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【セット研究②】Clare Plain Set

まえがき

こんにちは。最近顔が売れてきた太郎です。この記事は「なるべく初心者にわかりやすく」を心がけていますが、" こじつけ 私が覚えてきたやり方 " をベースにしているので、「なんだそりゃ」と感じる方もおられるかと思います。そう思ったら勝ちです。ツッコミを入れられるあなたはセットダンス上級者に違いありません。(有識者へ、何か間違ってたらコッソリ教えてくださいお願いします。)

セット概要

よく「プレーン」とだけ呼ばれているのを耳にする、Clare州の人気なセット。ある程度慣れた人ならば無心で楽しく踊れるセットですが、初心者にとっては結構デカい壁になりがちな気がします。実際かつての私もケーリーで踊るのが怖かった。。。(そして崩壊させました)

プレーン難しい!わからん!という方に伝えたいのが、困ったらHomeしとけば良いって気持ちで挑むコト。意外となんとかなるのでオススメです。まぁセット内容はわかってた方がいいので、以下に覚え方を書きますね。何もかもを書いているわけではないので、イメージが湧かない時は特に、踊っている動画を見ながら読むのがいいかも🦆

☆セットの構造☆
※これだけは覚えて以下に進んでください※
・枕詞
 Lead Around (cross)→Home
・中身
 各フィガー参照
 TopsとSidesの切り替わりは基本All Home
・締め
 All Home
 All House

フィガー詳細

Fig.1 Pass Through

私がよくやる手法なのですが、やることが多い時は中身を2つ程度に分割しています。一気に覚えるよりプレッシャーが少なく、1つ1つを細かく見るよりは流れが掴みやすいと思います。

中身①
Pass Through(8bars)
Home(8bars)

枕詞の後にまっすぐPass Through!ジェントとレディーが入れ替わる時は右手同士を繋いでジェントがバタフライ(で泳ぐイメージで腕を回し、レディーをくぐらせつつ入れ替わる)。バタフライはプレーンの基本ですよね。今のうちに覚えておきましょう。そしたらHome。とにかくプレーンは合間にHomeを挟むんです。そう思うとHomeで息継ぎができる、楽なセットに感じられるでしょ?大丈夫、踊れます。

中身②
Ladies Chain(8bars)
Lead Across(4bars)/ Pass back(4bars)

All Home(8bars)

このLadies ChainもPass Through同様、ジェントは目の前にやってきたレディーと左手をつないで、自分の腕の下をくぐらせます。くぐらせつつレディーを追いかけましょう。※追いかけないとGalwayに特有のlasso(投げ縄)になってしまいます!今、ここはClareなんです。Ladies Chainのディテールにはこだわるのがセットダンス上達への近道。レディーも初心者ジェントが相手の時は、優しく手を引いてあげましょう。

そしたら次は枕詞のようにcross handでLead Aroundを半分します。oppositeまで進んだら、腕を回して手を離し、Pass Throughで元の位置へ戻りましょう。さぁ、Leading入れ替わりのAll Homeです。

Sides Leadingでも同じことを繰り返して、締めにAll HomeとHouseをして最初のフィガーは終了です。

個人的な所感ですが、プレーンは最初さえ乗り切れば徐々に記憶も戻ってくるので、次のフィガーからはプレッシャーの重さと比較するとかなり楽に踊れると思います。

Fig.2 Adv-Ret & クルクル

2はとても簡単。さっきみたいに分割するまでもないです。中身はタイトルの通り(+合間にHome)です。
枕詞が終わったら、Topsは右手同士をつないで中央へAdv-Retを1回します。そしたらジェントがレディーをクルクル回しながら(cw)、oppositeへ進みます。これをもう1回やったら、TopsのみHome。中身1周目終わり。もう一度TopsがAdv-Retを2回やります。その次のHomeはLeadingが切り替わるので全員で。リピートはTops→Tops→Sides→Sides。ここからは中身を4回繰り返すフィガーが続きますよ〜。

Fig.3 浮気、そして復縁

さて、3は初見だと情報量が多いです。ここでも覚えるために中身を2分割してみましょう。
今回は①浮気②復縁と考えると流れがわかりやすいです。

①浮気
Ladies: Crossover(2bars), Home(6bars)
Gents: Chase the Lady(2bars), R1→L2←←(6bars)

レディーはまっすぐoppositeジェントの元へ行きます(2bars)。浮気ですね。ジェントはやってきたレディーを迎え入れつつ、残りの6barsでHomeします。
※普段よりHomeの時間がやや短いので、回転数の調整が大事になってきます。

しかしながら、やはり自分のパートナーが名残惜しくなるもの。ジェントは先ほど去っていったレディーを追いかけ(2bars)、右手同士を繋いでレディーをTurnさせつつ(2bars)、普段と逆の位置になります。セットの中央に向かってジェントが右、レディーが左です。今度は左手を繋いで残りの4barsレディーを2回転させつつ、元の位置関係に戻ります。

②復縁
Adv-Ret(cross, 8bars)
Adv-Ret(waltz)/ House Across(各4bars)

復縁ターンです。Leading CouplesはAdv-Retをcross handで2回やった後、waltz holdを組んで右斜め前へ1回します。House Acrossでホームポジションに戻ってハッピーエンド。

……と思いきや、浮気パートからまたリピートなんですよねぇ。業の深いフィガーですね。Topsが2回①②を通したら、All HomeでLeading交代です。Sidesも①②①②と踊ったらAll HomeとHouseでフィニッシュです。

Fig.4 3対1

プレーンの4と言えば3対1!自明の理ですね。ところで、そこに至るまでは何をすれば?初心者にとって1番長くて複雑に思えるこのフィガー、Ladies Chain→Homeさえ分かっていればいやに単純で何も怖くないのです(迫真)!!

中身①
Ladies Chain(8bars)
Home(8bars)

Fig.1と同じレディチェです。そしてお馴染みHomeです。

中身②
Leading Couple; House inside(8bars)
3 to 1 (8bars) Leading Gentが1人
3 to 1 (8bars) Opps. Gentが1人
Little Christmas(8bars)

House insideは4回やりきるのではなく、三角形を描くように3回こなしたらレディーをopposite Coupleの横に届けましょう。そしてお待ちかねの3対1です。ここまでくるとLittle Christmasまで一直線にできそうですね。

このフィガーの構造を一目でわかるようにすると、以下の通りになります。

枕詞→中身①→②→①→②→
Leading交代のLadies Chain/ All Home→
Sides Leadingで①→②→①→②→
Ladies Chain/ All Home, House

なんでこんなにレディチェを挟むんですかねってくらい、執拗に繰り返します。

Rise the Dustの音源を使う際の個人的オススメポジションは2nd Top。2周目Reel Beatrice Aメロの盛り上がりと共にHouse Insideが出来ます。暗〜〜い曲の好きな同士はわかってくれますよね?

Fig.5 ス→ハ→ギ→レ

さて、Reelばかりで疲れてきたでしょう。そんなあなたに朗報!Jigです。(Up JigなのでなんならReelより忙しい気がしますけどね。)このフィガーだけは今までHomeだったものがSwingになります。

やることは4つ!
Lead Aroundが終わったら、Swing、House、Gallop、(Double) Ladies Chain。頭文字をとって通称「スハギレ」です。この合言葉を覚えたら、あとは動画で学んでください(丸投げ)。
最後はAll SwingとAll House、「スハ」までで終わります。

※Gallopはダッカダッカと元気に勇ましくなりがちですが、あくまでUp Jigなので優雅に歩を進めましょう。

Fig.6 Home House Home☆

中身
House/ Home
Ladies; Adv-Ret
Gents; Star(R/L), Ladies; 1/4R

Lead Around、そしてタイトルの「Home House Home!!(早口)」をしたら、全レディーがAdv-Retを2回します。その後、全ジェントがStarをします(右手4bars、左手4bars ※偶数回目は左手→右手)。ジェントのStarが半分終わったら、レディーは4bars使って1つ右へ移動。新しいパートナーとHome House Home…と続いていきます。最後に元のパートナーとHome Houseをしてフィニッシュ!これにてPlain Setは終わりです。お疲れ様でした。

※Gents Starの前にみんなで手を叩くのはあくまでオプション。一体感があって楽しいですが、たまーにウザがられることもあるので、周囲の様子を伺うなどTPOをわきまえましょう。まぁPlainの最後なんて大体ブチ上がったテンションなのでついやりがちですよね。私もやっちゃう。

終わりに

余談。この度ふるちゃんに誘われて、とりあえずPlain Setについて書いてみましたが、言葉だけで伝えるのって結構大変ですね。私自身、口が悪いこともあって随分と悩みました。いくら趣味とはいっても義務感が芽生えたらやる気が無くなっちゃうので、ほどほどに続けていきたいと思います。骨の折れる作業ですが、なかなか楽しかったです。ここまでお読みいただきありがとうございました。


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