DDTの本気、未来を今作ってる人の本気
週刊男色ディーノです。
先週はプロレス大賞について書きました。
どうしても年末になると賞レースがついて回りますね。
というわけで今週は週プロのプロレスグランプリ、というか主にクリスさんについてです。
まず週刊プロレスというプロレス雑誌がありまして。
今、唯一と言っていいでしょう。
全国のコンビニ等に流通している週刊のプロレス雑誌ですね。
かつては「週刊プロレス」と「週刊ゴング」という週刊プロレス雑誌がしのぎを削ったのですが、今では週プロだけになってしまいました。
まあ、それはいいです。
週刊プロレスの賞レースといいますか、
いわゆる週プロのその年のMVPを決める「プロレスグランプリ」という企画がまさに今走っておりまして。
これは3週にわたって週プロの雑誌に付録されているハガキのアンケートに答えて週プロに送り、その集計で今年のMVPが決まるというものなのです。
この「プロレスグランプリ」でクリス・ブルックスさんが今年めちゃくちゃ頑張ってます。
ケツ論だけ先に書いてしまうと、皆さんもクリスさんに投票してくださいって話です。
それ以上の話ではありません。
ただ、ここからちょっと入り組んだ話をします。
ここ以降は興味がある方が読んでください。
あと、今回の有料部分はかなり恥ずかしい事を書きます。
恥ずかしいけど、誰かが言わなきゃいけないことです。
さて。
まずは、週プロの読者層とDDTのファン層が絶望的にかぶってないって話からしなきゃいけませんかね。
ええ、かぶってないんですよ。
客層が。
基本的にこの手の投票って、団体規模に比例するんです。
基本的にはね。
ですが過去の傾向で話をすると、DDTとあとはドラゴンゲートも比較的そうかもしれません。
規模の割にこの手の投票の上位に来ることは多くありません。
これは、DDTやドラゲーが団体独自の客層を獲得していることに他なりません。
あ、もちろんですが良い悪いって話じゃないです。
プロレス好きな人だけを相手にしていては、やはりメジャーには敵いません。
歴史や印象ってなかなか手強いですから。
なので、DDTやドラゴンゲートといった叩き上げの団体は独自の路線でお客さんを獲得していかなきゃいけない。
ちなみに私はドラゴンゲートさんの運営方針を知らないので正しいかどうかはわかりません。
この論もまた、ただの私の印象だということを申し上げておきます。
そしてその方向での運営がある程度成功していくと、こういう「週プロを買う層」とは違う層に支えられることになります。
もちろん、全部のケースの話じゃないです。
週プロ買ってるDDTファンもドラゲーファンもいるとは思いますし、
週プロに関わらずある程度全団体満遍なく見ている人もいるでしょう。
色んなケースがあります。
ですが、DDTで例えると
DDTしか見ない層、もしくはDDTを中心に見る層
が多くなるのは運営戦略上、どうしても避けられません。
だって、「既存のプロレスファン以外から」を目的として積み上げているから。
例えば今年の話で言うと「武知海青プロレスデビュー」がそれに当たります。
もう少し大きく捉えると、芸能人をリングに上げるのも大まかに言えばそういうやり方のひとつです。
「その人目当てに来る人」で会場を埋めているわけです。
繰り返しますが、良い悪いではありません。
「見る人を増やす」ための方法のひとつです。
ですが、その反面昔からプロレス好きな人から
「芸能人が片手間でやるプロレス」
というイメージを持たれる可能性もあります。
そのイメージが正しいかどうかの話でなく、
そういうイメージを持たれてしまうっていう話です。
例えば
「芸能人がデビューしてものすごいインパクトだった」
という情報だけ目にしたとしましょう。
見てない人はどうしてもイメージだけで語ってしまいます。
だから、私は言いたいし言ってるんです。
「武知海青は見た方がいい」
と。
ただ、残念ながら私の言葉はなかなか世の中に届きません。
まあ、発したから伝わるだろうってのはこちらのエゴだとわかってるんだけども。
だから言い続けます。
言い続けないと伝わらないこともあるしね。
なので「それ前も読んだよ」ってことがあってもそこはスルーしてください。
その都度伝えないと伝わらないもんだという前提で書いていますので。
話を戻すと、週プロを読む層とDDTの持つ層との違いがここにきて顕著になっているというお話ですね。
で、ですよ。
ここからクリスの話です。
クリスはプロレスグランプリに対して、めちゃくちゃ頑張っています。
SNSで投票を呼び掛けたりしてますし、
それ用にパンチのある画像を作ったりもしています。
選挙運動に見立てて、キャンペーンを呼び掛けたりもしています。
ぶっちゃけ、ここまで頑張ってる選手はクリスの他いないと思います。
じゃあクリスはなんで今回頑張っているのか。
まずシステムの方から。
プロレスグランプリが、読者投票によって決定されるからです。
ところで、プロレス界で一番権威があるとされる賞レースは東スポのプロレス大賞です。
これは、識者による会議で選出されます。
この賞は、正直選手側からできることはほぼありません。
あくまで東スポというメディアの視点から選ばれるのです。
なので、いわゆるメジャーと呼ばれる団体から多くの部門で選ばれる事になります。
だって東スポの賞なんですから。
もっと言うと、多くの人に伝えて売らなきゃいけないスポーツ新聞の賞なのです。
「これ誰?」ってなって説明できない人は選びづらい。
メジャーだと「○○って団体の今来てる選手」っていう説明ができます。
もちろん私の憶測ですよ?
だけど、考え方は間違ってないと自分でも思っています。
要は、今年東スポが紙面で取り上げた中から選ばれる方が自然ってことです。
つまり、東スポのプロレス大賞はクリスにとってチャンスは少ない。
だけど読者投票だったら?
全然勝ち目はあるよね。
業界最大のプロレス雑誌のグランプリの座を、努力で獲ることができるんです。
だからクリスは今頑張ってるんだと思います。
次は、動機の側面からの話。
なぜクリスはプロレスグランプリを獲りたいのか。
ここからは勝手な私の推察です。
本人に聞いたわけではありません。
クリスは「伝えたいから」だと思うんです。
もちろん「プロレスグランプリ」を獲ることで個人としても大きな称号になり得るのは間違いありません。
ただ、その個人としての部分は第一の目的ではない気がするんです。
それもある、程度。
「面白いプロレスがあって、それを多くの人に伝えたい」
これが一番大きい動機なんじゃないかなって。
それが正しいとするならば。
こう書くとマジでおこがましいんですが、
私とクリスの根幹の想いは同じな気がしてます。
「楽しい人生を送る、そのためにプロレスがある」
伝えたいんですよ。より多くの人に。
面白い、プロレスを。
DDTは「週プロ」を読む層と客層が違うのは前述した通り。
でも。
週プロ読む層にも伝えたいじゃん。
っていうか、関係ないんですよ。
面白いもんは面白い。
長くプロレス見てる人も、昔のプロレスが好きという人も。
今のプロレスしか知らないという人も、
そもそもあまりプロレスに興味ないけど最近見始めたという人も。
見た人が楽しんでくれればそれでいい。
当然好き嫌いはあります。
長い時間見続けたからこそ味わえるロマンも、確かにプロレスにはある。
闘いをベースに見ている人もいるでしょう。
見せ物として楽しいことに重点を置いた試合だってある。
何でもいいんです。
構えなくても。
こないだ名古屋のディーバさんでイベントやらせてもらったんだけど。
そこに、その時点でまだプロレス見たことのない方が来てくれました。
その方が言うんです。
「明日初めて試合を見るんですが、どう見たらいいですか?」と。
身構えず好きに見たらええんやで。
ちなみに私は
「声とか、肘とか、なにか統一したポイントで見ていいんじゃない?たぶん途中からそれすらどうでもよくなると思うけど」
と答えました。意訳ですが。
そこがDDTの持ち味でね。
初めて見ても比較的取っつきやすいプロレス団体だとは思います。
クリスも、たぶんDDTだけでなく色んなプロレスに出たり手掛けたりしているわけで、
自分が「プロレスグランプリ」を獲ることによって
クリスが関わる色んなプロレスに興味を持って欲しいんだと思います。
私も同じです。
で、ここから今回のタイトルの話に入ります。
ただ、もう大まかな話は終わってます。
その上で恥ずかしい話をしますので、有料にします。
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今のDDTの何がすごいって、自信があることなんですよ。
「見せ物としてのDDT」に。
そして、誇りを持っている。
ここまではなんとなくわかってもらえる気がします。
じゃあ、次のステップの話。
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