ゆきおちゃん
2月14日のタイトルマッチまで、あと1週間。
今週も特別記事はリクエストについて書くのではなく、自分の心境を綴っていこうと思ってます。
自分でnoteを勝手に始め、その上で自分で定めたルールを自分から破っていくのは気が引けますが、まあ今の私は情緒不安定なので許してください。
どれくらい情緒不安定かというと、ハクがお手をしただけで涙が出てくるくらい。
こうやって文字を書くことで平静を装っているのです。
そして、今の私の心境に影響を与えてきたのが昨日(2月7日)の征夫ちゃんの引退。
言いたいことはあったけど、どの言葉もうまく言えない気がして、結局終わってからになってもうた。
ま、人間言葉にするとあふれ出ちゃうって部分あるからね。
では、2月8日現在の私の心の場所が以下になります。
自分をさらけ出す場所から有料にさせてもらいます。
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坂口征夫さんが引退した。
もう、坂口征夫“選手”ではない。
坂口さんの最後の試合。
坂口征夫の試合だった。
もっと細かく言うとHARASHIMAと坂口征夫の試合だった。
ああ、征夫ちゃんはこれがやりたかったんだな。
そう思った。
いわゆる「年間ベストバウト」といった類の試合ではない。
でも、まぎれもなく坂口征夫の試合。
会話をするようなグラウンドの攻防。
そして始まる蹴り合い。
プロレスを嫌う人がよく言うであろう
「今の避けられるじゃん」
避ける?
なんで?
私の言葉で言うと、プロレスの技は「主張」だ。
なんで相手の主張を避けなきゃいけないの?
技を磨くことは、自分自身を磨くこと。
相手の主張を正面から受け止めて、自分の主張を返していく。
これがプロレスのいいところだ。
だから、絶対に痛いことはわかっていても、HARASHIMAさんも坂口さんも胸を出す。
「打って来いよ」と言いながら。
「そんなもんか?」と言いながら。
そこには、愛しかない。
最後、征夫ちゃんはHARASHIMAさんの必殺技、蒼魔刀を呼び込んだ。
たぶんだけど、HARASHIMAさんの主張を受け止める事しか考えてなかったんだと思う。
HARASHIMAさんが背負っているもの全てを。
歳とるとね、やっぱ背負うもんも増えて来る。
身体は言うこと聞いてくれないけど、それでもやっぱり受け止めたくなる。
征夫ちゃんは「リングを降りても戦いは続く」と言う。
その通りだ。人生は戦いと選択の連続だ。
我々がたまたま戦うことを商売にしているだけで。
生きてる人はみんなそう。
でもやっぱり、リングでしかできない戦いもあって。
そこに征夫ちゃんがいないのは寂しい。
かつて、棚橋さんとDDTが揉めた時。
マッスル坂井の大会でひととおりの終息を迎えた。
その時言っていた征夫ちゃんの言葉を私は忘れていない。
要約だけど、
「喧嘩は、終わらせ方を知ってるやつが強い。だから棚橋さんは強い」
と。
それで言うと。
征夫ちゃんも強い。
こんなに強い終わらせ方を私は他に知らない。
本人が言うとおり、征夫ちゃんはDDTの坂口征夫だ。
一緒に夢を見た。楽しかった。
そして時間が経って、征夫ちゃんは抜けた。
ちょっと寂しくなる。でも、それでも。
次のゴングは鳴る。
次に行った征夫ちゃんにも、ここにいる私たちにも。
来週は、私が同じ場所でタイトルマッチを行う。
征夫ちゃんの分まで、なんて言う気は一切ない。
それで言うと、現王者の上野だって征夫ちゃんから何かを受け取っている。
私ができるのは、征夫ちゃんの引退を見て、私がそれをどう自分のものにするかだけだ。
さて、情緒不安定な今の私は、言語化すればするほど泣いちゃうからここから有料にしましょう。
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