緩んでいる S-T11回戦(神宮)
タイガースにとって一番のストロングポイントであるリリーフ投手陣を攻略された。このチームはここが崩れると戦えない。攻撃力はとても弱いからね。投手陣が支えて支えて、打てない中でもここまで貯金を保って来た。だが、それも厳しいね。開幕から頑張って来た投手たちも疲労が蓄積されて来ている。パフォーマンスが落ちるのも当然だ。具体例で言うと岩崎と桐敷だ。
岩崎は昨季は本当に良く頑張ってくれた。湯浅がクローザーを務めていたが、彼の不調からシーズンの途中に抑えに転向した。日本シリーズまで投げ切ったのだから相当なダメージは残っているだろう。肝心の球にキレがないピッチングでは抑えられない。桐敷も昨季のオールスター後から中継ぎに回り、実績を残した。今季の序盤は良かったが、最近は捕まっている。漆原は現役ドラフトで加入して、本当によくやっている。特にランナーを置いての登板が多くてしんどいだろう。昨季はその役割を加治屋がやっていて、ちょうど入れ替わった感じだ。加治屋はフォークボールが有るから三振が取れるけど、漆原は大きく落ちる球がないからね。適任とは言い難い。
選手もコーチもひたむきさに欠ける。言いたくないが緩んでいる。三塁コーチャーの藤本は回す判断がおかしい時が多い。昨日、9回二死から佐藤の二塁打で一走の植田がホームを突いてアウトになった。あのタイミングは回したらダメだよね。大きく逸れるか、落球でもしないとセーフにならない。ランナーを三塁に置くとワイルドピッチでも点が入る場合もあるし、粘って四球で押し出しもある。連続ヒットが出なくても点が入る可能性は大いにある。
投手コーチも準備と判断が遅れているね。昨日は4点差もあって追いつかれる事はないと思っていただろう。投げさせる投手の選択も適切とは言い難い。岡田監督はゲラを投入したかったらしいが準備が出来ていなかった。一事が万事。1球に対しての集中力が欠如している。たった1年の優勝でここまで緩むのは残念ですね。
3試合ぶりのスタメン出場の近本。試合出場に飢えた彼の活躍に期待したけど、5タコだった。ヒットに近い当たりもあったが、今年はこんな感じなんだろうね。4番を打たされて気の毒だったが、数字を残すのは本人だからね。大山と佐藤輝の長打で5点も入ったが、試合によって打線はかなり波があるからね。
昨日は負けてよかったよ。中途半端に勝利していると問題点が浮き彫りにならない。これまでは点が全く取れない打線を投手陣がなんとか支えて僅差で勝利してきた。やっと打ち出したかと思えば、今度はピッチャーが点を取られる。弱いチームはそんなもんです。ここは大胆に変更したい。前半戦に思いきり苦しんだ佐藤輝を4番に、抑えを石井大にする。それくらいの改革をやらないと、失速は目に見えている。
優勝を意識しているからイライラするし、嘆きも出る。ここからは優勝への意識を消して、タイガースを見て行きたいと思う。火曜日からの広島戦でどれだけの戦いが出来るかですね。
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