シャープ株式会社よ、これがプロレスだ!
週刊男色ディーノを月曜日に書けなかったわけですが、それには深いわけがあります。
それは、プロレス界のニュースが私の目や耳に届かなかったのです。
いや、なんだか忙しくてですね。
…ええ、それだけですけども?
自分でも浅い理由だと思います。
なので、書くべきことがわからないのです。
てなわけでこれ書いているまさに今、
「何について書けばいいかなー」と思案していた時に
大企業であるシャープ株式会社にⅩでフォローされたのでそのことについて書きます。
8月6日の16:05ですね。
なに書くか考えている最中にスマホから通知が来たので見てみると、
なぜだかシャープ株式会社のⅩアカウントからフォローされた、とのことで。
なんで?と思ってフォローされたアカウントを見てみると
「理由はまた今度言いますが、プロレスを知りたいのでおすすめのアカウントを教えてください」
とポストされており。
で、それを見たファンのある方が私を勧めてくださったそうな。
そんな感じでシャープさんが何らかの理由でプロレスを知りたがっているわけで。
いいでしょう。
では不肖男色ディーノが「私が考えている」プロレスを説明いたしましょう。
無料部分でシャープさんに向けた説明をして、有料部分ではそこからさらに踏み込んだ「私にとってのプロレス」を述べさせていただきます。
なので、シャープさんは無料部分だけ読んでくださればそれでいいです。
まず。
なぜいわゆる大企業であるシャープの公式Ⅹアカウントがプロレスを知りたいのか、を私なりに整理しないと書けないので、仮想敵…ではないけれどもシャープ公式アカウントについての理解度を高めるためにちょっとだけ遡ってポストを読んでみました。
すると。
ごめんなさい。勝手な私の思い込みだった
「大企業の公式アカウントは無難な運用や有益情報だけを扱う」
ようなアカウントではありませんでした。
つまり、ポストに血が通ってたんです。
家電イメージのシャープに血が通ってるってのも変な話ですが。
でも、まさにそれが目的なのでしょう。
一般の方のポストもけっこうリポストしてますし。
83万を超えるフォロワーは、決して知名度だけで得た数字じゃないんですね。
つまりは企業のアカウントがそのままインフルエンサーになった感じです。
炎上やらのリスクは高いやり方ですが、一気にシャープさんが好きになる方法だなとも思いました。
ということで、私も書く方向性が定まりました。
シャープという大企業のアカウント相手とはいえ、血が通っていると判断したので一人の人間として話しかける文体を執ります。
さて、「プロレスを知りたい」とのことですが。
どの角度から見るかによって変わります。
提供する側なのか。
好きな人側なのか。
社会的概念なのか。
一応は、上記3つの角度についてなら私は語れますのでそれについて。
他にも、
ビジネスにおけるプロレス
の一面もあるのですが、それについては語るほどの経験値はないのでそれには触れないでおきます。
まず、社会的概念としてのプロレスについて。
Ⅹや言論の場でよく出てくるたとえとして
「〇〇と××の争い、あれはプロレスだから」
という表現があります。
あれは、おそらく
「茶番」を意味していたり、「本当は仲が良いのに争っているように見せかけること」の意味で使われます。
総じて、多くの場合は「争いを偽装する」の意味で使われます。
この現象、実はプロレス好きからはよく思われていません。
理由は簡単で「悪い意味で使われることが多いから」です。
私としては、そのように「プロレス」という言葉を使う人がいるということは、仕方がないことなのかな、と思ってはいます。
そう見えてるって事なんで。
ただ、これは統計とかデータを見ているわけではないので肌感覚で述べるのですが、
プロレスラーだけでなくプロレスの仕事に従事する人は、
誇りを持ってこの仕事に携わっている人が多いです。
理由は「実はそんなに儲からないから」だと私は考えています。
儲からないからこそ、生きがいで仕事をしてるんですよ。
夢のない話で恐縮ですが。
業界丸ごと「生きがい搾取」みたいな状態だと思っています。
もちろん、例外はあるとは思いますが。
ちなみに、プロレスが昔のような隆盛を取り戻すには、
「プロレスラーが儲かること」
が必要になってくると思います。
まあ、それは別の話なので話を戻します。
誇りを持って仕事をしている人に対して悪い意味で「プロレスだ」というジャンルを例えに使われると、いい気はしないですよね。
プロレスに対してどう思っていてもそれは自由でいいんですが、シンプルに職業を悪い例えに使わないで欲しいと私は思っています。
プロレスを好きな人もたぶん同じです。
ただそれだけです。
論点が「八百長かどうか」に行きがちですが、それよりも遥か前の話です。
八百長かどうかは別の議論なんです。
で、八百長かどうかを論じるならば
「そんな簡単に八百長といえるようなジャンルじゃない」
が私の答えです。
相手の技を受けとめる要素はたしかにあります。
それを持ってして「八百長」というのであれば、八百長でいいやと思ってます。
ただ、世間が思ってるような結末は決まっていません。
こないだのパリ五輪の柔道団体戦で、決定戦として謎のルーレットで重量級が選ばれたじゃないですか。
あれ、八百長だと思う人が多いでしょう?
私は、あれは八百長だとは思いません。
仮にルーレットが操作されてたとしても、日本が勝つ結果もあったと思います。
だから、フェアかどうかは置いといて八百長ではないと思います。
だいたいそれと考え方は同じです。
ちょっと自分語りをしますね。
私が所属するDDTをいうプロレス団体は、だいたい夏に両国国技館でビッグマッチを行います。
今年のビッグマッチで、私は引退ではないけど休養する偉い人の最後の相手として試合をしました。
そこで、試合中に8年前にDDTを辞めてその後スター選手になった選手を乱入?ではないんですが登場してもらいました。ご本人登場的に。
で、試合後にそのスター選手が「もう一度このリングに上がりたい」と絞り出すように本音のマイクアピールをしたところ、私の対戦相手だった偉い人が泣きながら「お前はファミリーなんだ。断るわけないだろう」とこれまた本音で答えました。
言葉にするとまあそれだけなんですが、けっこう感動的なシーンだったと思います。
このシーン、何にも結末が用意されていませんでした。
プロレスってそういうことなんです。
人間ドラマなんですよ。
リング上で戦いという名のドラマを描いているんです。
たぶんですけど、見ている人も長短含めてのドラマを見に来てるんだと私は思っています。私はね。
ここまでがプロレスという社会的概念です。
長くなるとアレなので他2点は短くします。
提供する側は、商品として非日常を提供しています。
普通、社会では暴力はご法度じゃないですか。
でも、リングの上では殴る蹴る投げつける関節極める凶器で殴る、なんでもありです。
いや、一応のルールはあるんですけども。
その非日常を提供してるんです。
ただ、そうは言ってもおそらくどの選手も「お客さんにどう思わせるか」を意識して戦っています。
もろにサービス業なんですよ。
もちろん、勝敗がつくことなんで全部が全部お客さんの思うとおりの結果にはなりません。
ですが、お客さんは「何を感じるか、どういう体験ができるか」にお金を払っています。
そして、選手をはじめプロレス興行に携わる人は「どう思ってもらうか」に対して最大限の注意を払います。
これが提供側にとってのプロレスです。
そして最後に、プロレスを好きな人にとってのプロレス。
これは、人それぞれです。
とはいえベースとして「選手が一生懸命自分なりのやり方で戦っている」のがあります。
その上で、選手が好きなのか、戦いが好きなのか、雰囲気が好きなのか。
写真に残すのが好きなのか、大会後に仲間で飲むのが好きなのか。
色々好きなポイントはあります。人それぞれ。
どれも、正解はありません。
ただ、この「好きになりうる理由がいっぱいある」こと自体がプロレスの特徴だと私は思っています。
八百長かどうかのところでも述べましたが、プロレスを説明するのにそこだけじゃ足りないんですよ。
そういう非常に複合的な要素が入り混じったのがプロレスだと私は思うんです。
身も蓋もないことを言ってしまえば、
「好きなもんは好き」
これに尽きるんじゃないでしょうか。
とまあ、こんな感じです。
シャープさんが、何の目的でプロレスを知りたがっているかはわかりません。
でも、大企業であればあるほど意味のない運用はしないはずです。
国内で目的が「より多くの人を」であるならば
新日本プロレス
一択でしょう。客観的に見て。いわゆる費用対効果で考えるならばそうなります。
ただ、目的がそうでない場合。
他のプロレス団体にはそれぞれの良さというものがあります。
他の団体のことは責任持てないのでプレゼンできませんが(私が勝手にしても良いならするけど)、DDTに関してだけ言えば
・知名度のないところからそれなりの位置に成り上がった(つまりブランディングに対して面倒くさくない)
・いわゆるプロレスのイメージから逸脱できる
・プロレスでバカバカしいシーン作るのも厭わない
・(映像を含めて)選手の想いをどの団体よりも表現し伝える事ができる
が売りです。私が思い出せる範囲では。もっとあるかもしれません。
というように、他の団体にも売りはありますので是非プロレスを使ってWIN-WIN以上の何かができれば私としても嬉しいです。
これは、別にDDTがどうって話ではなく。
今はプロレスのパイを広げなければいけないと私は考えておりますので、
是非プロレスをよろしくお願いいたします。
そんな感じです。
では、ここからは有料にしまして、ついでに私にとってのプロレスをさらに掘り下げた形でお届けします。
興味があれば。
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今のこのご時世、プロレスを好きになってくれる人、プロレスを好きでいてくれる人ってどうかしてると思うんです。
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