次世代型キュレーション
どうも、ダンチブロードキャスティングです。今日はキュレーションって今だからこそすごくおもしろいんじゃない?って話をしたいと思います。
キュレーションメディアは大体おもしろくない
キュレーションメディアって言われてピンときますか?ニュースだったらスマートニュースやグノシー、女性系で問題を起こしたのだとMERYとかが有名ですね。
まあ、キュレーションメディアって簡単にいうと「特定のテーマに沿って、情報をセレクトしてお届けするメディア」ってことなんですが、大体おもしろくないんですね。なんでかっていうと、まあ情報を集めてるだけってのの他に、特定のテーマっていうのが大体「おでかけ」とか「ニュース」とか大きいジャンル分けに過ぎないから。たまにNewsPicksみたいなオリジナルコンテンツに力入れておもしろいものもあるけど、キュレーションしたものがおもしろいんじゃないわけ。
でも、それってキュレーションのやり方がイケてないだけで、やり方変えたらもっともっとおもしろくなるんじゃないかって思うんですよね。
センスによるキュレーション
キュレーションメディアのおもしろくない理由の一つに、情報を収集する切り口が大体「ジャンル」なことがあるって書きました。キュレーションの切り口ってニュースとか女性向けとかグルメとかそんなつまんないジャンルばっかじゃなくていいと思っていて、もっと「ある主体が、何となく好きなもの」っていう漠然としたものでいい。
情報で溢れかえった世の中なんだから、ジャンル別に情報をオススメしてくれる奴よりも、これがおもろいんだよってピンポイントで教えてくれる奴から情報を聞きたいよね。
つまり、センスによるキュレーションってこと。そもそもキュレーションの語源は博物館とか美術館の学芸員(キュレーター)で、キュレーターに求められるのはセンスだったりする。
センスによるキュレーションとレコメンド
なんでセンスによるキュレーションがおもしろいのかっていうと、まあ一つは自分と似たセンスのキュレーターに出会えたら単純に自分に一番フィットする情報が手に入るから。
二つ目は、運命的な出会いを生むから。レコメンドエンジンが十分に発達してきた今、広告もコンテンツも画像も全部が全部自分の閲覧履歴に基づいたオススメで構成される。これは一見、自分の好きそうなものに出会いやすくなったという意味ではいいことに見えるけど、レコメンドの中身ってドットの配置や色彩の類似、テキスト(ワード)の類似性や関連性を元に構成されているものでしかなくて、結局自分が手を伸ばせば届く範囲の情報にしかアクセスさせてくれない。
だけど、センスによるキュレーションは違う。個々人や団体が「イケてる」だったり「興味深い」と思うものだけで構成されたキュレーションは、その根底にある繋がりを保ちながらレコメンド機能では到達し得ない出会いを与えてくれる可能性がある。
だから、センスとかそういうよくわかんない、言語化しづらいものだけでやってく方がおもしろいんじゃないのって話。
点と点を線でつなぎ続けることの大切さ
じゃあ、センスによるキュレーションって、ツイッターでのリツイートとか、個人のブログとか、そういったもの全部そうなんじゃないのって思うかもしれないんだけれど、それはまた違う。
先ほども書いたようにセンスによるキュレーションは、その曖昧なところがいいところではあるんだけれど、曖昧過ぎてもその奥の繋がりが見えにくい。
だけど、センスという漠然としたものの奥に、注意深く観察しなきゃ分からない点と点のつながりが見えることこそがセンスによるキュレーションのおもしろさなわけ。
だから、センスによるキュレーションをおもしろくするためには、自分の中で点と点を線でつなぎながら、その線を少し見せてあげることが大事だと思います。ダンチブロードキャスティングはセンスによるキュレーションってところから始まりました。暇だったら点と点を探してみてね。
2/15に最終日を迎える「ツカノマノフードコート 」は、「食のレーベル」を目指していると語っている。「食のレーベル」が意味するのは、食というジャンルでのセンスによるキュレーションのこと。
誰にでも思いつくようなものでメイクマニーするより、少しでも爪痕残しながら生きたいなって思います。今回はこれくらいで。
カバーイラストを担当してくれてるエノシマナオミさんのインスタグラムはこちら
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