みんな知ってて、実は知らない「ハローワーク」その1~ハローワークの4つの特徴~
こんにちは!良平こと良ちゃんです。
現在32歳。人生100年時代に仕事もプライベートも長く現役で楽しみ、いずれは多くの人に火をつけるきっかけを与えていきたいとビジョンに掲げています。
自身の転職エージェントの活動や自分の実体験、職業紹介からのシェアをブログに纏めながら文章力を付け、将来目指す出版事業にて多くの人へ価値を提供する存在になる事を目指しています。
これからの時代、企業寿命の短命化や少子高齢化に伴う定年制度の限界で現役時代が長くなる可能性が高い事から、いつでも転職でき活躍できる「転職能力」が求められると考えています。転職能力を身に付ける人が一人でも増えるきっかけになればという思いで、まずは等身大の情報発信を行っています。
前回の記事では、職業紹介の観点で、プロ野球の巨人・坂本選手についての記事を書きました。ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです。
今後は本格的に、転職にまつわるテーマで記事を投稿していきます。(好き勝手書いていたドラゴンボールの記事は、気が向いたらまた書きたいと思います)
今回は、誰もが知っているけれども実は詳しく知らないのではないかという「ハローワーク」について、2本立てで書かせていただきます。
厚生労働省によると、ハローワークとは、正式には「公共職業安定所」と呼び、民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担う、国(厚生労働省)の機関です。
実際、再就職を目指す多くの方が「求人サイト」や「転職エージェント」に登録し、求人情報を入手して応募・選考を進めていく方が多いのではないかと思います。ハローワークに対するイメージは“割と静かな環境”で求人検索用のPCが並び、相談用のカウンターで対応するのは年配の職員が多い(もちろん若い方もいますが)。
実際、政府統計によると、令和2年度の1年間の転職者数・新規就業者数は約700万人、そのうち、ハローワーク経由で仕事を見つけている人は約170万人で、全体の25%程度に過ぎません。
では実際、ハローワークにはどのような特徴があるのか、簡単に紹介したいと思います。
ハローワークの特徴を、大きく分け4つ、紹介させていただきます。
特徴①職員は公務員のため、職業紹介のノウハウがない場合が多い
ハローワークの職業紹介の窓口の方は公務員です。つまり、一般企業に就職した経験のある方が非常に少ないです。(ただ、近年では民間企業への入社試験を経て公務員採用されるケースも増えてきています。私にも、そういった友人がいます)
つまり職業を紹介してくれる方は、誤解を恐れず言えば多くが職業紹介の素人。求人紹介はできたとしても、ブラック企業を見抜く視点や転職ノウハウの精度や説得力は欠けてしまいがちかと思います。
特徴②採用企業への補助金
企業にとっては、ハローワークへ求人コストを抑えられるメリットがあります。そしてハローワーク求人で内定が決まった場合、国から求人企業へ補助金が支給されます。つまり、良い人財を獲得するよりも「どれだけ補助金をもらえるか」に焦点を当てる企業が多くなりやすいシステムなのです。
特徴③外部エージェントによる限定の転職支援イベントの開催
ハローワークが決して悪いわけではありません。私は24歳の時に離職の経験をしたのですが、その時ハローワークの職員の方に励まされ、よく相談にのってもらい転職活動をやり切る事ができました。さらに当時、地元の千葉県船橋市のハローワークでは外部に転職エージェントを呼び、期間限定の特別講座や転職支援イベントを開催していました。実際に私も、ハローワークの転職支援イベントを活用した事をきっかけに内定を獲得でき、入社した通信業界の販売代理店に約7年努め、法人営業のスキルを身に付ける事ができました。
特徴④有料職業紹介会社と違い、「ビジネス取引」がない
有料職業紹介会社(リクナビやマイナビ、私が行っている職業紹介事業など)は、契約にキャンセル・返金規定があります。早期離職が発生した場合、紹介手数料の何割かを返金しなければなりません。(求職者側には、金銭的なペナルティは発生しません)
有料職業紹介会社にとって、ミスマッチによる早期離職は大きなリスクであるため、求職者の定着・活躍を意識しながら高い求人の提案をする傾向にあります。そしてリスクを取る分、採用基準も高めで慎重に選考を進めるスタンスです。有料職業紹介会社は、利益を得る必要がありますからね。
一方、ハローワークは企業とビジネス取引をしているわけではないため、返金規定がありません。目的は「職に就くこと」です。つまり極論を言ってしまえば入社後の活躍を考えず、「入職数を目的=入社さえさせればOK」というスタンスで職員が紹介する確率がどうしても高くなってしまう傾向があります。入社後のミスマッチを生みやすい構造なのです。
しかし前提として、いくら返金規定がないとしても、採用企業は書類選考や面接時間確保などお金以外のコストは費やしているので、いい加減にやってるわけではないでしょう。
あくまでもルールから見る傾向であり、私自身も先述の通りハローワーク求人の内定企業に約7年継続し定着と活躍を図れたので、良い悪いはないと思います。大切なのは、「ハローワーク」と「有料職業紹介会社」のそれぞれのルールや仕組みを把握し、自分自身で選択して活用していく事なのではないかと思います。
ただハローワークと有料職業紹介会社、両方からの転職経験をしている私自身の経験から言いますと
求職者にとっては、定着と活躍を意識しながら高いレベルのサービスを無料で受けられ、書類添削の代行や面接対策などのフォロー体制が整う有料職業紹介会社の方が効果的であるように感じます。転職してすぐに辞めたい人はいないですし、転職が目的ではなく活躍し、キャリアアップしていく事が目的なので、自分自身の転職スキルや知見を広げやすいからです。
つまり、ハローワークを積極的に使うメリットは少ないと捉えております。
しかし、ハローワークにも便利な制度やサービスがあります。
次回の投稿では、ぜひ知っておくべきハローワークで受けられる行政サービスについて綴っていきます。お楽しみに。