【無料】10月20日後楽園ホールで思ったこと
月曜日なので週刊男色ディーノです。
昨日(10月20日)にDDT後楽園ホール大会があったのですが、この大会ではけっこうな動きがありました。
最終的にはDDTの中だけで起こっている事なので、プロレス界全体とか世の中にはさほどの影響を与えていません。
この問題って結局は団体の注目度を上げるしか解ケツ策はないんですが、どうやったら団体そのものの注目度を上げることができるのかは最大の課題です。
選手の立場からすると「面白いもの」を提供し続けるしかないので、このまま続けるしかないですね。
あ、何度も言いますが、今のDDTは面白いですよ。
私に言わせれば、どの時代もそれなりには面白かったとは思いますが。
ただ、今のDDTはわかりやすく面白いです。
その理由も私的には理解していて、言語化もできるとは思います。
が、本題とはズレるので機会と需要があれば別の記事で語ろうと思います。
さて、後楽園大会なのですが。大まかに各試合振り返りましょう。
■オープニングマッチ
上野勇希&MAO&勝俣瞬馬&To-y vs 高尾蒼馬&納谷幸男&中村圭吾&高鹿佑也
今のDDTを引っ張っているのはサウナカミーナでしょう。
ここに異論はない。
そのサウナカミーナが第1試合に組まれた。
たぶん、当事者としてはその後起こることのイメージはあったんでしょうね。
でも「このこと」が今のDDTの一つの問題点かなってちょっと思いました。
「若手」と呼ばれる選手にとっても。
この試合だけの話ではなく。
「このこと」については有料で語ります。
■第二試合
スーパー・ササダンゴ・マシン&平田一喜 vs 夢虹&須見和馬
ごめんなさい。この試合は見てないです。
控室でハクの「お手」の最終調整をしてたので。
ただ、結果として夢虹さんがアイアンマンのベルトを奪いました。
そのシーンだけモニタで見てて、私の脳裏にこびりつきました。
これが後の展開につながったんだと思います。
■第三試合
佐々木大輔&KANON&MJポー&イルシオン vs クリス・ブルックス&高梨将弘&アントーニオ本多&正田壮史
イルシオンがダムネに入って最初の試合。
イルシオンが、ついに主張を始めたことに私は注目してます。
DDTってマスクマンは育ちにくいんですよ。
人間性で勝負する局面が出てくる団体なんで。
なので、隠してるものがあるっていう点でぶっちゃけ不利です。
それでも、マスクをかぶったまま主張を始めたという部分は今後も注目したいですね。
どういうキャリアを重ねるんだろう。
少なくとも現時点でのDDTではあまりいないタイプの選手、と言えると思います。
あ、ササダンゴさんはマスクの下を隠してないので別タイプです。
■第四試合
遠藤哲哉&飯野雄貴 vs 秋山準&石田有輝
私の試合の前の試合でした。
で、私は南から入場しようと思って移動していたのでこの試合も見てません。
長いなーと思っていたら、どうやら試合後にMAOさんが挑戦権を使って飯野さんの持つユニバーサルのベルトに挑戦してベルトが移動した模様。
飯野さんは、控えてて音だけ聞いてるとものすごい選手です。見ている人に声を出させるって思ったよりも難しいことなんですよ。
「I am Burning!」「Yeah!」
って意味わからんのに、やり続けて声を出すところまで強引に持っていく。
これは間違いなく飯野さんの能力です。
今回ベルトは落としましたが、今後の視界がクリアになる王者期間だったんじゃないでしょうか。
■セミファイナル
<王者>彰人 vs 男色ディーノ<挑戦者>
ルールはややこしいので細かい説明を割愛しますが、9個表示されたルールのうち、1つだけが正解でそれを試合中に遂行して引き当てた方の勝ち、というルールです。
正解はレフェリーにしかわかっていません。
この試合、本来なら私の負けでした。
試合中にしっかりと3カウント取られてるわけですから。
しかしハクに「お手」させられたのは特訓の成果が出たと言えるでしょう。
ただ正解が英語禁止ルールで、彰人が「DDT」って言ってしまったので私の勝ちになりました。
彰人の負けです。
しかし私は勝った気がしてません。
つまり、この試合に勝ったのは「お手」を成功させたハクということになります。
ハクがベルトを獲った。そう言っても差し支えないと思います。
試合後に次の挑戦者を選べって言われて、勝った気がしてなかった私は迷いました。
そして、思い出しました。
さっき夢虹さんがアイアンマンを獲ったシーンを。
そこで固まりました。
次の挑戦者は夢虹です。
高校2年生。私は言いました。
「まだ高校生?もう高校生、だ」と。
思いついて夢虹を指名したけれど、私的に思うところはあります。
これも、別記事で書きますね。
人生において、けっこう大切なことだと私は思っています。
それをプロレスのリングで表現してやる。
■メインイベント
<王者>青木真也 vs HARASHIMA<挑戦者>
いよいよ青木真也が化けてきました。
いや、元々あの人が持っていたものがプロレスのリングでも花開いてきた。
ベルトを獲った上野さんも、初防衛の遠藤さんも、タイプは違います。
そして当然、HARASHIMAさんも。
その3人を、全部自分の色で勝ちに導いている。
自分の色で、というのがポイント。
青木真也の人生を、バックボーンをプロレスのリングに投影できているんですよ。
恐ろしい王者です。
試合を通してけっこうHARASHIMAさんの展開のはずでした。
ですが、風車の理論ってやつをたぶん一番意識してるのが青木さんなんでしょうね。
9の力を出させて10の力で仕留めていました。いよいよ強いです。
で、HARASHIMAさんをねじ伏せた後、勝俣さんが挑戦権を使って挑戦してきました。
勝俣さん視点で言うと、これ以上ないタイミングです。
たぶん、普通に戦うと青木真也との相性は良くない。
今の青木真也に勝つ方法は、私が思うに3つあります。あくまで今のところ、です。
サイズで押し切るか、試合中に自分のターンを作ってそこで押し切るか、今まで青木真也が体験したことない攻撃で押し切るか。
つまり、押し切るしかないんです。
なので、たぶんHARASHIMAさん青木さんだと、どちらが勝っても勝俣さんのハードコアの連戦をするには頭が切り替わらない。
どちらかと言うとHARASHIMAさんの方が対応できるでしょうか。
そういう意味で、青木さんが勝った時点で勝俣さん的には迷いはなかったと思います。条件は整っていました。
ただ、それでも青木さんは強かった。
経験に頼ることなく、自力で何とかした。
その頭の切り替えは見事でしたね。
どこか試合の途中で、あの勝ち方までイメージできてた感すらありました。
ブロック玩具、イス、ラダー、テーブルetc…あのまま勝俣さんの世界観で張り合うことを選ばなかった。
最後は強引に自分の世界観に引きずり込んだ。一瞬で。
いや、強いです。勝俣さんの世界ごとねじ伏せた。
あの勝ち方ができる、選べるのが青木真也の強みでしょうね。
とまあ、振り返って私が思ったことは以上となります。
有料部分では掘り下げて
○高校生だからといって、特別扱いするのが正しいのか否か
○後楽園ホール大会で見えた今のDDTの課題
について語ってみようと思います。けっこう重要な話な気はします。そちらは気が向けば是非。