転職でやっちゃアカン!シリーズ~希望年収の答え方と、年収の考え方
こんにちは。良ちゃんこと良平です。
現在32歳。人生100年時代に仕事もプライベートも長く現役で楽しみ、いずれは多くの人に火をつけるきっかけを与えていくというとビジョンを掲げています。
最近は自身の転職エージェントの活動や自分の実体験、職業紹介からのシェアをブログに纏めています。
これからの時代、企業寿命の短命化や少子高齢化に伴う定年制度の限界などから、いつでも転職できる「転職能力」が求められると考えており、転職能力を身に付ける人の輩出に寄与する事により社会貢献に繋がると信じ、できる範囲から情報発信を行っています。
前回は、転職でやっちゃアカン!シリーズ~ブラック企業を見分ける方法~ ②面接編を投稿しました。ぜひ、参考程度に気になる方は読んでいただけると嬉しいです。
今回は、転職活動をする上でとても気になる「年収」と、面接でかなりの割合で聞かれる「希望年収の答え方」について書いていきます。
今回は少し長編ですが、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
1.そもそも、転職したら年収アップできるの?ダウンしちゃう?
このトピック、結構気になる方は多いのではないでしょうか?
業界や求職者の望むキャリアによりますが、
転職によって必ずしも年収が上がるとは限りません。
厚生労働省が2019年(令和元年)に発表した「雇用動向調査結果の概況」によると、令和元年1年間の転職入職者の賃金変動状況が、前職の賃金に比べ「増加」した割合は34.2%、 「減少」した割合は35.9%、「変わらない」の割合は27.9%となりました。
増加した人と減少した人の割合にはほとんど差がないことから、転職で年収が下がるということは珍しいケースではないことが分かります。
このブログのテーマに沿い、もし仮に「転職活動でやっちゃアカン」ポイントを挙げるとしたら、今の職場への漠然とした不安や不満で転職しよう、としてしまうと、かえって損をしてしまう可能性が高くなるでしょう。
少し話は逸れますが、ここで転職する上での転職理由・優先順位が大切になってきます。もし、人間関係を変えたい、今の職場環境から脱したい、という理由でしたら、多少年収が下がったとしてもその人にとっては「良い転職」であり、転職は成功したと言えるはずです。
年収をアップするための転職でダウンしてしまったら、それは失敗になりますが、自分が何を一番大切にするかで、判断が変わってくるでしょう。
ここからは、ざっくりにはなりますが、転職のケース別に年収の増減について解説させていたただきます。
(A)未経験業界・職種への転職
結論、これはスタート年収は下がる覚悟でいた方がいいです。
面接においてもこの場合、現年収よりも低めに伝えるのが無難です。
(例)接客業で現年収が350万、SEに転職を図る場合
(回答例)
未経験のため、年収はある程度下がる覚悟ではいます。
しかし、もしスタートから300万ほど頂けるとありがたいです。
今後、スキルを磨き、昇給を勝ち取れるよう励んで参ります。
SE(システムエンジニア)に未経験で転職を希望の場合、まずは社内にて研修、そして実地での研修(先輩が指導しながらというパターン)を経て、数年で一人前になるというキャリアプランになる事が多いです。
企業は、まず採用者へ投資し、2~3年かけて育成の上するために回収するのです。
つまり、未経験にそこまで高い給与は払えない。スキルや実務経験が伴う事により、年収アップのチャンスが生まれるかと思います。
(今では、SEの方は正社員からフリーランスへ転身する人も増えてきています)
しかし、ここで転職エージェントを活用する事で、ダウンの幅を小さくできる可能性はあります。エージェントが企業へ、求職者のアピールと年収の交渉をしてくれ、有利な条件で入社しやすくなります。ただし、これも自らの面接でのプレゼンや人柄の部分で好印象を与えておく事が前提で、エージェントもカバーに限界はありますので、まずは面接で自分を全力で売り込んでください。
(B)同業界・同職種への転職
これは、分かりやすいかもしれません。即戦力採用のため、自分のスキルや実績、経験次第では年収アップを勝ち取れる可能性があります。
(例)通信営業経験5年以上で現年収330万、同じ業界で営業職にて転職
(回答例)
私はこれだけの売上を生み出してきました。可能でしたらスタート年収は今と同等か、少しアップの条件ですとありがたいです。そのために、いち早く成果を上げます。
こちらのパターンにおいても、転職エージェントを活用すると実現しやすいです。業界における自分の市場価値を知ること、そして現職が平均年収より低い場合は、転職により年収アップを勝ち取れる可能性は高いです。
一方、自分で求人サイトから応募して選考に進むと、企業に「まずは成果を出してから」というスタンスで対応されやすいです。なので転職経験が少なく企業との交渉に不慣れな方(そういう方が多いかと思いますが)は特に、エージェント経由での選考をオススメします。
また、他にエージェントの活用する理由としては、以前別のハローワークの記事でも触れましたが、有料職業紹介会社は求職者が入社後、早期退職をされると何割かを企業に返金するというリスクを負って紹介・サポートをしています。定着と活躍。この観点で求人紹介や企業とのやり取りをしているので、その点は求職者にとっては大きなメリットです。ぜひ活用してみてください。
(C)同じ職種で、異業種への転職
これはケースバイケースです。ただし、基本的にはスタート年収は下がるケースが多いかと思います。未経験の業界で、まだ実績がないですからね。
(例)通信業界の営業で7年、人材業界への営業に挑戦する場合
(回答例)
御社において、私の通信業界の経験は、IT業界の人材紹介において実務情報を交えた提案に大きく活かしていけると考えており、希望としては現年収と同じくらい頂けるとありがたいです。
上記の回答例は、実際に私が人材業界の会社へ転職する際に伝えた内容です。実際に年収は少し下がりましたが、結果的に求人情報にあったスタート年収より上積みされた条件を勝ち取る事ができました。
(A)のパターンと同様、企業はまず、あなたの将来の活躍に向けた先行投資をしていくので、最初から多額の給与を支払うのはリスキーです。
もちろん、面接時にキャリアプランや、どのように昇給・昇格を果たせるのかステップを確認しておくと、自分の頑張り次第(頑張りとは、実績・数字を増やす努力という意味)で段階的な年収アップは果たせると思います。
もしくはエージェントを通してアピールする事により「この人は未経験でも、このスキルが長けているし活躍してくれそうだから、期待を込めてこのぐらい給与を払ってもいいかな」という判断になる場合もあるので、こちらも面接でのプレゼンテーション次第と言えるでしょう。
2.まとめ
以上、大きく3パターンで年収アップの可能性について触れてきました。
最後に、大事なことを書かせていただきます。年収の交渉は、内定を獲得したあとの、条件提示をされる最後の最後です。それまでは内定を勝ち取る事に集中すべきです。
面接中に希望年収を答える場面があった際は謙虚かつ実力・実績を作っていくという姿勢を見せた上で答えていくという心構えが重要かと思います。
かといって、「いくらでもいいです」と答えてしますと、年収ダウンを提示された時に交渉の余地がなくなってしまうので注意が必要です。
年収の交渉は、実際に自分が内定を複数社もらっていた場合、より有利に進めやすいです。イメージとしてはスポーツ選手のフリーエージェント移籍(FA)と似ています。他のチームに取られないよう、多額の報酬を提示する。引く手あまたの自分であればあるほど、有利になると思います。
実際に私も、2年前の転職活動においては3社内定を取り、条件アップを引き出し結果的に年収100万アップを勝ち取る事ができました。これも、複数の内定があったからこそだと考えています。
ここまで長々と説明しましたが、1社1社、エージェントと相談・作戦を立てながら面接対策をし、最善を尽くしていく事が一番だと思います。
ぜひ、皆さんの転職活動に役立つ部分があれば嬉しいです。
次回は、面接において「入社可能日はいつから?」と聞かれた時の受け答えについて綴っていきます。お楽しみに。