業し、僕に大会を託してくれました。
「山岸さんの期待に応えたい。」
だから私は、第2回大会に向けて前回大会を超える素晴らしい大会にするべく動いているのです。
新たな仲間に放送作家の森下ゆうじさんとニコラシカの関を加え、日々どうすればより良い大会にできるのかを話し合っています。
いつか、全国の人に知れ渡り、何十年も続く大会にしたい。
その為に、僕はこれからも東海学生演芸大賞のために、東海地区の学生お笑い界のために全力で取り組んでいきます。
分岐点~学生お笑い奮闘記~#3に続く