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変わるものと変わらないもの

どうも、ダンチブロードキャスティングです。メルボルン超楽しかったです。メルボルンを経て、2018年から2019年初頭にかけて住んでいたブリスベンに舞い戻ってきました。

ただただ暑いだけの何もない街なんですが、そこで感じたことを今日は少し書いてみたいと思います。

ブリスベンで感じた違和感

どうやらブリスベンはシティの中心を通るブリスベンリバーの下を通る鉄道を建設中のようで、なんか元最寄駅が大規模工事中。結構変わってて悲しい。

しかし、それ以外は私がいた時からあまり変わらず。私が住んでいた時とあまり街は変わっていないはずなのですが、到着してからずっと違和感を感じていました。その正体に気づいたのは当時よくスケボーしていたスケートパークを訪れたときのこと。地元の子供達以外、知っている人がいなかったんですね。

オーストラリアはワーホリや留学生など期限付きのビザの人も多く、またワーホリの人なんかは街を移動したりもするので、私が知っていた人たちはどこにもいませんでした。

で、そのとき「あ、この街は自分の知ってる街じゃないんだ」って感じました。当たり前かもしれないけど、街って多分人でできてる。

芥川賞を受賞した小説『コンビニ人間』に、印象的な一節があったのを思い出す。

女性は目を細めて言った。
「ここは変わらないわねえ」
私は少しの間のあと、
「そうですね!」
と返した。
店長も、店員も、割り箸も、スプーンも、制服も、小銭も、バーコードを通した牛乳も卵も、それを入れるビニール袋も、オープンした当初のものはもうほとんど店にない。ずっとあるけれど、少しずつ入れ替わっている。
それが「変わらない」ということなのかもしれない。

村田沙耶香『コンビニ人間』文藝春秋、2016年

多分ずっとブリスベンに住んでる人からすると、街は変わらずいつものブリスベン。だけど、私にとっては決定的に何かが決定的に違った。でもそれはいわゆる変わってないってやつなんでしょうね。うーん難しい。

懐かしさだけでこの街にやってきたので、もう来ることはないかもしれないなあ、って思う今日この頃。


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