アイアンマンヘビーメタル級王座を奪取しました。たった今。

またしてもだいぶ遅くなりましたが、週刊男色ディーノです。

本来は月曜日である昨日書くルーチンのはずなのですが、昨日はチェリーさんの20周年記念興行に出場してきたので書けませんでした。

チェリーさんと言えばDDTでデビューした後輩なのですが、実は私が大阪から上京してCMA東京という旗揚げしたばかりの団体に所属していたころ、出ていたインディの大会で一緒してた事があります。

当時はキャットファイターとしてマスク・ド・チェリーのリングネームで試合してました。
そういう意味では先輩です。

人生の先輩であり、プロとしては後輩であり、でもプロレスのリングでは先輩であり、再会したDDTでは後輩であり。
難しい間柄ですな。

なので20周年と言われてもあまりピンとこない部分もありますが、それでも節目は大切なので、おめでとうございますとは言っておきましょう。

そんなnoteを書けなかった月曜日ですが、今日というかさっき、私はアイアンマンヘビーメタル級選手権を奪取してきました。
どうやら1660代の王者のようです。

今週は「週刊男色ディーノ」として、このことについて書こうと思っております。
転じて、アイアンマンのベルトについて。

そもそもアイアンマンヘビーメタル級のベルトとは何か。
いつでもどこでも誰でも挑戦できるベルトのことです。
普通、タイトルマッチというのはゴングが鳴って試合が開始され、勝負がつくと終わります。
でも、アイアンマンのベルトは違います。
文字通り、いつでもどこでも誰でも挑戦出来ます。
条件はただひとつ、その場にレフェリーがいることです。
近年は、隠れ条件として証拠の動画がないと信用されないという部分もあるようですが。
逆に言えばレフェリーさえいれば、風呂に入ってようが夜寝てようが関係なくタイトルマッチが成立するということです。
なので、24時間気が抜けないベルトとなっています。

それまで持っていたのは、ファンキー加藤。
言わずと知れたトップミュージシャンですが、あえて呼び捨てにします。
なぜなら敵だからな!

ファンキー加藤が事務所にいる時間を調べ、普通に行ったのでは怪しまれるのでスタイリストとして潜入しました。
結果、見事ベルトを獲り返すことに成功したのです。
詳しくはⅩにリポストしてある動画を見て下さい。
noteって動画を張り付けることもできるんですかね?
Ⅹのポストを張る方法もイマイチわかってません。
調べろよって言われたらぐうの音も出ないのですが、そこは各自でお願いいたします。
ええ、甘えですよこれは。

タイトルマッチだったので、相手を称えることを言いますがね。
ファンキー加藤は偉大なチャンピオンでした。
私のプロレスを見る基準のひとつとして、
「自分にできるかどうか」
があります。
なので結果的に、私は私以外のプロレスラーほぼ全員を尊敬してる部分はあるのですが。
まあそれは置いとくとして。

ところで、アイアンマンバルトの面白さって意外性だったり、非日常感だったりすると私は思ってます。
プロレスラーがリングで見せる戦いも非日常だったりするのですが、アイアンマンはそこからさらに尖った非日常を表現していると思っていまして。

そういう意味で、ファンキー加藤は偉大なチャンプでした。

ファンキー加藤が有名人だから、トップアーティストだから私がそう言ってるんじゃありません。
人生を垣間見せてくれたから、そう思ってるんです。
もちろん、有名人だから表現できることってあると思うんです。
でも、それっていわゆる非日常ってやつじゃないですか。
意外性、とも言えるかもしれません。
ただベルト獲りました!だけじゃなく。
自分の人生をベルトを通して垣間見せてくれた。
自分にとって大切なものを守ろうと必死な姿を他人に見せる。
これってまさにプロレスの縮図じゃないですか。

ファンキー加藤だけじゃない、アイアンマンの防衛戦を切り抜き動画で見て
「お遊びでやってんなー」
って思いながら見るのは簡単です。
なんならそれでいいと思ってます。
言っちゃえば、それがエンタメの提供する側と受け取る側の関係ですから。

ただ
「じゃあそのお遊びをあなたはできますか?」
って話なんです。

これ、まさに私のプロレス観でもあります。
「あんなもん、誰にでもできる」
じゃあ、それを言うあなたがやればいいんですよ。
「やれないんじゃない、やらないんだ」
どっちでもいいよ。
でも、実際にはやってないわけだよね。
それをやる人に、私はなりたい。

前王者、ファンキー加藤はファンキー加藤にしかできない防衛戦をやっていた。
これは事実。
好き嫌いはあるだろう。
見る人がどう思うかなんて、どんなエンタメにだってそれはついて回る。

人生を描く人は、それだけで尊敬に値する。
私はそう思っている。
描いて世に出したら、人々の賛辞と悪意にさらされる。
それでも世に出し続けて、賛辞を多く勝ち取った人が売れる。
多かれ少なかれ、誰かに売るためにエンタメは作られている。
人々の評価に晒される。
本当かどうかわからない感情まで文字として残るこの時代では特に。
それは、誰にでもできることではない。

だから、私はファンキー加藤に感謝する。
防衛戦を通して、人生を見せてくれたことに。
また取り返しに来てもらって結構。

ただ、ちょっと私にとって必要な事態になったので獲りに行ったものでね。
それまではちょっと返すわけにはいかんのだよ。

でも、ありがとう。
ベルトに物語を吹き込んでくれて。
後は継ぐよ。

というわけで、私男色ディーノが王者ファンキー加藤を下し、アイアンマンヘビーメタル級の王者にこれ書いてる2時間前に返り咲きましたというお話でした。

で、ここから有料部分に入るのですが、なぜ今だったのか。
なぜこのタイミングでアイアンマンのベルトを獲り返したのかということの説明をいたします。

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簡単に言うと、アイアンマンのベルトこそがDDTを端的に表しているタイトルで、7月21日の両国国技館大会、vs髙木三四郎戦には欠かせないと思ったからです。

今一番DDTで価値がある選手が巻くべきなのがKO-D無差別級のタイトルだと私は思っています。
当然、KO-D無差別級がDDT最高峰なのは言うまでもありません。

ですが一方で、DDTをDDTたらしめているタイトルがアイアンマンのベルトだと私は思っているのです。

そりゃ、要るだろ。
一線から退こうとしている髙木三四郎とヤるには。

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