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インターセクショナリティ

「交差性」とも呼ばれる。

人には、ジェンダー、人種、性的嗜好などの交差する複数のアイデンティティがあり、そのどれかにおいては特権的であったり、別のどれかにおいては抑圧されたりと、重層的なマイノリティ・マジョリティの体験をする。

例えば私(女性)は、男性多数派の職場でのキャリア形成にハードルを感じるが、ジェンダーやセクシュアルアイデンティティで軋轢を経験することはなく、日本語ネイティブスピーカーとして不自由なく働くことができている。

この「交差性」の考え方によって、マイノリティvsマジョリティの属性の対立構造ではなく、誰しもにとって開かれた社会や職場にしていこうというインクルーシブなモチベーションでD&Iを進めて行けるのだと思う。

同時に、複数の不利なアイデンティティが重なったときには、より大きな困難を経験することになる、ということも忘れてはいけない視点だと思った。


参考
Jennifer Brown (2016). Inclusion: Diversity, The New Workplace & The Will To Change.

"Intersectionality: the idea that someone can be privileged in some ways but not in others, or have multiple identities that intersect, including gender, race and sexual orientation" (Glossaryより)



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