神ひろしの『「自然な演技」を目指したはずが、「退屈な演技」になる落とし穴』・メソード演技

 いわゆる「新劇」をはじめ、スタンダードな芝居の世界では、スタニスラフスキーシステムやニューヨーク・アクターズスタジオのメソードが提案する「自然な演技」が基本です。何を隠そう、「メソード演技」の原本を日本に持ち込み、紹介したのは、僕、神ひろしです。

当初、出版社は「こんな本、売れるかい!」と言われ、頭に来たので、原本置いて来たまま帰りました。

・・・一年後だったか・・・・出版されてました。なぜか、翻訳は僕の劇団四季時代の恩師の米村晰先生でした!!

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(PHOTO小川隆司)

初心者に有りがちですが、感情を込めてセリフを喋るとうそ臭くなります。

なぜなら、その感情は自然に出て来たものではなく、意図的に思いを込めたもので、それは作り物です。
で、どうすれば自然な演技ができるかを「五感の記憶」等、様々な訓練方法で開発して行きます。

そこで「俳優の楽器」ということを意識する事が必要になります。

俳優は自分自身が楽器です。心も身体も声も、その全てが楽器です。
俳優は自分自身が演奏者であり、かつ楽器です。

で、自然な演技が基本である「スタニスラフスキーシステム」や「メソード演技」では、
演技とは、役の人生を奏でるもの、自分自身を表現するのではなく、第三者になるものです~
と伝えています。

が、これは正論で有ると同時に、落とし穴にもなります。

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◆『神ひろしSHOWシーズン2』の神ひろし(PHOTO小川隆司)◆

「役と言う仮面」をかぶる事で、演技をしていると言う錯覚に陥り、セリフ回しや役作りなる方法論に

終始して、結果、「自然な演技」を目指したはずが、「退屈な演技」になる可能性が高いのです。

 一方、ミュージカル俳優は、ダンスや歌に力を入れますが、演技そのものは、精々、あいうえおあお~
の発声練習止まりです。
また、彼らにとっては、役は借り物である場合が多く、見せているのは「役」ではなく、「自分自身」です!

悲しい事に、「演技」と言う芸術そのものにファンがつくのではなく、俳優個人のルックスや個性にファン
が出来るのが日本の現状です。

では解決策はあるのか?!・・・簡単です!

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◆『神ひろしSHOWシーズン2』の神ひろし(PHOTO小川隆司)◆

・・・まず、心一辺倒の日本の演技術はちょいの間、横においといて、

身体から入りましょう。
 身体から入れば、逆説的に、身体を整える事で心が定まって来ます。

「生き方は身体に現れる。考え方は表情に現れる。」
忙しいこの時代、何ヶ月も素読み・本読み・立ちの順番でやっていては、
新しい発見はあまり望めません。

時間の流れの早い今のネット社会では、
「身体から心へのアプローチ。」それが最短距離の演技への道です!
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●神ひろしプロフィール http://j28studio.wix.com/hiro

●神ひろしAmazon著者セントラル 

https://www.amazon.co.jp/-/e/B0041NJT0Y

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『神ジンパ』Voi.2 9月28日(土)ライブ
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【記事】神ひろし、エルトン・ジョンのミュージカル「ロケットマン」に挑戦!「家畜人ヤプー」がつないだ屍舞踏家の大久保千代太夫が初参戦!西優一とは「兄弟船」コラボ。歌とダンスのニュー『神ジンパ』第二弾。9月28日(土)pm.19時・新宿「J28」
https://www.prerele.com/releases/detail/25994

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