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【絵本感想】『あなたが おとなになったとき』

今回、紹介する絵本は湯本香樹実さんが書いた『あなたが おとなになったとき』です。

あらすじ

「あなたがおとなになったとき どんなうたがすきだろう」。

子どもたちに問いかけることばで紡いでいくメッセージ。
新しい世界の扉の前に立ち、将来への大きな夢を抱きながら、同時に不安な思いも抱いている、複雑な心を抱えている子どもたちを少しだけ支えてくれるように願いをこめた絵本です。
折に触れ読み返したくなる、本棚の片隅に置いておきたい一冊。

湯本香樹実さん

1959年、東京都生まれ。東京音楽大学卒。
小説『夏の庭 The Friends』で日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。
同作品は10カ国以上で翻訳され、ボストングローブ・ホーンブック賞、ミルドレッド・L・バチェルダー賞などを受賞。
『くまとやまねこ』(絵・酒井駒子)で講談社出版文化賞絵本賞受賞。
その他に、小説『夜の木の下で』『岸辺の旅』、絵本『おとうさんは、いま』(絵・ささめやゆき)『わたしのおじさん』(画・植田真)『きつねのスケート』(絵・ほりかわりまこ)など。
絵本の翻訳も手がける。

はたこうしろうさん

1963年、兵庫県西宮市で生まれる。
絵本作品に『なつのいちにち』『えほん図鑑 へんてこ! りくのぜつめつどうぶつ』『にちようびのぼうけん!』『いっすんぼうし』『ゆき』「ショコラちゃん」シリーズ(文・中川ひろたか)「クーとマーのおぼえるえほん」シリーズ「おとうさんもういっかい」シリーズ『はじめてのオーケストラ』(原作・佐渡裕)『どしゃぶり』『ぶう ぶう ぶう』『ぎゅう ぎゅう ぎゅう』『こちょこちょさん』『まてまてさん』(以上5作・すべて文・おーなり由子)『えほん遠野物語 でんでらの』(原作・柳田国男 文・京極夏彦)などがある。

最後に

子どもたちが成長し、大人になったとき、どんな世界が待ち受けているだろうか。
期待と不安を抱えて進む先には何が待っているのだろうか。
きっと今とは違う自分になっているかもしれないし、変わらないままでいるかもしれない。
自分が暮らす街も変化していくかもしれない。
どんな大人になるのか誰にも分からない。
けれど、大人になったとき、あのときの自分はこんな風な大人になると考えていたなと懐かしく思えたならいい。
無限大に広がる道の中で、自分のなりたい大人を思い描く。
それを子どもたちに伝えていけたらと思う。

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