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私たちの取り組み①実行会議(お節介会議)の開催

前夜の話〜「団地ライフラボat茶山台」ができるまで〜 の続きです。

2022年7月にNPO法人として立ち上げ、実行会議(=お節介会議)というものに取り組んできました。


1.実行会議(お節介会議)の始まり

第1回は、2023年9月21日に開催。ちょうど、2023年10月1日に、茶山台ほけんしつのオープンを控えている時に、専門職の皆様への内覧、そして公社茶山台団地の再生事業から団地ライフラボat茶山台の取り組みについてまずは知っていただく場から始まりました。
これまで、専門職(第三地域包括支援センター・堺市社会福祉協議会南区事務所・南区保健センター等)とは細く繋がっていましたが、全体像を説明し、今後の関わりについて確認ができる良い集まりとなりました。

2.コミュニティナーシングの導入

第2回は、2024年1月4日に開催。その頃には、私たちの取り組みは、株式会社CNCさんが提唱されているコミュニティナースの取り組みに学ぶポイントがたくさんあることがわかり、伴走支援を依頼。まずは実行会議という場所を活用して、コミュニティナーシングの勉強会を含めて、実行会議を開催し、茶山台での導入の検討がスタートしました。

その後は、実際、島根県出雲の方で、活躍されているコミュニティナースのトレーナーの方に来ていただき、茶山台団地にいるコミュニティナースの仲間たちにも実地研修を行なっていただきました。

3.そしてひたすら「ケース会議」を繰り返す

以降は、毎月1回1時間を目標に開催をしていきました。主な内容は、「ケース会議」。普段活動を進める中で、気になる住民さんについて1件ずつケースをあげ、その方へ、どういったアプローチをしていくか、私たちだけではなく、専門職の職域として、また知見をいただける機会としてケース会議を積み重ねました。

4.ケース会議を通して見えてきたこと

ケース会議にあげていくと、ご高齢の住民さんへのアプローチは、地域包括や社協と比較的連携が取りやすいことがわかってきました。「アウトリーチ(訪問)に行ってみる」や「どういう状態になっているか調べてみる」など、仕組みやアプローチ方法があることがわかりました。
また、私たちは、住民さんのしんどさ、苦しみと付き合うのではなく、まずは関係性を作るために、その住民さんのキラッと輝く瞬間、好き・得意とふれあい関係性を作る中で、その方に元気でいてもらう予防的なアプローチ、そして早期に変化を発見できる距離感でいる、そこに役割があることにも気づかせていただきました。
一方で、65歳以下の高齢者の領域に入っていない、特に働く世代のケースについては、仕組みやアプローチ方法がなく、「当事者が相談窓口に行き、助けてください!と言わない限り、相談窓口や支援には入れない」ということがわかってきました。
また、当事者の方に動いてもらうには、心の体力が弱っていたり、そもそも人のことを信頼してなかったり、「私が頑張れてないから」という負目であったり、まだまだ頑張れるとの思いから、なかなか相談窓口まで行こうという行動は起こしにくいこともわかりました。

5.「働く世代」とゆるくつながる

「働く世代」こそ、健やかに暮らせる状態こそ、社会はもっと元気になっていくと考えています。その世代と、元気な時に、ゆるくつながること。地域という土台に安心や楽しみがあることで、働く時間も有意義な時間になるかもしれない!何かあったら、支え合い、助け合うこともできるかも!?
そんな気持ちを奮い立たせてくれたのが、この実行会議の積み重ね、そして新たな思いでした。

次号に続く・・・

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