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20241115 紅葉
今日は4日ぶりの峙(sowa)の日。
曇り空にお山がずいぶんと紅く染まってきた。
お昼過ぎ、先日日記にも書いた大先輩のHさんがお嬢さんと一緒に峙へ来てくださった。
シュークリームにおせんべい、たくさんの柿を手土産に持ってきてくださり、すごく嬉しかった。
豆腐茶屋 林さんのお豆腐が美味しいですよとお薦めしたら、お嬢さんが「行ってくる」とさっそく買いに行かれた。少しお話しして、お二人は蔵王堂へ向かわれた。
紅く色づいたもみじの下の階段を上っていく父娘の後ろ姿を見送った。
四季には色がある。春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の。季節がめぐるたび、あたらしい色が生まれる。秋の色もまたうつくしい。すこし哀しく、深い紅。生きてきた重さのよう。いのちのさかりを過ぎて、長い冬が訪れる。冬でも死なない人間は、冬のうつくしさを知っている。ありがたいことだ。枯れ落ちる前に、真っ紅に燃えさかる木々を目と心に留めようと、帰り道に何度も空を仰いだ。