見出し画像

ブルーカラー職場を退職した


いわゆるブルーカラーの、勤めていた会社を辞めた。

上司は、仕事はよくできる人だった、
この人のやり方を学びたいと思い、人事異動した。

優しさがなんかずれている。
娘だと思って接していると言われる
同年代の男性を息子だとは言わないのに。

娘だと思っているのを免罪符に、
飲み会を断ると悲しいだの、
仕事で特別扱いをギブしているから、その分のテイクを業務以外でしろという要求を突きつけられた。
お前は俺に何をしてくれた?とよく聞かれた。
飲み会や遊びに誘えという意味だと思うが具体的にはわからない。聞きたくもなかった。
そしてほぼ毎日残業しているので飲みに行く時間など割きたくなかった。

月末に残業時間を調整するために定時で上がる。
そのタイミングで飲み会に行く。
時間が長く、終バスに乗れない。
飲み会の帰りにタクシーで自宅まで送りたがる。

断ると徒歩で私の自宅までついてくる、
その間私の素行についてずっと怒っている。
耐えられなくなり、私は泣き出す。その間もなお怒っている。

上司は自分の仕事が忙しくて、精神的にも辛いのだと漏らす。
それなのに、私から上司を気にかける言葉がないといわれる。

手に余る難易度の仕事を割り振られて、その補助を私に対する特別扱いのギブだといわれる。

業務が膨大で、必然的に残業することになる。

その残業にずっと上司がついてくれている。

帰りの一服を待って一緒に帰らないとなぜ勝手に帰った?と怒られる。

終バスがなくなる。

飲み会で永遠に怒られるので、飲み会を断ると、その程度の意識だから低レベルなままなんだ、今までと同じことをしていても成長するはずがないだろうとまた怒られる。

出張の新幹線を隣の席にしたがる。
トイレで席を外した時に、荷物番をしてほしいらしい。
断ると不機嫌になった。
結局隣りの座席を取ることになる。
新幹線で隣りの座席になると、真ん中の肘掛けが邪魔だからと背面側にあげたがる。
(実害はない、なんだか不快)

ホテルの予約をするのが苦手らしく、何回か出張に行った後に、なぜ手助けしないのかと怒られる。

国内の出張先での夕飯の店の段取りをしないと怒られる。
店内禁煙化のこのご時世、喫煙可能店を探す。
1週間程度の日程なので、初日は手配したが、毎晩外食する必要性をあまり感じなかった。そして残業でホテルに帰るのが20時から21時なので多くの店が閉まっていた。

出張先での食事の後、明日の予習という事で上司のホテルの部屋に行き、1時間程度打ち合わせをする。(普通に嫌で断ったが受け入れられず)

同僚と話していると、話すなと怒られる。
(私は上司以外の人とは余計なことを話しているそうだ)

仕事のことで指導を受けることはありがたかった。
しかし、上記のような距離の詰め方にそこはかとない下心を感じてしまい、嫌悪感を覚え、人間的にあまり信用できなかった。
しかし、逆らったときに仕事が回らなくなることを懸念、怖気付き、逆らう勇気がなかった。

外側から見たら、自分はいつもヘラヘラ、にこにこしていたと思う。

自分が我慢して、表面化しなければ事を荒立てる事なく案件を終われると信じて数年間労働したが、精神が追いつかなくなった。

朝から晩まで怒られているうちに、
判断力がなくなり、打ち合わせ中に何も決められなくなり、取引先の前でも涙が止まらなくなった。胃腸の調子が悪く、あまり眠れなくなった。
そして特殊詐欺に引っかかる!(この話も別途書きたい)

メンタルクリニックに駆け込み、診断書を盾に出勤を拒否した。

電話口でそういう問題じゃないんだよ、と吐き捨てられたが筋は通せた。

表面化しないように穏便に!を意識していたせいか、上司のその上司にもそのような事実は知らなかったと他人事のように言われた。

働いてみて、面白い、奥深い仕事だと思えた。
しかし男性社会の職場にも、上司にも、私はいつも懐疑的で、本質的に馴染めなかった。
自分の性別が上司や同僚と同じ男性だったら、こんなに息苦しくなかったのかもしれないとも思う。
(この思考も、私の同僚に対する解像度の低さで隣りの芝が青く見えているだけの可能性はある)

また、私の快適な人との距離感より、上司の考える人との距離感はかなり近いものと感じた。
このギャップを、できる限り上司側に合わせていた。
しかし、私自身、納得は出来ていなかったため、我慢が効かなくなった。

休暇を取ると2週間で体調は回復した。
しかし職場の最寄り駅に近づいたり、仕事のことを考えると涙が止まらなくなる。

職場に戻ることはできないだろうと思い、退職した。

先行きは不透明。何かが終わった。
終わりは始まり。新しい始まりを楽しみたいと思っている。

ありがたいことに有給を大量に消化してから退職できたので、
休職中にやったことについても順次記していきたいと思っている。

最後に散歩中に見つけた、雲が透けている(ように見える)ビルを見ながら、さようなら!

雲が透けてるように見えるビル

いいなと思ったら応援しよう!