第1回 依存症家族教室①
ある日のカウンセリングで舞い降りてきたお話。
「お話をする練習で市が開いてる依存性家族会に参加してみない?」
もとより講演会を開くことを目標にしていた私にはとてもありがたいお話
でした。
そもそも、なぜ福祉の資格も経験もない私が依存性家族会に参加できるのかというと…
私の両親は母がアルコール依存性、父がギャンブル依存性であったからです。
しかし、7歳の時に2人が離婚したため父とは離れ、母は去年の7月に亡くし、私が依存性の家族と呼べるかどうかは不明瞭でした。
そんな私にも貴重なお話を頂けて、
話す力、聞く力、考える力。それらが養えるチャンス!とても心が踊りました。
しかし、少々の不安が。
家族会に来られる方々は現在進行形で苦しまれている方々。そんな方からしたら私はどのように見えるのだろうか。
依存性から抜け出せた人間の娘。
それがどれだけ幸せなことか。私は知っています。当事者本人はもちろん。
家族も長年苦しみ、やっとの解放。きっと、宝くじよりも嬉しいことなのです。
そんな中に私はどの立場でいればいい?
そんな心配をよそに心理士は答えました。
「両親が依存性で過酷な幼少期を過ごした君なら、きっと、皆さんのいたみがわかる
なんなら、初参加は座って聞いてるだけでも大丈夫。」
そうか、初回は傍聴でもいいのか。
そう思えた時、少し荷が軽くなりました。7年の付き合いになる心理士は頼りになります。
そして、今回の家族会。様々な依存性、様々な家族が来られる場。
気持ちを引きしめて向き合わねば、感情が引っ張られてしまうでしょう。
次回は家族会レポートです!