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折れた枝から学んだこと

ここは標高900mの高原で、風が心地よく通り抜け、気持ちのいい場所です。しかし今年は、気温が例年より高くなっています。ここでは、夏でも汗をかくことは少ないのですが、今年は違います。畑に向かう際、わずかな時間でも水やスポーツドリンクを持参することが習慣になりました。

とは言っても、夜になると涼しさが戻ります。特に8月に入ると、夜は寒さを感じることもあります。これは植物たちにとって理想的な環境。夏野菜たちは昼間たっぷりの太陽を浴び、夜はゆっくりと休息を取ることができます。なので、茄子、ピーマン、モロッコインゲンなど、鈴なりになります。

ただ…植樹した苗は、どうも風が強すぎるらしく、上の方で折れてしまいました。

これまで山の木が折れているのを見ても、ただの出来事として受け止めていましたが、自分たちが植えた苗木が折れるのは心が痛むものです。

そして、疑問が湧きました。

「ここに植えるべきではなかったのか」「風の当たらない場所に植えるべきだったのか」「森づくりは難しいのだろうか」と、自問自答。しかし…

しかし!驚くべきことに、苗木たちは新しい芽を出していました。まるで折れたことなど関係ないかのように、元気に成長していたのです!

 「自然の力」「生命の力」を感じました。

こういうことなんですね、生きるって。少々折れても、自分が諦めなければ、どんな環境でも大丈夫。「全て自分次第!」と言われているようで、励まされた瞬間でした。

今回の出来事で自然が教えてくれたのは「謙虚さ」でした。どこかで「自然環境を良くするために何かをしてあげなければ」という驕りがあったように思います。つまり「自然の力」を過小評価していたのです。

今回のような出来事はこれから何度も起こるでしょう。その度に「教えを受ける立場」にいるのは自分たちであることを忘れずに、自然の恩恵に感謝し、その摂理を尊重し、共存する姿勢、そして、その「力を信じること」を忘れずに頑張っていこうと思います。

まだまだ始まったばかり。時間はかかりますが、謙虚な気持ちを持ちつつ、前進していきたいと思います。


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